Shooting Stars - 美しい星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

Z6Ⅱ天体写真Tips その2 インターバルタイマーの謎と対策

Z6Ⅱ Tipsの2回目、今回はインターバルタイマーの謎について。

以前、ふたご座流星群の撮影の時にインターバルタイマーが動作しないという話を
記事にしました。


その後、阿字ヶ浦で撮影しているときもインターバルタイマーが上手く動作せず。
訳が分からなくなったので、Nikon公式に問い合わせてみました


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インターバルタイマー撮影には、インターバル時間のほか、シャッター
スピードやカメラが処理を行う時間が含まれるため、撮影間隔は、
シャッタースピードよりも長い時間に設定する必要がございます。

そのため、撮影間隔が充分な長さに設定されていない場合には、
その回の撮影がキャンセルされます。

また、1秒以上のシャッタースピードは、1段ごとに1秒、2秒、4秒、8秒、
15秒、30秒と呼称されますが、実際のシャッタースピードは、1秒、2秒、
4秒、8秒、16秒、32秒となります。

 ※上記については、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ
  共通です。

そのため、シャッタースピードを15秒に設定してインターバルタイマー
撮影を行う場合、実際のシャッタースピードが16秒のため、撮影間隔を
17秒以上に設定しませんと、設定したとおりに撮影ができない状態と
なります。

 ※長秒時ノイズ低減を「する」に設定した場合は、画像処理に時間が
   かかるため、さらに撮影間隔を長くする必要がございます。

ご確認いただいておりますとおり、カメラの設定状況によって処理
時間が異なる場合もございますため、シャッタースピードを15秒に
設定される場合は、まずは撮影間隔を17秒以上に設定していただき、
状況をご確認くださいますようお願いいたします。
---------------

との回答をいただきました。
ふたご座流星群の時にはインターバルタイマー時に露光時間(30秒)+2秒で
32秒に指定していたのですが、32秒だと実質コマ間が0秒になってしまい
動作しなかったこと
がわかりました。

ただ、阿字ヶ浦で撮影した時は、15秒露光に対し20秒のインターバルを
セットしてもNG
でした。
しかし、家に帰ってきて動作させてみると何の問題もありませんでした
結局良くわからないままです…。

なぜかD810Aでは一度も動作不良はありません
D610では確か失敗していたような記憶があります。
(D610の場合、30秒露光しかできないので外付けのインターバルタイマーが
必須で、インターバル撮影することはほぼありません)


あくまで感覚ですが、どうも気温が低いほうが動作不良を
起こしやすいような気も
しています。
これからの季節は気温が上がる一方ですので、検証は寒くなってからですかね。


■消極的な解決策(9枚連続撮影まで)
セルフタイマーモードにすると、タイマーの時間だけでなく、撮影コマ数を
1-9枚の間で選ぶことが出来ます。
P1010002

ここで撮影コマ数を2枚以上に設定すると、大体1秒間隔くらいで
連続で撮影してくれます

ですから、インターバル撮影機能を使うより簡単に「
9枚までは連写できます。
ここで99枚とか、999枚まで設定できればインターバル機能が
要らないんですけれどね…


Z6Ⅱは900秒までの露光がサポートされています。
よって、インターバル撮影さえできれば、長時間露光時も外付けの
インターバルタイマーを取り付けなくて良いんですけどね。
どうも不安定な印象があります。

今後もウオッチしていこうと思います、何か進展があったらまた記事にします。


城里平日遠征

4/19の晩、月曜日ではありましたが城里まで行ってきました。

天気予報は安定した晴れ、PM2.5の影響はありそうでしたが
風が弱い予報。上空の気流もまずまず。
VC200Lを使うにはもってこいの条件。

23時に出発、流石に月が25時前まで残ることもあって誰もおらず。
西が(まずまず)暗いということもあり、NGC4565かNGC4725を撮影しようとしました。
カメラは533MC Proで、VC200Lとは初めてのコンビ。

ただ、GoToでうまく導入できず…
他にわかりやすいものとして北アメリカやペリカンを入れてみますが、どうもイマイチ。
M16やM17、M20という手もありましたが、南東が明るい城里ではキビシイ。

そこで、今まで撮影したことのなかったM27を撮影してみることに。
GoToで一発で視野に入ったので撮影開始。

最初の一枚はガイドエラーでメタメタでしたが、その後はほぼ点像。
高度が上がるにつれてシーイングも良くなったのか、まあまあの星像となってくれました。
意外とM27のディティールも悪くないかと。

300s_8Mpix_sd2

撮影時刻:4/20 01:42:41~
撮影場所:城里
鏡筒:Vixen VC200L +レデューサーHD(焦点距離1386㎜F6.9)
追尾:Vixen SXW赤道儀(SS-one改造)
ガイド鏡:60㎜F4ガイド鏡
ガイドカメラ:ZWO ASI120MM
カメラ:ASI 533MC Pro(Gain100, Offset20)
露光時間:5分×20枚コンポジット(総露出時間100分)
画像処理:CCDStack2でダーク減算、カラー化、コンポジット
     FlatAideProにて対数現像、フラット補正
          Photoshop2021で最終仕上げ


