少なくとも月の撮影には使えることが分かっていますが、
長時間露光するとどうなるのか、ダークを撮影してみました。

条件は下記の通りです。
露光時間:300s
ゲイン:0
ビニング:なし
冷却温度:‐10度 ⇒パワーは45%程度
外気温:15度くらい
撮影枚数:16枚

◆アンプノイズは出るのか?
ベイヤー配列のまま、16ビット(65536)から200まで諧調を切り詰めてみました。
触れ込み通り、アンプノイズは出ないみたいですね。

生画像

ただ、ランダムなホットピクセルは結構あるみたいで。
これが多いのか、少ないのかは他の冷却CMOSのデータと比較しないと
何とも言えませんね。


◆ホットピクセルの再現性

ベイヤー配列のレベルを200まで切り詰め、1枚目と2枚目を500%拡大してみました。

dark比較


これをみると、
1)明るいホットピクセルは位置再現性があること、
2)ちょっと暗めで、ランダムに発生するホットピクセルがある
ことがわかります。
1)はダーク減算で、2)はコンポジットで消えてくれるはずです。
思っていたよりホットピクセルが多い印象ですが、こんなもんなんですかね。


◆ホットピクセル除去後、ベイヤーRGB変換
きれいなホットピクセルですので、ステライメージのホット・クールピクセル除去で
消えるんじゃないかと思ってやってみました。

afterHotPixelRemove_deveyer

ちょっとわかりずらいですが、きれいに消えています。
ダーク減算で消えなかった場合には、ホットピクセル除去で何とかなりそうです。


◆まとめ

・アンプノイズは発生しない。
・ホットピクセルはそれなりに存在するが、位置は固定。
 ⇒ホットピクセル除去で回避可能と思われる

他の冷却CMOSと比べてみないと何ともですが、素性はそんなに悪くないんじゃないかと思います。
他にテストしてほしい設定などありましたらコメントください。