Shooting Stars - 美しい星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

寒い~

今日は北海道の北部、下川町で-20℃を切ったとか。
11月に-20℃って、1月や2月にどこまで下がることやら・・・

札幌も-5℃くらいまで下がったみたいです。
最近は寒い日が続いていて、完全に冬になりました。

そろそろ新月ですが、週末は札幌にいないので
明日あたり星を見にいけたらいいな、と思っています。

天気はなんとも言えません。晴れるといいのですが・・・。


10/21 滝川限界線

掩蔽・限界線と言う言葉をご存知でしょうか?
あまり聴きなれない言葉だと思います。

でも、日食なら聞いたことがあると思います。
見たことがある方も多いのではないでしょうか。

日食は、月が太陽を隠す現象です。
太陽は一つしかありませんが、夜空にはたくさんの星があります。
それらの星も同じように、月に隠されます。これを星食と呼びます。

また、月でなくても、たとえば小惑星が星を隠すなんてこともあります。
これは小惑星掩蔽と呼ばれています。

これらを下に少しまとめてみました。

5ad7554e.png



これら以外にも、惑星が太陽を隠す日面通過や、惑星が衛星を隠す惑星による掩蔽などがあります。

また、月に星が隠される掩蔽ですが、星が月のふちぎりぎりをかすめていく現象もあります。
これは限界線(接食ともいいます)と呼んで区別しています。

月にはクレーターがたくさんありますが、これによって表面がでこぼこしています。
となると、月表面の地形によっては、星が見え隠れします。

下の図を見てください。

f4cdc68e.png



隠される星(対象星といいます)が左から右へと動くとすると、月の縁がでこぼこしているので、
この図のような場合は、2回隠されて、2回出てくることになります。

観測する際は、月の暗い側ですので(明るい側だと明るすぎて、対象星が見えない)、
月の縁は見えません。
というか、そんなに細かい凹凸は地球上からではわかりませんので、いきなり星が視界から消えます。
そして、いきなり出てきます。

この限界線観測によって、正確な時間、位置が分かれば、地球、月、対象星の位置がわかりますので、
月の詳細な表面の地形が計算によって求めることができます。

基本的に星は「静」であり、ずっと夜空を見上げていても変化はほとんどありません。
例外の「動」の現象といえば、流れ星、オーロラ、そして掩蔽です。
この中でも限界線は、なんとも言えない独特の緊張感があり、スリリングでとてもおもしろいです。
世の中にあまり認知されていないのはなんとも残念ですね~。

具体的な観測方法は、いつ、どこで限界線が起こるかの予報に従って、限界線が起こる場所まで行き、
望遠鏡を使って観測します。ま、用は、望遠鏡と遠征する根性(休日、近場で起こるとは限らない!)
があれば誰でも観測できます。

目で見ることによっても観測できますが、最近はより正確に観測できるビデオカメラを使っています。


前置きが長くなりすぎましたが、ここからが本番です。

10月21日28時(22日04時)に滝川市で限界線がありました。観測結果はこちら。


データ

2008.10.22 04h46m~47m
望遠鏡:Vixen R200SS+2.4倍テレコンバーター
赤道儀:Vixen SX赤道儀(恒星時追尾)
カメラ:WATEC WAT-100N、ソニー製DVに記録

今回は1回対象星が隠され(04時46分13.16秒)、1回出てきました(04時46分34.24秒)。
まあこれだと通常の星食とあまり変わらないのですが・・・。

最近は天気が悪く、今月8日、そして今日も限界線があったのですが天候不良により断念。
次は12月7日になりそうです。

晴れるといいですね。

比較明合成

12日のしし群の時に、ついでに比較明で写真を撮ってみました。



データ

撮影日時:2008.11.12 01:17 30s×55
カメラ:Nikon D40(ISO400、JPEG(BASIC))
レンズ:シグマ15mmF2.8対角魚眼(絞りF2.8)
画像処理:Kikuchimagickにて比較明合成




データ

撮影日時:2008.11.12 02:51 30s×93
カメラ:Nikon D40(ISO400、JPEG(BASIC))
レンズ:シグマ15mmF2.8対角魚眼(絞りF2.8)
画像処理:Kikuchimagickにて比較明合成

新月のときは空が暗すぎて星が写りすぎてしまいますので、
満月のときはちょうどよい明るさとなります。
そして中山峠はもう雪が降っており、冬景色が広がっていました。
ホワイトバランスは太陽光で、空は青くなりましたが、寒い冬の雰囲気が出たと思います。

さらに、月が沈んでから、薄明で明るくなるまで30秒で連続で写真を撮り、
ムービーにしてみました。


データ

撮影日時:2008.11.12 04:54 30s×88
カメラ:Nikon D40(ISO1600、JPEG(BASIC))
レンズ:シグマ15mmF2.8対角魚眼(絞りF2.8)
画像処理:Photoshop CS3 Extendedでムービー(.mov)作成、SUPERでMP4に変換


CS3 Extendedではアニメーション作成をサポートしており、簡単にムービーが作成できます。

作成手順


1、「ファイル」→「スクリプト」→「ファイルをレイヤーとして読み込み」でムービー化したいファイルを全て読み込む。
2、「ファイル」→「自動処理」→「画像のフィット」で全画像のサイズを640×480くらいまで小さくする
3、「レイヤー」→「アレンジ」→「逆順」をクリックしてレイヤー順序を全て逆にする
4、「ウィンドウ」から「アニメーション」をクリックしてアニメーションパレットを表示させる
5、アニメーションパレットのメニューから、「レイヤーからフレームを作成」をクリック
6、アニメーションパレットのメニューから、「フレームアニメーションを作成」をクリック
7、アニメーションパレットに全ての画像が表示されるので、全て選択し、表示時間を設定する。0.1秒くらいが目安。0.2秒だとカクカクになる。
8、「ファイル」→「書き出し」→「ビデオをレンダリング」でムービーを書き出し。ファイル形式はQuicktimeムービーだけしか選択できない。(あらかじめQuicktimeをインストールしておくこと)

そのままだと重すぎるので、フリーソフトであるSUPERを使って変換・圧縮しました。

比較明だと途中で雲が出ると作品が台無しになりますが、ムービーだと変化があるほうがいいので、
雲があると絵になります。また、薄明や月の没など、空の明るさが変化するといい感じになりそうです。

弱点としては、今回何も考えずに縦位置で写真を撮ってしまいましたが、横位置のほうがいいでしょう。
そして、できる限り多くの写真を撮らないと一瞬で終わってしまいます。

まだまだいろいろと改良が必要ですが、面白い方法です。
満月が邪魔でどうしようもないふたご座流星群のときにでもいろいろ試してみたいです。

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