Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2024年05月

アンガスの遠征の成果

遠征からかなり時間が経ってしまいましたが、アンガス遠征の成果をば。
遠征記はこちら。


まずは15㎜対角魚眼での天の川。
New4

Nikon Z6II改、8-15㎜F3.5-4.5(15㎜F4.5)、HEUIB-II FF+Lee Soft 1
ISO6400、2分、地上(固定撮影)と星空(追尾)を合成


超低空の透明度はあまり良くなかったですね。
大気光の影響もあったのですが、この時点ではそこまで気にならなかったです。


つづいて85㎜。
Mean4

Nikon Z6II改、85㎜F1.8(F1.8)
ISO2500、30秒、地上(固定撮影)と星空(追尾)を合成

写っている山はたぶん愛別岳だと思います(間違っていたらごめんなさい)
StarNet2で星消ししていますが、思っていたよりもアンタレス付近がよく写っていてびっくり。
これなら地上風景無しで撮影しても良かったかも。


最後にタム15-30㎜でも。
Mean3-

Nikon Z6II改、タムロン15-30㎜F2.8 (30㎜F2.8)、HEUIB-II FF+Lee Soft 2
ISO8000、30秒、地上(固定撮影)と星空(追尾)を合成

うーん、これはイマイチだなぁ。
もう少し遅い時間のほうが良かったのかも。


天気も風景も良かったですが、仕上がりはイマイチですねぇ…
もう雪も無くなってきているはずなので、次は来年でしょうか。

夕張で撮影

低緯度オーロラ観測から2日しか空いていませんが、今週の月曜(5/13)の夜からは天候が良さそうでした。
5/13の昼にSCWの衛星画像を見ていると…

image.png

久々に衛星画像の海が白くないです。
黄砂があると黄色、エアロゾルがあると白っぽくなるのですが、
真っ青な海になっています。

まだ曇っていますが、西から晴れてくる予想。
SCWもWindyのどのモデルも晴れる予報でしたので、天候は問題なさそうです。

月が沈むのが日付が変わるくらいで、大雪山系や美瑛・富良野の山々には
雲がかかる予報。

翌日も仕事ですし、オーロラの疲れが抜けきっていない状態で
遠出するのは
避けたいところです。


で、以前から目をつけていた、夕張市のシューパロダムのほとりの公園に
行くことにしました。



一応公園内には街灯はなさそう。
見晴らしもかなり良さそうに見えます。

懸念点は朝から雨が降っていたこと。
夕張市には濃霧注意報が出ていました。
ダムのほとりという立地から、霧が発生しやすい恐れがあります。
また、夜は風も弱い予報でした。


早く行っても月明りがあるので、遅めの22時過ぎに出発。

道中、夕張市に入ったあたりから霧が発生していました。
特に清水沢の辺は霧が濃かったので、ダム周辺はダメかなぁと思いましたが、
トンネルを超えると霧は掛かっていませんでした。

全部下道で70㎞ほど、途中休憩をはさんで1時間半くらいで到着。
快晴、微風と良い条件ですが、湿度は高そうです。
当然無人。ま、星を見に来る人はほぼいない場所でしょう。

車を降りてみると、かなり北側にある街灯の光が気になります。
到着直後の写真ではないですが、全天画像はこちら。
_DSC4949

北側にある、緑橋という橋の街灯が非常に眩しいです。
遮るものもなく、回避することはできません。

ただ、そこら中からガサガサ音がする(たぶんシカかキツネですが)ので、
真っ暗だと怖すぎるため、ちょうど良いかなと。
クマが居ても全然おかしくない環境ですので、
スマホでWebラジオを鳴らしながらの撮影でした。

それと、正直そこまで期待していなかったのですが、南東~南側が極めて暗いです。
東側には何もないので暗いのは予想していましたが、南がここまで暗いのは想定外。
西側も山がある影響もあり、そこまで明るさは感じません

傾向としてはアンガスに近いですかね。ま、景色は及ぶべくもないですが。


せっかくの空、まずは対角魚眼で撮影。
JPG撮って出しです。
_DSC4878

フィルターはHEUIB-II FFが入っていますが、緑色の筋状の大気光が目立ちます。
一瞬NGS1でカットしようかなとも考えましたが、2日前に有難がってオーロラを撮影していたのに、舌の根の乾かぬ内に邪魔者扱いして同じような発光現象を否定するのもなぁ、と思いそのままにしておきました。

