前回R200SSに旧MPCCを接続すると星の周りにニジミが出来るということを記事にしました。
http://blogs.yahoo.co.jp/shootingstar0234/archive/2011/08/03

今回はその原因を突き止めましたので、記事にします。

前回の記事のコメントで、バックフォーカスを変えたらよいのでは??というコメントを頂きましたので
変えてみました。

ちょびっと変えてもあまり変わらなさそうな気がしていましたので、手持ちのスペーサーを全部突っ込んで
3.2mmバックフォーカスを伸ばしました。
(MPCCのTリング取り付けネジはかなり長めで、思い切りバックフォーカスを伸ばせました)
これでバックフォーカスは58.2mmとなります。

結果はこちらです。

MPCC(バックフォーカス58.2mm、ジャスピン)

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MPCC(バックフォーカス58.2mm、ピン外し)

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ちょっと分かりづらいですが、中心部に関しては症状は全く変化していません
周辺部はバックフォーカス変化によってコマ収差が増大しています。

念のためさらにバックフォーカスを伸ばしてみました。
正確にはわかりませんが、15mmくらいだったはずです。
(つまり、55+15=70mm)

この状態だとこうなります。

MPCC(バックフォーカス約70mm、ジャスピン)

3f55bb8d.jpg



MPCC(バックフォーカス約70mm、ピン外し)

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周辺像がとんでもないことになっています。これは当然の結果ですね。
ただ、注目して欲しいのは中心像で、これだけバックフォーカスを変化させたにもかかわらず傾向は全く同じです

これにより、ニジミはバックフォーカスには全く関係ない
ことが示されました。



次に、純正コマコレ1でも確認してみました。
これ以降は全てバックフォーカス量は変化させておりません(デフォルト55mmです)。

コマコレ1(ジャスピン)


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コマコレ1(ピン外し)


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若干滲んではいますが、ほぼ無視できます
周辺部のコマ収差は完全には補正されていません

というわけで、コマコレ1だと問題なく使用できることが分かりました。
使用時は若干ピントを外したくらいが最も星像が小さくなりそうですね。



ついでにコマコレ2、コマコレ3でも比較してみました。

コマコレ2(ジャスピン)


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コマコレ2(ピン外し)

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コマ収差補正は極めて優秀です。コマコレ1よりもかなりいいですね。
にじみの量はコマコレ1とほぼ同じです。


コマコレ3(ジャスピン)


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コマコレ3(ピン外し)


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コマ収差補正はコマコレ1と同程度です。
にじみに関してはコマコレ1,2,3と同じですね。


以上を踏まえまして、まとめると、

にじみはMPCCに由来するもので、バックフォーカスには依存しない。
原因は不明だが、MPCCによる色収差?かもしれない。
よって、MPCC前面にUIBARなりUV-IRなりを入れることによって
減少できる可能性がある。

となりますね。フィルターに関しては試してみる価値がありそうです。

ついでに他のコマコレについても今までのデータを総合してまとめると

にじみ量
コマコレ1=コマコレ2=コマコレ3<<<旧MPCC

残存コマ収差(周辺部)
コマコレ2≒旧MPCC<コマコレ1≒コマコレ3

ゴースト(にじみではなく)
旧MPCC≒コマコレ1≒コマコレ3<<<コマコレ2

となります。まあコマコレ2がゴーストが出なければ完璧ってことですね。
とはいえR200SSで狙ってみたいすばる、M42、馬頭星雲はNGです。それらにはコマコレ1or3を
使用せざるを得ません。

原因が分かったのは良いのですが、嬉しくはないですね。
フィルターについては後ほどテストしてみます。