Shooting Stars - 美しい星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

VC200Lことはじめ その1 鏡筒編

直焦点撮影をする際に、鏡筒はVC200Lの最大の問題といいでしょう。
純正では鏡筒と同じ長さのアリガタがついていますが、
筒がベコベコ過ぎます。

1800㎜直焦点で撮影するには全く剛性が足りません
観望や惑星撮影では問題ないと思いますが、まずはここから手を加えます。

1) 鏡筒バンド
鏡筒径はR200SSと全く同じΦ232㎜ですので、
鏡筒バンドはR200SSに付属のものと共通です。

2本一組ですので、くれぐれも2つ買わないように…


定価は12000円(税抜)でリーズナブルですが、
ヨドバシではポイント込みで10380ですので実質1万円弱とお買い得です。



2) プレート(赤道儀側)
最初はビクセン互換のアリガタでいいかなぁと思っていましたが、
磯じいさんからロスマンディ互換に交換したとの情報をいただきました。

で、買ったのがこちら。長さは30cmにしましたが、


40cmも売っています。

後述していますが、オフセットして取り付けるので意外と短いんですよねぇ。


ただ、確かにアリガタの幅が広いほうががっちりと固定できますが、
残念ながらビクセン純正の
鏡筒バンドは幅が足りません
図にすると下のようになります。

鏡筒バンド2

せっかくの幅広バンドですが、鏡筒バンドの接触面が小さすぎて意味がありません

理想的にはアリガタと鏡筒バンドが一体になっている形状か、
または鏡筒バンドがフラットになっていて、アリガタと幅が一緒のものです。

VC200L用でそういったものはない(←あります)と思っていますが、他鏡筒なら
例えばK-Astecさんのバンド。



こういったものがあればいいのですが…ないものは仕方がない。

以下、11/9追記--------------------------------
マルさんから教えていただいたのですが、ε180EDと鏡筒径が共通だそうです。
よって、タカハシ純正のバンドが使えます。


そして、そもそもVC200Lでも使えると書いてある鏡筒バンドが
三基光学館さんで売っていますね…

これにロスマンディアリガタを組み合わせるのが正しいやり方かと。
アリガタプレートとトッププレートも含めると、お値段は6万円くらいしますが…

追記終わり--------------------------------

で、ごり押しですが下記のようにしました。
鏡筒バンド_1

鏡筒バンド_2


実際には、アリガタに最初から空いている穴を活用して取り付けました。
P9300029

アリガタの中央には丸穴が空いているのですが、その両側には長穴が空いているので
そこに2本ねじを入れています。長穴はねじが切っていないので、アリガタの裏側から
ナットで止めています。
ねじ頭が鏡筒バンドを傷つけてしまいますが、気にせず力任せに締め付けます。

ただ、ねじの長さが非常にシビアです。
短すぎると鏡筒バンドとねじが接触せず無意味で、
長すぎるとプレートから頭が飛び出し、鏡筒を取り付けるときに邪魔になります。

25㎜では短すぎ、30㎜では長すぎました
仕方なく、割高ではありますがモノタロウから27㎜のねじを買いました。


↓下ページから1㎜刻みでねじが買えます。困ったときは助かりますね。




3) プレート(上側)
2本の鏡筒バンドの幅は下側のプレートに依存します。
下側のプレートに合わせて自由に変更できたほうがいいと思い、
厚さ10㎜、幅100㎜、長さ250㎜のアルミフラットバーを購入しました。

まずは下側のプレートと鏡筒バンドを組み立てて位置を決め、
手持ちのボール盤で穴をあけていきます。
P8100002

上側のプレートも下側のプレートと同じように、鏡筒バンドを2か所から締め付けます
そのためにねじを切っておきました(ブレブレですみません)。
P8100005

さらに、親子亀方式でガイド鏡を付けるためのロングアルカスイスバンドも。
バンドは裏からカメラねじ(W1/4)で固定しています。
P9300031


4) オフセット量
今までの改造の結果、以下のようになりました。
鏡筒の後端よりも5㎝くらいまで筒を下げることができます。
これならバランスが合わないということはないでしょう。
その分、鏡筒バンド間の距離は短くなっているので、ガイドには不利ですね。
_DSC1559
ただ、アリガタを長くしてバンド間距離を延ばすと、その分トッププレートの
長さも長くなって重くなるので、このくらいのほうが良いのかもしれません。

ちなみに、前後間違えるとこうなってしまいます。
_DSC1556


5) 断熱
以前こちらで話題になっていましたね。


効果のほどは検証しないといけませんが、今よりも悪くなることはないでしょうから
何かでもらった防災シートを貼り付けました。こんなのです↓


今までのところ、遠征しても鏡筒にべっとり夜露がつくことはありません
多少なりとも効果はあるのかもしれませんね。



とりあえず鏡筒編はここまで。次は赤道儀編です。

VC200Lことはじめ その0

最近はVC200Lでの撮影がメインとなっています。
まだまだ完璧なシステムとは言えませんが、それなりにまとまってきたので
「VC200Lことはじめ」という連載記事でまとめてみようかと思います。

