Shooting Stars - 美しい星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

惑星・月面処理の新定番ソフト、AstroSurfaceの使い方

前の記事でAstroSurfaceについて触れました。


今日は簡単に使い方について解説したいと思います。


公式サイトはこちら。
http://astrosurface.com/index.html

いきなりフランス語で面食らいますが、右上のイギリス国旗を押すと英語になります。
20210902_001


無事英語になりました。これならそれなりに内容がわかるかと。
20210902_002



早速ダウンロードしましょう。多くの方が64bitOSだと思うので、64bit版を選択してください。
20210902_003


Zipファイルがダウンロードされるはずですので、解凍します。
20210902_004


解凍されたフォルダにある"AstroSurface.exe"をダブルクリックすると開きます。
インストール不要ですね。スタートメニューやタスクバーに登録しておくとよいでしょう。

20210902_005


で、こんな画面が開くはずです。
20210902_006

ここに何ができるかが書いてありますね。
ファイルの読み込みは動画も静止画も、デジカメのRAWファイルも開けるみたいです。

画像の位置合わせや、今回紹介するシャープ処理ができるようです。
惑星だけでなく、直焦点画像の処理もできるようになっているようです。
ただ、今回はシャープ処理だけに絞ってご紹介します。


画面上のリボン?から"Wavelet"を開いてください。

20210902_008



開くとこんな画面になります。
20210902_007


"Open File"をクリックし、処理したい静止画ファイルを開きます。
どうも各モジュール単体でもファイルのオープン/保存までできるようになっているみたいですね。
20210902_009


ここから肝心のシャープ処理に入ります。
公式のマニュアル(英語)はこちら。
http://astrosurface.com/manuels/tutowavelets-english.pdf

まずは画面上でROIを選択します。
Registaxと同じく、画像の一部を選択し、プレビューを見ながら最適パラメータを探し、
最後にDoAllを押して画像全体に処理を加えるという手順です。

ROIが選択されていないと以降の処理が一切できないので、
小さい画像で画像全体になってしまっても必ずROIを設定してください。

ROIは青い四角で選択されます。

画像の拡大縮小をしたいときは、メインメニューの「+」、「-」をクリックするか、
Photoshopと同じく「Ctrl」 + 「+」キー と「Ctrl」 + 「-」キーで拡大縮小できます。
20210902_010


で、マニュアルをざっくり訳すと以下のように書いてあります。

ーーーーーーーーーーーーーーー
・シャープのパラメータは前回のものが保存されているので、リセットしたい場合はリセットすること。
A:Wavelets HFは細かい模様をシャープ化する機能である。HFのサイズを0-35の間で良いサイズに合わせる。
B:同時にHFの強度を99から0の中で良い値を探す。まずは99から始め、下げていくと良い。
C:ノイズを除くため、Noise Pre-Filterを0-3.0の間で掛ける。

AからCまでを繰り返し、ベストな値を探す。

もしベストな値が決まったら、
1.WaveletsLFを追加することで大きな模様のシャープ化が出来る。
  たいていの場合、LFでのシャープ化は弱くて良く、不要な場合もある。
2.Deconvolutionを追加することもできるが、とてもシャープな画像の時だけにすべき。
     使用する場合、HFの再調整と、Deconvolutionのパラメータの調整が必要になる。
  DeconvotionはWavelets HFと同時に使う必要があり、単体では使わないこと。

ーーーーーーーーーーー

だそうです。
とりあえず、木星でのベストパラメータはこちらになりました。
20210902_201


結構思いっきりやっちゃってますね。結果は以下のような感じ。
前回ブログにアップした画像です。
Wavelets LFだけでは不足していたので、Wevelet HFとDeconvolutionも追加しています。
20210902_202



月面の時はこちら。
20210902_011

Wavelet HFとLFだけですね。LFはおまけ的な感じで、なくてもいいくらいでした。

処理結果はこんな感じです。
20210902_012



Registaxほどパラメータは多くないですが、その分使いやすいですね。
また、DoAllを押してから非常に高速に処理されます。
月面の画像は7000 x 10000 pxくらいあるのですが、それでも5秒もかからずに
処理が終わるので素晴らしいです。


ただ、理由は不明ですが、月面のオリジナル画像(10000 x 14000pxくらい)を
開いたところ、DoAll処理をしても画面全体に処理がされず、ROIだけシャープになっていました。
あまり画像解像度が大きいとうまくいかないようです。