続いて85㎜で天の川中心部モザイク、その後タム15-30㎜で夏の大三角
さらに対角魚眼に戻して縦構図で撮影したところで02時に。

薄明も開始しますし、明日の仕事もあるのでここで切り上げました。

帰りは面倒なので道東道→道央道経由で帰宅。
90㎞と距離は増えますし、時間もそこまで短くはならないものの、運転は楽ですね。

最後はヤンマーのホタテ塩とんこつで〆。
DSC_0697

何だかんだ寒かったので沁みる一杯でした。


オーロラも入れて3回遠征しましたが、これだけ撮影したのは久々ですね。
4月と比べると、多少透明度もマシになった気がします。

未処理画像がたまっているので、少しずつ処理していこうと思います。


オーロラ撮影顛末

事の発端は金曜日(5/10)。
カムイミンダラさんから観望会のお誘いのメッセージを頂いたのですが、その中でーロラが見られるかもと書いてありました。

早速調べたところ、今までとは次元の違う複数回のフレアが発生しているようです。
タイミング的には5/11の日本時間の昼が良さそうですが、5/11の夜はかなりチャンスがありそうです。

天気予報的には薄雲が通過する予報で厳しそうですが、21:30くらいには雲の隙間が出来そうな予報です。

この時点では遠征地を決めず、5/11に当日の天気を見てから判断することにしました。


5/11当日、天候は曇り
PM2.5やら黄砂やらエアロゾルで透明度は最悪、ただ昼過ぎには一応太陽が見えてきました。
とりあえず昔の天文ガイド(だったと思う)に付いてきた日食用の減光板で見てみると、
何となく肉眼でも黒点が見えているようでしたので、71FLを引っ張り出してきました。

DSC_7830

流石にデカい黒点ですね。これだと気のせいではなかったんだと思います。


16:30くらいに出発。
この時点では幌加内あたりか、小平辺りに行くつもりでした。
とりあえず砂川SAで夕食。
SCWを見ると、当初予報よりも道北側が良さそうです。
これなら思い切って初山別のポイント、以前ペルセウス座流星群の撮影をしたポイントがいいのではと考えました。

18:30くらいに出発、留萌道に入ります。
途中小平の道の駅でトイレ休憩、初山別へ向かいます。

20:00くらいに苫前の手前くらいに到着。
まだ薄明中ではありますが、一応撮影してみました。

この時点で致命的な問題を抱えているのですが、気づいていませんでした。
オーロラは出ていないと判断し(実際まだ見えなかったと思います)、当初予定通り初山別へ。
_DSC4673

ポイントに到着したのは20:45くらい。
で、ここでも撮影してみたのですが、オーロラは写らず。
そもそも町灯りの位置がよろしくないです。
_DSC4676

これではいかん、ということで初山別の町の北側へ向かうことに。
適当な道のわきで撮影するつもりでしたが、妻から「キャンプ場の下の鳥居のところに行ってみたら?」とアドバイスが。

頭の中にはなかったのですが、確かに鳥居のところなら北側には目立つ光はないはずです。
めちゃめちゃ混んでいるだろうなと思いましたが、着いてみると車が5台ほど
これなら大丈夫だろ、ということで急ぎポイントへ。

既に何人かの方々が撮影中。
自分でも撮ってみるのですが、全然ダメです。
_DSC4700

隣の方に写真を見せてもらうと、素晴らしい写り!
どうやらピークが過ぎてしまっていたようです。

それにしてもあまりに写らないな、と思い、ふと可能性に気づきました。
妻も「普通に写っているよ」とのこと。
念のためサブで持ってきていたZfcで撮影してみると…
DSC_7835-強化-NR
普通に写っていますね。


ここで原因がZ6IIのほうで使っていたHEUIB-II FFであることに気づきます。
大して影響ないだろうと勝手に思い込んでいましたが、このフィルターはHαをコントラスト良く打つするために、赤の波長をがっつり切っているんですよね。


なので、ちょうど600-650nmくらいの赤いオーロラが全く写らなかったのです。


時間も間に合ってないし、そもそもフィルターの選択を間違えていて
ダブルパンチでめちゃくちゃ凹みました…


天候も曇ってきてしまい、少しづつ我々より先に撮影していた方々は帰っていきます。
流石にここで帰るのは、と思ったのと、SCW的には23時以降にもチャンスがありそう
ここで粘ることにします。

22時半くらいになると、我々以外は誰もいなくなりました
天候も良くなってきたので、鳥居に近づいて撮影をば。
ちょうど北斗七星も鳥居の真上に来ています。
_DSC4745-強化-NR-1

で、せっかくですし近づいて撮影していると、どうも様子がおかしい。
明らかにマゼンタ~ピンクのオーロラが明るくなっています。
_DSC4777-強化-NR

_DSC4780-強化-NR

そこで撮影したのが前の記事の1枚
_DSC4792-強化-NR

23:27撮影ですが、2回目のピークにあたる時間ですね。本州でも撮影された場所があったかと思います。

うーん、諦めずに撮影していて正解でしたね。しかも誰もいないので独り占めです!!

