まずはレデューサーありの状態で組み立ててみました。




うーむ、45EDのときよりもさらに奇妙な外見ですね(笑)
個人的には非常に好みですが。


φ60システムの場合、問題となるのは鏡筒の細さによる「ケラレ」です。
パーツによってはケラレる、という話で、確認法は接眼側から覗いて、対物レンズがフルに見えれるかどうか
ということでしたが、

71FL対物レンズ【2571】→M57ヘリコイド【7857】→ミニボーグ鏡筒【6160】→M57回転装置【7351】→レデューサー0.85DG【7885】→カメラマウントの順に接続するとヘリコイドのせいでかなりケラレる。

71FL対物レンズ【2571】→M57/60延長筒L【7604】→ミニボーグ鏡筒【6160】→M57回転装置【7351】→レデューサー0.85DG【7885】→カメラマウントの順に接続するとちょっと怪しいがおそらくケラレていない。

ということが分かりました。フロントヘリコイドは無理みたいです。
また、元々のセットではミニボーグ鏡筒とのセットがなかったので、もしかしたらケラレが発生するために
使っていないのかなぁ、とも思いましたがどうなんでしょうか。

また、上記
71FL対物レンズ【2571】→M57/60延長筒【7604】→ミニボーグ鏡筒【6160】→M57回転装置【7351】→レデューサー0.85DG【7885】→カメラマウント
で合焦します。しゅう動部にはかなり余裕がありました。

実写テスト

まずは今日は満月でしたので、月を撮影してみました。

bec152f0.jpg


D40+71FL+7885、ピクセル等倍、強トリミング、ピント少し甘いかも

340mmという焦点距離、600万画素ミラーアップ無しデジイチ、
シーイング最悪、雲が通過していた中では健闘していると思います。

また、色収差は全くなく、気持ちの良いスッキリとした月縁でした。


お次は本番、星の写真です。

四隅と中心部の300ピクセル×300ピクセル切り出し、色がおかしかったのでレベル補正のみかけています。

17d70bb8.jpg



うん??これはいったい・・・
明らかに四隅の星像がおかしい・・・
どうもコマ収差が残ってしまっているみたいです。

何回撮影しても同じですし、片隅だけではないのでスケアリングでも無さそうです。

と、ここで一つ気になることを思い出しました。

D40は改造機で、UIBAR-Ⅲを使っているのですが、微妙に光路長が違うようです

変化量は0.1mm前後のようです。
85mmでの試写では問題ありませんでしたので、そのまま使用していたのですが、
これが影響しているのかもしれません。

試しに、0.1mmスペーサーとしてアルミテープを挟んで撮影してみました。

0f8ce6d1.jpg


写っている星が少なくて申し訳ありませんが、劇的に改善していることが分かります。
しかし星の形がおかしく、まだ不十分なようです。

次に0.2mmスペーサーを入れてみました。

ba9ba688.jpg


あちゃーこれでは過修正です。
どうやら最適値は0.1mm以下のようです。

これを見てピン!ときたのですが、同じような星像を前に見ています。

3枚目は健康奉仕さんの77EDⅡとF4レデューサーの周辺像に良く似ていませんか?
また、2枚目はカムイミンダラさんの大判カメラレンズの星像にも似ています。

F4.8の71FLでさえ、0.1mmずれていただけこれだけ変わるわけですから、
F4レデューサーだともっとシビアなはずです。是非一度お試しください!
もしかしたら問題が改善するかもしれませんよ~。


ちょっと話がそれましたが、フラットも撮ってみました。

3cfe87a0.jpg


最周辺部の光量は82でした。問題のない数字ですね。
ケラレの影響があるとしたらもう少し改善する可能性があります。


続いて、1.4倍テレコンバーターDG【7214】でもテストしてみました。

合焦情報

71FL対物レンズ【2571】→M57/60延長筒M【7603】→M57/60延長筒L【7604】→ミニボーグ鏡筒【6160】→M57回転装置【7351】→1.4倍テレコンバーターDG【7214】→カメラマウント

こちらもかなり余裕がありました。また、若干内径が細いミニボーグ鏡筒が後ろに行きますので、
こちらはケラレていないはずです。

実写テスト

本当は月を撮りたかったのですが、曇ってしまい、ベランダの陰に隠れてしまいました。
というわけで、あまり実用的ではありませんが星の写真を。

fb3e3c0a.jpg


画像の条件はレデューサーのときと同じです。
星が伸びてしまっていますが、これはブレの影響で、星自体は前面に渡って
非常にシャープで、色収差も無く完璧でした。

フラット

448a176d.jpg


周辺光量は84%でした。こちらも十分、問題ありません。


テスト結果はまずまずでしたが、レデューサ併用時の周辺像は非改造機でテストすればすぐに
分かるはずです。

今回はD40改造機しかもって行かなかったので、次は非改造のD50でテストしてみます。
あまり中身の無い記事で申し訳ないです・・・