ATSUJIRODESUさんお待たせしました!
ようやく画像処理が完了しましたので、記事にしたいと思います。

とはいっても私の画像処理技術なんて大したものではありません。
この記事は私の平凡な画像処理を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください(笑)


というわけで、まず初めにコンポジットについてちょっと記事にします。
そんなこと知ってるよ!と言われちゃいそうなんですが、まあ基本は大切ですので、お付き合いください。


差の絶対値を用いたコンポジット法

ステライメージではバッチ処理でコンポジットが出来るわけですが、これが時間が掛かる上に
精度もイマイチです。というわけで、自動ではなく手動で全部やります。

方法は毎度おなじみ、重ねたい画像を200%前後まで拡大、差の絶対値で表示させつつ、
Ctrlキーを押しながら0.1ピクセルずつ動かします。

e126b5c8.jpg


で、これだとずれていますが、完全に重なると真っ暗になりますので、差の絶対値から加算平均にすればOKです。

664bfa93.jpg



トーナメント方式+α

これもご存知だと思いますが、普通コンポジットするときはトーナメント方式で行います。
下の例をご覧ください。

同条件で撮影した画像が1~4まで4枚あったとしたら、まずは1と2を加算平均でコンポジット、次に3と4を
加算平均でコンポジット、最後に1+2と3+4を加算平均でコンポジットすればOKです。
こうすると、全ての画像が1/4、25%ずつ寄与していることになりますね。

13680bc6.jpg


そんなわけで、2,4,8,16・・・と2のべき乗の撮影枚数にすることが多いです。
では、4枚の予定が3枚しか撮影できなかったらどうでしょう。

そうなると、話はちょっと複雑です。トーナメント方式のコンポジットは使えません。
3枚ですから、1枚の寄与が33%になるようになればいいわけですから・・・
下の図をご覧ください。

22cb27db.jpg


1と2を加算平均でコンポジットするところまでは同じです。
1+2と3のコンポジットですが、ここで「加重平均」を使います。
これはウェイトを自由に変えることが出来る合成法です。0%だと一切加えず、100%だと上書きになり、
50%だと加算平均と全く同じになります。

今回は3を33%加えたいわけですから、1+2の画像に3をコンポジットして、合成モードを33%加重平均にすればOKです。



3枚くらいだと大したことないのですが、7枚とかだとかなり厄介です。
8枚も撮影すると何らかのミスがあったりしますから、余裕を持って9枚撮影しておくと安心といえます。
もちろん、9枚でもコンポジット出来ますし、全部完璧なら1枚減らしてもOKです。

さて、この記事はこの辺で。
次回は本題に入ります!