日曜夜は非常に良いお天気でしたので、もう一度テストしてきました。

テスト中に、後輩のSくんがなんと77EDⅡを持ってきたではないですか!
彼は鏡筒のみを購入したようで、パーツが足りないようでしたので貸してあげるとともに、
せっかくですので71FLと77EDⅡを対決させてみました。

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と、その前に、周辺像問題を確認するためのテストを行いました。

手段としては、D50(非改造機)で撮影を行い、周辺像を確認した後に、前回のテストで使用した
0.1mmスペーサーよりも0.02mmほど薄いスペーサーを入れて撮影を行いました。

まずはD50から。

前回と同じく、四隅と中心像を300×300ピクセル、ピクセル等倍で切り抜いてあります。
色の補正のみレベル補正で行っています。

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左下が大きく流れていますが、これはスケアリングの影響です。
他の隅も完璧とはいえませんね。


次に0.08mmくらいのスペーサー入りD40(UIBAR-Ⅲ FF)の写真です。

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完璧とは言えませんが、ほぼ問題ありません。
もう少し最適化が必要でしょう。

というわけで、

結論:71FL+7885の組み合わせは色収差も無く、全
    面に渡りシャープである。
    ただしバックフォーカスとスケアリングには注意
特に前者は改造機、後者は重量のある撮影系


この夏の主力機材になってくれそうです。




続いて気になる方も多いのではないでしょうか、71FLと77EDⅡの対決です。

今回は、7885は77EDⅡには向きませんので、1.4倍テレコンバーターDG【7214】で月の写真を
撮ってみました。カメラは非改造のD50です。【7214】はそれぞれの焦点距離にあわせて最適化してあります。


71FLとの組み合わせ

JPEG撮って出し、リサイズ

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JPEG撮って出し、トリミング

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RAW画像をトリミング、レタッチ(レベル補正、スマートシャープ)

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77EDⅡとの組み合わせ

JPEG撮って出し、リサイズ

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JPEG撮って出し、トリミング

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RAW画像をトリミング、レタッチ(レベル補正、スマートシャープ)

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正直、どちらも恐ろしくシャープで、色収差も無くびっくりしました。
シーイングは良くない上に、薄雲が常時通過しているような条件でしたので。

また、焦点距離は71FLとの組み合わせで560mm、77EDⅡで714mmということで、
かなり像が小さいため、610万画素しかないカメラで相当無理やりトリミングしていますが
良く写ってくれています。

結論:引き分け!
    ただし、月を撮影するなら、大きく写る77EDⅡの
    方が有利か。

結局どっちがいいんだよ!ってことになるわけですが、用途によりけり、ってことになるかと思います。
とりあえず、両光学系の特徴を列挙したいと思います。

71FL+φ60システムの特徴:

軽い!⇒圧倒的軽さです。71mmフローライトでここまで軽い光学系は他にないのでは。
明るい!⇒7885併用でF4.8、7878が実用可能ならF4.4!!77EDⅡは7878併用でもF5.2です。
強度は不安⇒正直重いカメラを使う気にはなれませんね。標準セットに付属のヘリコイドLⅡを未使用なので何とも言えませんが、中級機や上級機、冷却デジイチを使用するのは結構厳しそうです。
ケラレ⇒パーツによってはケラレが生じるため、組み合わせは面倒。

77EDⅡシステムの特徴:

高強度⇒D40やD50でも71FLφ60システムでは不安ありです。重いカメラならこちらもおススメ。
月向き⇒月メインなら77EDⅡの方がいいかと。テレコン込みでもこちらの方が安いですし、APS-C機なら特にこのくらいの焦点距離はあって欲しいところ。
重い:71FLのφ60鏡筒システムに比べると1kg近い差がある。それでももちろん軽量ではあるが・・・


こんなところでしょうか。71FLφ80システムを試していないのですが、Sくんに頼めばテストは出来ます。
前回時間が無いためテストできなかったのは悔やまれますね・・・

ただ、個人的には71FLを買うのであれば、是非ともφ60システムをお薦めします!!
もちろんレンズも素晴らしいのですが、この軽さと明るさを生かさない手は無いと思います。
また、カメラは軽いものを選択しないと魅力が半減してしまうと思いますので、マイクロフォーサーズや
入門機がぴったりです。

野鳥ファンで重い機材を持ち歩くのが嫌な方や、天文ファンで日食や海外の遠征を視野に入れていて軽量な機材が欲しい方には是非71FLφ60システムをお薦めしたいです。

逆に、現在中級機以上の重量のある機材をお持ちの方で、重い機材を運ぶのが苦ではない、例えば車で遠征するのがメインの方であればわざわざ華奢なφ60システムでなくても良いと思います。φ80システムでも十分軽いですし、値段も同じです。

この場合の対物は悩みどころですね。価格差は2万円ほどですからその辺も考慮に入れて
選択することになるでしょう。


早く実際に満天の星空の元、写真を撮ってみたいですね~。

気づいたこと

私のように別のミニボーグシリーズからのアップデートを考えている方は、
若干鏡筒が細いミニボーグ鏡筒はとケラレが生じ延長筒を挟まないと使えません。

M57ヘリコイド(旧型です)は、内径が細いためリアヘリコイドでないとダメですが、
ミニボーグ鏡筒を使うと合焦しない可能性が高いです。少なくとも私はダメでした。

また、確認はしていませんが、対物の後には延長筒M【7603】を入れてからでないと、
ヘリコイドLⅡはケラレてしまい使えず、これを挟んでしまう、つまり71FL→延長筒M→ヘリコイドLⅡ→
ミニボーグ鏡筒→カメラ回転装置→0.85レデューサー→カメラマウントだとかなりぎりぎりです。

そういった理由もあって、ットではLⅡヘリコイドを使用するとともに、ミニボーグ鏡筒を使用していないんだと思います。

となると、従来のミニボーグ鏡筒をお持ちの方は、対物レンズを買っても手持ちの機材にそのまま使えないことが多いと思います。セットにしてしまった方がお得ですから、2台体制にするのがいいのでは。また、ミニボーグ鏡筒とM57ヘリコイドの存在価値はあまり無いですね。

もし質問等ございましたら、パーツ類はそれなりに持っておりますのでテストできるかもしれません。
遠慮無くご質問ください。