撮影終了直前の機材と天の川をパチリ。
城里にしてはまともな天の川を拝むことが出来ました。
M16やM17なら、ある程度昇ってくれば撮影できそうですね。

_DSC2841

Z6Ⅱ天体写真Tips その1 ヴィネットコントロールはONに

ご無沙汰しております。
今月の新月期は先週末以外は天気も良くなかったですね。
コロナもじわじわと増えてきて、来月は遠征が今以上に難しくなりそうです。


それはさておき、昨年導入したNikon Z6Ⅱ。
同じカメラで天体写真を撮影している方はほとんど見かけませんが、
備忘録も兼ねてTipsをまとめていければなぁと思っています。

今回はヴィネットコントロール、カメラ内周辺減光補正のお話。



私は広角レンズで撮影するときは、周辺減光は全てCameraRawの
周辺減光補正機能を使っていました。

Normal_CameraRaw2

何故か英語になっていますが、Vignetteの値をいじると周辺減光補正量を制御できます。
レンズにも寄りけりですが、D810AやD610でタムロン17-35㎜F2.8-4やタムロン15-30㎜F2.8を組み合わせて使う場合、100(デフォルト値)だと過補正で、70くらいの値を入れると
ほぼ完全に補正できていました。


この機能に頼りっきりだったのですが、Z6Ⅱと純正のレンズを使うと
CameraRawで周辺減光が補正できないことがありました



Z6 Ⅱの撮影メニューから「ヴィネットコントロール」を開きます。
Z6menu1


デフォルトは「OFF」になっていると思いますが、「強め」「標準」にしておくことをお勧めします
Z6menu2


■検証条件

カメラ:Nikon Z6Ⅱ
レンズ:Nikkor Z 20mmF1.8
絞り:解放F1.8
被写体:モニタ
    均一な明るさの画像をPhotoshop上に表示して撮影
シャッタースピード:1/4秒
ヒストグラムの山:左1/3くらい
Raw現像ソフト:CameraRaw13.1

■ヴィネットコントロールを「OFF」にした場合
OFF_CameraRaw

かなり顕著な周辺減光が現れます。注目してほしいのはレンズ補正の項目
OFF_CameraRaw (2)

「周辺減光」のスライダーがグレーアウトしてしまい、補正できません
レンズ補正のプロファイルがカメラ内のものを使っているため、
ヴィネットコントロールをOFFにすると補正しないようになるみたいですね。


■ヴィネットコントロールを「標準」にした場合
Normal_CameraRaw

多少はマシになっていますが、まだ補正不足。
ただ、レンズ補正の「周辺減光」スライダーは使えるようになっています
Normal_CameraRaw2


で、補正値を最大の「200」にした結果がこちら。
改善したものの、まだ補正が足りません
Normal_CameraRaw_200


■ヴィネットコントロールを「強め」にした場合

Strong_CameraRaw

「標準」に設定、CameraRawで周辺減光補正を200にした画像(上の画像)と同じくらいですね。
これでも足りないので、周辺減光補正を最大の200に設定します。

Strong_CameraRaw_200

うーん、これでもまだ残っていますね。

とはいえ、CameraRawでこれ以上の補正は出来ないので、Raw現像してから
レンズ補正→CameraRawフィルターで補正してみます。
Strong_CameraRaw_200_CameraRawFilter

この「周辺減光補正」は、各レンズごとの補正値ではないはずです。
よって厳密には合わないはずですが、ほとんど目立たないレベルまでもって来れました。


そもそも広角レンズはモニタフラットでは補正できないので、
天体写真より周辺減光がきつくなっているかもしれません。



いずれにせよ、ヴィネットコントロールは「OFF」にしてしまうと全く補正できないので、
「弱め」「標準」「強め」のいずれかにするべきでしょう。
広角レンズの場合は、開放で使うと周辺減光が大きいので「強め」が良いかと。
絞って使う場合や、周辺減光の少ないレンズでも「標準」でいいような気がします。
たとえ過補正になっていたとしても、後から減らせばいいだけですからね。




Z20㎜の場合はCameraRaw上で補正できました。
ところが、Z14-30mmF4の場合、一切補正できないようです。

■ヴィネットコントロールを「OFF」にした場合
14-30mm_aa

「レンズプロファイル」が「内臓」になってしまいます。Z20mmの時はカメラやレンズ名が正しく表示されていました。

内臓のレンスプロファイルを…と書いてあるところをクリックすると
14-30mm

「ゆがみ」と「色収差」は自動で補正されている、と表示されます。
自動補正されているんだから、ユーザーは触るなということなんでしょう。
ただ、「周辺減光」に関する記載はありません。


■ヴィネットコントロールを「強め」にした場合
14-30mm補正あり

確かに周辺減光は補正されていますが、「レンズプロファイル」は「内臓」のまま。
もちろん周辺減光は補正できません。




上記リンクで調べてみると、ZマウントのNikon純正レンズは
全てCameraRawでサポートされていない
ようです。

カメラ内で補正してくれ、という意味なのか、何か特許?的な理由でできないのか
わかりませんが、今後もサポートされることはなさそうです。
一応コミュニティからリクエストすることはできるみたいですが…

Z20mmではCameraRawで周辺減光補正が出来て、Z14-30mmではかった
理由はわかりません。ただ、どちらのレンズについてもヴィネットコントロールをOFFにすると周辺減光が出来ないのは変わらないので、ONにしておいたほうが良いでしょう。

もちろんフラット補正をすればよいわけですが、広角レンズの場合
モニタやEL発光板のフラットでは補正できないので面倒なんですよね…

今後もこう言ったTipsを書き溜めていこうと思います。
よろしくお願いいたします。

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