Shooting Stars - 美しい星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2014年07月

アンタレス付近を撮影して

アンタレス付近は思い入れのある被写体ですので、
ごちゃごちゃ余計なことを書いてみます。
お時間のある方は、お付き合いいただければと思います。

1.きっかけ

8月号の天文ガイドに掲載していただいたアンタレス付近ですが、
もともとの構想は昨年3月のテカポ遠征のときにデジカメで撮影したアンタレス付近の画像を見て、
「次は冷却CCDで!」というのがきっかけです。

社会人になったら冷却CCD、と思っていましたが、
はっきり言って、大きく電力を使う機材は
海外遠征では邪魔なだけです。

QHY22を選択した理由も、「消費電力が少ない」
「重さが軽い」の2点のみ。
最初からNZで使うつもりでした。


2.QHY22と撮影光学系について
購入後何度か使ってみて、確かにノイズは少なく、
バッテリーの減りを見るに、消費電力は少ないみたいでした。

また、チップの小ささが功を奏して、71FLと7866の組み合わせは
周辺減光も目立たず、APS-Cデジイチとはずっと相性が良いようで。
F3.7の明るさもあり、メインシステムとして運用することとします。

AstrodonのLRGBフィルターが届くのが遅かったのがあって、
仕方なくハイブリッドコンポジットに手を出しましたが、これは
結果的によかったと思っています。

71FL+7866はそこまでシャープではないですし、
ハロが少し残るのは分かっていたので、ハロの少ない
45ED+7885+UIBAR-ⅢのRGB画像とは良いマッチングだったと思います。


3.QHY22の問題点と解決策

ただ、600万画素という画素はどう考えても少ないんですよね。
Webでは十分ですが、プリントするとどうしても画素数の少なさが
目立っていました。

通常のLRGBフィルタの撮影で大きくRGBでピント位置が移動するのも
大きな問題でした。フォーカサーなしでRGBでいちいちピントを合わせる気になりません。

さらに、その時点でアンタレス付近を撮影するためにはチップサイズが小さいため
手持ちの光学系では入りきらないことは分かっていました。


そこで、モザイクの出番です。
RGBはデジイチで撮影するのでフィルターごとのピント位置は気にしなくていいですし、
LはQHY22の低ノイズのおかげで1枚でもかなり滑らかなため、4枚もあれば
十分に見られる画像になってくれました。

もちろん、よっちゃんさんのカラーアシストで星の色を補うということも
可能ですが、71FL+7866が大してシャープではなく、効果が薄い割に
手間が増えることと、モザイク枚数を増やせば星が小さくなりますから、
微光星には色が乗らない(または偽色)ものの、目立たなくすることができます。

日本でのテストから、4枚モザイクでは不十分で、9枚欲しいということに
なりました。
そうなると、10分×4枚×9枚で、360分、6時間必要となります。


4.実際の撮影

テカポの予報が芳しくなかったため、一応4枚の妥協構図も
作製してはありました。

NZに到着してからも、最後まで4枚か9枚モザイクか
ぎりぎりまで迷いました。
6時間を1日で撮り切るのは難しいわけで、2日晴れてくれるか、
晴れたとしてもシーイングの影響で星の大きさが異なる可能性があります。

Scotch on the Rock天文台の天候が良かったことと、次の日の天気も
期待できそうだったこと、「NZまで来て、妥協しているようじゃ話にならない。
たとえ未完成になってしまったとしても、それはそれで仕方ない

という思いから、9枚モザイクの決断をしました。

おかげさまでScotch on the Rock天文台で5カット、
次の日のマウントクックで4カットを撮り切り、何とか完成にこぎつけます。

撮影中はとにかく、ピント位置の移動に気を使いました。
何度か撮影を中断し、Bahtinovマスクでピントを確認しました。
温度変動が小さかったことと、71FLが温度によるピント移動が少なかったのが
功を奏しましたね。

それと、2日間でシーイングの変動が小さかったのも助かりました。
お蔭で不自然さがなく繋がってくれました。

結局そのあとも2日は快晴でしたから、何とか撮りきれたと思いますが
シーイングに関しては分かりませんですからね。


5.最近思うこと

あまりいい表現ではないですが「目的のために手段を選ぶ必要はない
ということです。

高価な機材を使おうが、テカポで撮影しようがその人の勝手ですからね。
最終的な成果物、作品で評価されるべきでしょう。

確かに、テカポまで行って、12時間分も露光したら
このくらいの仕上がりになるのは当たり前です。
この言い訳できない状況でしたが、
現状出せるものはある程度出せたんじゃないかと。
1年前にイメージしていた作品を、まずまずイメージ通りに
トレースできたのは収穫でした。


南天の天体に関しては、本州で撮影する意味はもはや無いと
思っています。
透明度と天候が良く、四国や九州の高標高地からなら
話は違うと思いますが。
いくら苦労しようが、良い結果が得られる方法がほかにある以上
ダメなものはダメだと思います。