15mmでは入りきらないくらいのオーロラですので、これは魚眼だ、ということで対角魚眼を引っ張り出してきました。
_DSC4822-強化-NR

ま、これだけ広がっていたら本州からでも見えますね

以降はだんだんとオーロラも弱くなってきました。
天気も悪くなってきたのと、今後は良くならなさそうだったので、1時前に撤収しました。

実際、これ以降は晴れることはなかったと思います。
2時50分くらいにも次のピークがあったようですが、それは薄明が始まっていたこともあり北海道では厳しかったのではと思います。


色々トラブルがありましたが、それが無かったら普通に初山別の最初の場所で撮影していたはずですから、逆に良かったのかもしれません。

もう少し時間に余裕をもって出発すること、そしてHEUIB-IIなど変なフィルターは入れないことは今回の教訓ですね。
明日(というか今日)はそれほど可能性は高くなさそうですが、次回に活かしたいと思います。



初山別でオーロラの観測に成功しました

先ほど初山別から帰ってきました。
まずは写真をば。

_DSC4792-強化-NR

2024.05.12 23:31 北海道初山別村
Z6II HKIR改造、ノーフィルター、タムロン15-30㎜F2.8@15㎜F2.8、ISO12800、8秒

15mmフルサイズでこのオーロラ。
今までの低緯度オーロラとは次元が違う濃さと広さでした。

兎に角眠いので、遠征記は後程…

旭川の北邦野草園に行ってきました

GWも今日で終わり。
北海道はそれなりの気温でしたが、本州は30℃を超えたみたいですね。

天気さえよければ天体観測に行こうかなと思っていましたが、5/3は風が強い予報で、透明度も悪かったのでやめました。

替わりと言っては何ですが、5/4に旭川の北邦野草園に行ってきました。
ここは10月末くらいまで野草の観察ができる公園ですが、4月末から5月初めごろにかけてはカタクリが開花します。また、エゾヒメギフチョウ(ヒメギフチョウの北海道亜種)が見られるそうで、今回はこれが目当てです。


旭川近郊には他にも男山自然公園など、カタクリの名所が多くあります。



ただ、時期的には遅く、どこもカタクリはほとんど花が終わっている模様。
本当は先週の3連休が良かったのですが、予定が入っていたので5/4に行ってきました。


_DSC4608

まずはコツバメがお出迎え。
タムロンの90㎜マクロ(初代、マニュアルレンズ)をFTZを介してZ6IIに着けています。
マニュアルレンズですが、フォーカスピーキングと手振れ補正のおかげで問題なく撮影できますね。


DSC_7725

続いてエゾノリュウキンカにエゾスジグロシロチョウ(スジグロシロチョウかも)
エゾノリュウキンカは見ごろでしたね。
こちらはZfcにキットズーム(50-250㎜)ですが、十分な性能です。


そうこうしているうちにすぐにエゾヒメギフチョウを発見。
広い園内、何処にいるかは情報がなかったのですが、入り口直ぐで見られてびっくり。



DSC_7738

恐らくカタクリで吸蜜中。


_DSC4621

地面で転がっている個体が、死んでいるのかと思ったら交尾中…
さらにそこに♂と思われる個体が割り込んできてごちゃごちゃに


DSC_7747

日差しがあまりなかったせいか、飛んでいる個体よりは地面に止まっている個体のほうが多かったです。


DSC_7769

オクエゾサイシンには卵も。


_DSC4664

シラネアオイは見ごろでしたね。



DSC_7777

展望台からは大雪山系が見えていましたが、霞が強く良くわからず



DSC_7778

桜も散りかけですね。



DSC_7781

最後にいい位置で吸蜜する個体が。やはり傷みが目立ちますが、まあ仕方ないですね。


DSC_7791

撮りたかった組み合わせで撮影できて何より。



入場料無料、しかもGWと激混みかなと思いましたが、意外にもそこまでの混雑ではなく。
天気はイマイチ、カタクリも終わりかけでしたが、何とかエゾヒメギフチョウが撮影できて良かったです。


この後神居古潭へはしごしましたが、特に成果なし。
いつもの小川商店さんで日本酒を購入してから帰りました。



今週はあまり天気が良くなさそう。
週末も天気が悪そうですし、もう星を見に行くチャンスは無いかもしれませんね。


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