お正月も終わり、そろそろ月が大きくなってきた今日この頃。
来るべき銀河シーズンに備え、銀平君(GINJI-150FN魔改造機)を引っ張り出してきました。

すると見事に主鏡にカビのようなものが
すぐに洗浄、光軸調整を昨日の昼間のうちに済ませ、テスト撮影に行ってきました。
ついでにオフアキのテストも。

天気は22時くらいから悪化する予報でしたので、サクッと撮影できる阿字ヶ浦に。
冬の大三角が昇ってくるのもついでに撮影しようかなと。


現地到着は19時、すでに先客の方が撮影なさっていました。
邪魔にならないようにZ6Ⅱを展開、Z14-40mmで固定撮影開始。
その後直焦点機材を展開したところ話しかけていただきました。

どうも昔からこの辺で磯釣りをやられていたようで。
それならこの辺の地形は知り尽くしているでしょう。

私の機材に興味津々なご様子でしたが、生憎まだ何も準備ができていない状態。
撮影画像をお見せしたいところではありますが、その前に帰られました。


とりあえず銀平君をSS-one改造SXWに乗っけ、極軸合わせからスタート。
カメラは久々にASI533MC Proを選択。OAG9+ASI120MM-sでオフアキで狙ってみます。

ところが、ピント合わせに四苦八苦。どうもNINAをプレビューモードにしていたせいで
画像が暗すぎてよくわかりません。仕方なくSharpCapにしたところ問題なくピントが。

NINAに戻ってカメラを接続しなおしてから気づきました。
気づいてしまえばどうということはなく。533側のピントはOK。

次にオフアキ側ですが、まずはSharpCapに接続してピント合わせ。
ピントが出るかどうか不安でしたが、すんなりとピントが出ました。


あとは構図だけ、NINAとASTAPの組み合わせでPlate Solving
こちらも快調、ただSS-oneで導入するのにはDecの動きが逆で手間取りました。

被写体はM42,久々かつ月明りがあるので明るい対象をチョイス。
あとはSS-oneでオートガイドするだけなのですが、キャリブレーション中に
星が動きすぎて、検出のための枠から飛び出してしまいます


いろいろ設定を調べるもわからず
あとで家に帰って調べると、キャリブレーション時間を短くすれば良かったようです。

万事休す、と思いましたがガイド鏡を持ってきていました
120MMをオフアキから外し、急遽親子亀方式で撮影開始。

この時期にしては非常に良いシーイングでガイドもばっちり。
ただ、周辺像はイマイチでしたね…。スケアリング不良のようで。

途中カメラの画像ダウンロードエラーで2枚撮影に失敗したものの、
予定の22時まで無事に撮影。

で、リザルトがこちら。
Mean300s_cropped_sr2-のコピーAS2

撮影時刻:1/8 20:47:36~
撮影場所:阿字ヶ浦
鏡筒:GINJI-150FN改+TSコマコレクター(焦点距離600㎜F4.0)
追尾:Vixen SXW赤道儀(SS-one改造)
ガイド鏡:60㎜F4ガイド鏡
ガイドカメラ:ZWO ASI120MM
カメラ:ASI 533MC Pro(Gain100, Offset20, -10℃)
露光時間:5分×14枚+30秒×10枚コンポジット(総露出時間75分)
画像処理:CCDStack2でダーク減算、フラット補正、カラー化、コンポジット
     FlatAideProにて対数現像、飽和復元合成
             Photoshop2021で仕上げ
                  AstroSurfaceでWavelet処理

75分の割にはまずまずな写りかと。明るい対象はいいですねぇ。
スクエアフォーマットもこういう対象には良さそうです。


おまけで広角の写真も。
New1-1

Z6Ⅱ+Z14-40mm@14mmF5.6、10分×9枚比較明合成、ISO200

往年のフィルム写真を意識しています。星の色が良く出てくれて満足。



22時過ぎ、予報通り雲が出てきたのでフラットを撮影し撤収。
ヤンマーで〆ました。


そろそろ月も大きくなってくるので、これで今月の遠征は終わりです。
今シーズンは天候に恵まれていると思います。来月も天気が良いといいですね。