ちょうど1004XAの改造が終わったようなんで、昨日オートガイド用カメラのテストをしました。
写っているのはカメラも改造してもらったサークルの先輩です。




改造点は、

①黒点の除去
②マニュアルゲインコントロールができるようになった
③フレーム蓄積ができるようになった(2fr~400fr)

主にはこの3点。
黒いツマミがゲインコントロール、肌色のものはフレーム蓄積コンロトールダイヤルです。

6dda88ba.jpg



接続は24.5スリーブになりました。

038875d2.jpg




ついでに手元にある、

Qcam S7500
Qcam Pro4000
WAT-100N

の3機種とも比較してみました。

撮影状況ですが、曇っていましたので、少し離れたところにあるポプラの木と、
建物の明かりを撮影しています。

鏡筒はビクセンのA80Mf(口径80mm、焦点距離910mm)、架台はポルタです。
PHDguidingの"Save"コマンドでFitsで保存、StellaimageでJPEG化しています。

テスト結果


Qcam S7500

シャッタースピード:1/7秒

8f4c5412.jpg



Qcam Pro4000

シャッタースピード:1/5秒

d2c3350e.jpg



WAT-100N

シャッタースピード:OFF
ゲイン:Hi
キャプチャ:I-O DATA GV-MVP/SZ

3a8cbfe3.jpg



1004XA

キャプチャ:I-O DATA GV-MVP/SZ

フレーム蓄積なし

c55a949a.jpg



25フレーム(1s)蓄積

dd3e7ecd.jpg



50フレーム(2s)蓄積

1b6d2ad6.jpg





感度について

実際の星ではないので単純な比較はできませんが、

Qcam S7500 < WAT-100N ≒ 1004XA < Qcam Pro4000 << 1004XA 25Fr < 1004XA 50Fr

といった感じです。

Qcam Pro4000はかなり健闘していますね。
1004XAは蓄積なしでももう少し写ると思ったのですが・・・うーん・・・

しかし、1004XAはフレーム蓄積すると圧倒的な感度です。
60mmガイド鏡でどこまで写るか楽しみです!
9等くらいまで写ってもらえるといいのですが。


問題点

感度は良いですが、ホットピクセルが凄まじい上に、解像度が640×480ではなく
変な解像度のため横方向の筋が出ます。

また、上1/3くらいに謎の黒い帯が出てしまっています。
これについては原因不明で、ただいま調査中です。

今月末の遠征で使ってみるつもりですが、今後も改造を続けていくとのこと。
冷却改造も視野に入れています。

追記

1004XAのフレーム蓄積なしは、WAT-100Nのものと同じでした。
もう少し良く写るはずです。

遠征する際にテストしますので、そのときにまた記事にします。