ファーストインプレッション、セカンドインプレッションは記事にしました。





最初は惑星撮影から入りましたが、それだけではもったいないので
お盆に直焦点デビューしました。

VC200Lそのままの状態で直焦点は厳しいので、磯じいさんをはじめ先人たちの
アドバイスをもとに、下記の改造方針を立てました。

・デフォルトのアリガタ直付けではなく、鏡筒バンドを使う
・鏡筒バンド間の距離を稼ぐ、ロスマンディアリガタを使う
・接眼部側に重心をオフセットする
・赤道儀のレスポンスを改善する

具体的には下記の改造を施しました。

鏡筒
・アリガタを外し、ビクセン純正の232㎜鏡筒バンド取り付け
・ロスマンディ互換のアリガタ取り付け
・アルミプレートを購入、トッププレートとして取り付け
・レデューサーSD購入

赤道儀・ガイド
・SXW赤道儀のSS-one改造
・ASI120MM-Sを導入
・ビクセン、ロスマンディ両方載せられるアリガタを購入
・SXマルチクランプユニット購入

アクセサリ
・フードの自作
・透明バーティノフマスクの自作

これらの改造内容について記事にしていこうと思います。

希望が丘遠征

先週土曜は希望が丘へ行ってきました。
夕方くらいに雨が降る予報、天気は西から回復してくるようですが
丘は何とも微妙なお天気。

T-Fixさんとsora-canさんは城里へ出かけるとのこと。
久々にお会いしたいとは思ったのですが、1週間前に北海道に行っていて
完璧な星空を見ていたので、城里では満足できないだろうなぁと。
まあ曇ってもいいや、ということで丘へ

出発は20時過ぎ、途中里美のあたりから猛烈なガスが
滝はガスまみれでしたが、山を昇っていくにつれてガスからは抜けました。

22時に到着、雲はありますがガスってはいません
雨上がりということもあり地面はびしょびしょ、風もないので今にも
ガスりそうな雰囲気です。

週末ですし誰かいるかなぁと思いましたが他には誰もおらず
ぼっちではありますが、北海道のようなヒグマの恐怖はないので
落ち着いて撮影できます。

まだ月明りはありましたが、とりあえず鏡筒をセット。
_DSC3443

我ながらなかなかいい感じです。ピントを合わせたり、準備を進めます。

24時、月没頃から撮影開始。
ガイドが相変わらずイマイチで四苦八苦しましたが、まあまあ使えそうな感じ。


空は雲海のおかげもあってか十分な暗さ。

_DSC3450

肉眼ではちょっと厳しい感じでしたが、うっすら対日照も見えていました。

北側は8月に来た時より暗いなぁ、雲海のおかげかと思っていましたが
T-Fixさんより近くの温泉施設の灯りとご指摘いただきました。

南西の方向は水戸や関東平野の灯りですが、かなり目立ちますね…
年々明るくなっているような気もします。

_DSC3453

_DSC3451

機材と車とともに。



その後も04時半、薄明開始まで目一杯撮影。心配していた雲も来ることもなく、
明け方にかけてちょっと湿度も下がったのか夜露も問題なし。

ささっとフラットを撮影して撤収。帰りは予想通り雲海でしたが、
そんなに濃くはなかったような気がします。
_DSC2384


で、画像処理も終わったのでアップします。
これを撮るためにVC200Lを買ったようなものです、
冬の定番のオリオン大星雲です。

Mean_all_2_2

撮影時刻:10/24 21:06:49~
撮影場所:希望が丘
鏡筒:Vixen VC200L +レデューサーHD(焦点距離1386㎜F6.9)
追尾:Vixen SXW赤道儀(SS-one改造)
ガイド鏡:BORG 45ED
ガイドカメラ:ZWO ASI120MM
カメラ:Nikon D810A(ISO1600)
露光時間:10分×21枚、2分×8枚、20秒×8枚、4秒×8枚コンポジット(総露出時間228分)
画像処理:RAP2でフラット、ダーク補正
     CameraRawでRAW現像(ノイズ処理、明瞭度、かすみの除去等)
     CCDStack2でコンポジット
     StallaImage6.5でデジタル現像、ガンマ補正
                  Photoshop2020で最終仕上げ

構図は上過ぎましたねorz
ランニングマンが切れてしまってバランスが悪いですが、
流石は長焦点、迫力があります。

段々冬の気流になってシーイングが厳しくなりますが、
やっぱり長焦点は長焦点の良さがありますねぇ。


フラットが間違っていたのと、あまりにケバいので差し替えました↓
Meanall2_MS
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