撮影するなら、とにかく透明度の良い夜を選ぶことが第一で、
次いで空の暗い場所へ行くこと。
ただ、そんな夜はもう二度とないかもしれません。

いくら天気が悪い、透明度が悪いと嘆いたところで
空の状態は変わりませんからね。
今後ますます悪化していくでしょう。

6.今後の撮影の方向性


えっちゃんさんがオーストラリアでのリモート天文台の
記事を書いていらっしゃいましたが、選択肢としては
有力ですよね。

もう日本を見限る時期が来ているのではないでしょうか。

ただ、南天以外の天体について、特に関東の冬は
昨年過ごしていて思いましたがまだまだチャンスがあると思います。
あれだけ透明度良く晴れてくれるのなら、シーイングを除けば
十分に勝負になりますね。
被写体の高度の問題もあるので、南天が必ずしも
有利とはいえないのもポイントです。


私はしばらくは日本での撮影に専念します。
ただ、その結果もう日本はダメだ、となった場合は
どうすればいいか、考えながら、ですね。


2か月連続のW入選

8月号のの星ナビと天文ガイドに入選させていただきました。

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まずは星ナビから。
撮影地の空をそのまま表現する、という意味では今回のNZ遠征で最も
自信のある作品でした。

この夜は本当に素晴らしい天気で、オーロラと相まって
ひたすらハイテンションで撮影していました。
その時の感動と興奮が少しでも伝わってくれたら、と思っています。

実はこれ以外にも古狸さんの機材をお借りして撮影したエータカリーナを
送っていましたが、こちらはダメでした。
まあ、今回掲載していただいた作品と比べるとインパクト不足は否めませんね。

せっかくですし、少し大きく載せてみます。
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お次は天文ガイド。
今回は1ページでした。

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皆さんのご推察の通り、この作品は最優秀作品を狙ったものです。
選者さんのご指摘の通り、LとRGBのマッチングには課題ありでしたね。

どうも71FL+7866、AstrodonのLフィルターとの組み合わせだとお化けが目立ちます。
原因はどちらかわかりませんが、もう少しお化けが小さいとうまくいくのかなと。

まあ、手ごたえはあったので、このシステムで今後も撮影するかはわかりませんが
カラーアシストは使っていこうと思っています。

また、古狸さんの機材での入選はかないませんでしたが、
撮影地にScotch on the Rock天文台の名前を掲載していただけた
ので、少しだけ恩返しできたかな、と思っています。

古狸さん、重ねて御礼申し上げます。
本当にお世話になりました。


このほか、いろいろと書きたいことがあるのですが
それはこの後別記事にしたいと思います。

北海道へ行ってきました その3

続きです。

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メインディッシュは甘海老。
羽幌の甘海老祭りからの逸品。
日本酒に合います。


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こんな素敵なお酒も。
一番人気はこれでしょうね。
私はあえて選ぶなら幻舞かなー。
誤差の範囲内ですが。


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一応星も。
ピンボケですみません。
まあ、暗いっちゃあ暗いですね。



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朝。
昼間のようですがまだ朝6時。


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空の具合が素晴らしい。
青い空、白い雲。


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楽しい時間は短いもので。
さあ、帰りましょうか。


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私はそのまま新千歳へ。
他のメンバーは札幌でうどんだそうで。
悔しかったのではなまるうどん。


土曜は天気が微妙でしたが、雨はほぼ降らず
良いキャンプでした。
研究室の面々にも会えましたし、いい日本酒と甘海老に出会えましたしね。


早く「帰り」たいものです。

北海道へ行ってきました その2

続きです。

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かつ丼を頂きました。


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一路旭川へ。
といえば、ここしかありませんね。


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今回は少し控えめに。
山間の存在感。


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旭川の帰りに。
ちょうどいいタイミング。


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研究室の面々と。
久々の山田だそうですが、ちと別格だな。
これは飲まないと損ですよ、nakajiさん!


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そして一押しされた逸品。
これまたとんでもないお酒、山の寿大吟醸雫あらばしり。
またもや素晴らしいお酒に出会えました。山間を超えるかもしれない味わい。



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翌朝、今度はサークルの面々と。
ご無沙汰ですが、まだなまってはいないようで。


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ザンギ定食の言葉の響き。
しかし割と普通のから揚げ。


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かなやま湖キャンプ場。
今年もここへ帰ってきました。


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とりあえず乾杯。
もちろんクラシック(+α)。


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日本酒スタンバイOK.
私提供のものが多いです。

さらに続きます。





北海道へ行ってきました その1

先週木曜から北海道へ行ってきました。

木曜はフレックス1630、1720スーパーひたち、1835くらいに上野着。
目当てはこれ。

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黒山の人だかり。


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どちらも来年までか。


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この行先はテンション上がりますね。



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どうやら北斗星は北海道らしい。
向かいの人と意気投合、熱い鉄道談義を。


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翌朝、函館にて。
付け替えは見ておかなければ。

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せっかくですし、ってことで2人で食堂車へ。
景色を見ながらの食事はいいものです。


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洋食も選べますが、あえての和定食。
期待をはるかに超える味で大満足。



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食後のコーヒーまで。



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札幌着。
考えることは皆同じ。


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これが撮影できただけでも十分。
走っているときも撮っておきたいですが。


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札幌は快晴。
気温が思っていたよりも高い。



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懐かしいお店です。
ちょくちょく通っていました。

続きます。

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