正直ほとんど使っていないので、パラメータの追い込みはよくわかっていませんが
少しでも参考になりましたら幸いです。








月齢19と木星

昨日まではうだるような暑さでしたが、今日は比較的過ごしやすかったですね。
一昨日(8/27)は予報に反してまずまず晴れてくれました。

木星がちょうど大赤飯が見えているようでしたので、まずは木星を
いつものようにベランダから撮影。

2021-08-27_SI_AS

撮影時刻:2021.08.27 21:47:23~
鏡筒:VC200L+AstroStreet 2.5xバロー+ZWO ADC
カメラ:ASI533MC Pro(1280 x 1024px クロップ)
フィルタ:ZWO UV-IRカットフィルタ(Φ31.7㎜)
ゲイン:340
露光時間:17ms
撮影フレーム:6838 x 4回
画像処理:
PIPPにて前処理(位置合わせ、クロップ、上位80%のみ抽出)←New!
AS!3 上位25%コンポジット
WinJuPOS(Derotation)
AstroSurfaceにてwavelet変換、Deconvolution←New!
Photoshop 2021

シーイングはそこまで、といった感じでしたが、処理結果は
そんなに悪くはないと思います。大赤班もいますしね。

今回から初めてPIPPAstroSurfaceを使ってみました。


PIPPは最近有名になってきたような気がしますね。
動画のファイルサイズが軽くなり、AS!3も軽快に動作しますし
SSDへの負荷も減るので非常に良いものです。

使い方はこちらを参考にさせていただきました。


直感的に使えるソフトで、上記リンクの説明もとても分かりやすかったこともあり
一回で使えるようになりました。


また、今回はAstroSurfaceというソフトでシャープ処理をしてみました。
フランス製のソフトで、日本ではあまり知られていないように思います。
http://astrosurface.com/

こちらのサイトで紹介されており、興味があったので使ってみました。


今回はシャープ処理だけで使いましたが、他にもRegistaxと同様に
アライメントやコンポジットもできるみたいですね。

上記リンクには英語のマニュアル類が無いと記載されていて身構えてしまったものの、
英語の簡潔なマニュアルがあったのでそれを読みながら使ってみました。

Registaxほど複雑ではなく、調整項目は少ないのですが
処理結果は負けず劣らず優秀ですね。

こちらも極めて直感的に使えるので非常に好感が持てます。

惑星界は良いフリーソフトが多くて素晴らしいです。

日本語のマニュアル的なものはないようなので、
使い方の記事を後程アップしようかなと思っています。



で、予報では22時くらいから曇ってくるはずだったものの、
まだ天候に余裕があったようなので月も撮影してみました。

20210827_resize_AS_SI_PS

撮影時刻:2021.08.27 22:52:11~
鏡筒:VC200L+コンパクトエクステンダーメタル
カメラ:ASI533MC Pro(Full, 3008 x 3008px)
フィルタ:ZWO UV-IRカットフィルタ(Φ31.7㎜)
ゲイン:150
露光時間:100ms
撮影フレーム:200 x 57
画像処理:
AS!3 上位50%(100frame)コンポジット
Photoshop 2021で57枚モザイク、リサイズ
AstroSurfaceにてwavelet変換←New!
Photoshop 2021で仕上げ

こちらは自信作。過去一かと思います。
かなりシーイングが良かったので、モザイクなしでも十分にみられるレベルでした。
シャープ処理なしでも細部がきちんと見えていましたね。


ベランダでなく、ちゃんとした星空を見たい今日この頃。
結局今月も天の川を見ることもありませんでした。
来月になってコロナも落ち着き、天気も良くなってほしいものです…。

8/6の木星

ちょっと前のことになりますが、8/6にいつもの惑星セットで
木星を撮影してみました。

2021-08-05-1506_3_PS_RS_PS

撮影時刻:2021.08.06 00:03~
鏡筒:VC200L+AstroStreet 2.5xバロー+ZWO ADC
カメラ:ASI533MC Pro(1280 x 1024px クロップ)
フィルタ:ZWO UV-IRカットフィルタ(Φ31.7㎜)
ゲイン:340
露光時間:17ms
撮影フレーム:6838 x 4回
画像処理:AS!3 上位25%コンポジット
WinJuPOS(Derotation)
Registax6 Wavelet変換(Linked Wavelet)
Photoshop 2021

表面の模様はにぎやかですが、いかんせんシーイングがいまいちで…
前回の7/21と比べると見劣りしますね。


中々大赤斑が見えるときと晴れ間、好シーイングがかみ合いません。
先週まではそんなことを言っている余裕があったものの、
今週は最悪の天気ですね。

明日は期待していたペルセウス座流星群の極大日です。でも…
20210813

いくら何でもこれはないだろうという天気。
月食は何とか観測できたものの、これは流石にお手上げです。
コロナが無ければ北海道に行っていたでしょうけれど、たらればの話をしても
しょうがないですからね。
大人しく家に居ろということなんでしょう。

来月はちょっとはマシになってほしいものです。
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