次は77EDⅡです。BORGでは今最も使用されている鏡筒ではないでしょうか。


テストしたのは

1) 7784(35mmマルチフラットナー1.04x、フィルム時代のもの)
合成焦点距離530mm、F6.9
目盛:500mm

2) 7870(マルチレデューサー0.7xDGT)
合成焦点距離357mm、F4.6
目盛:500mm

3) 7878(レデューサー0.78xDGT)
合成焦点距離398mm、F5.2
スペーサー:2mm


これら別々に評価していこうと思います。
補足事項は以下の通りです。

77ED2はsakumaくん所有(中古)
補正レンズ3種は私の私物
7784、7870は中古(ヤフオク)で入手、7870は新品
システムはΦ80システム
撮影は全て三石


1) 7784
①元画像
f3b2e217.jpg


②300px切り出し
b7cc6fa9.jpg


③Lab
1b5083b6.jpg


長所
①周辺までシャープ
②フラットナー本体に回転装置付属、頑丈
⇒7783は微妙ですが、これは良く出来ています。
③周辺減光が少ない。
⇒フルサイズ用は流石に周辺光量が豊富です。 

短所

①F6.9!!
⇒さ、さすがに暗すぎです。
②輝星ゴースト
⇒星の周りに円状のゴーストが発生していました。これはかなり目立ちますね。
③色収差が多い
⇒71FLと比較するとかなり多いですね。EDレンズとフローライトの差??

総評
さすがに暗すぎです。元々オマケテストのつもりでした。
7784は71FLに使用するのがいいですね。正直77EDⅡに使う理由はないです。
焦点距離的にはいいのですが、500mm前後はやはりもう少し大口径の鏡筒が欲しいですね。


2) 7870
①元画像
5651ed66.jpg


②300px切り出し
b0cd540b.jpg


③Lab
46a23c67.jpg



長所

①周辺減光が少ない
⇒ほぼ気にならないレベルです。
②周辺まで像が崩れない
⇒完璧ですね。フルサイズ対応というのも頷けます。
③出っ張りがないデザイン、頑丈な作り
⇒7866と違い、鏡筒バンド2点止めは問題なく出来ます。

短所
青ハロ!!赤ハロ!!
⇒流石にこれは・・・。ただ、71FLと比較すると多少多いくらいでそれほど変わらず。
②回転装置が固すぎ
⇒簡単に回らないようにしているみたいですが、固くて全然回りません。特に低温
化では全く動かず。
③重い
⇒せっかくレンズが軽いのに・・・
④輝星ゴースト
⇒星の周りに円状のゴーストが発生していました。7784よりはマシですが。

総評
ハロ多いですね。ただ71FLとはあまり変わりません。
EDレンズということを考えるとまあこんなものかも・・・。
ただ、7704のお値段を考えると現行だとこれを選択せざるを得ないかもしれません。




3) 7878
①元画像
6356e693.jpg


②300px切り出し
ae0f8990.jpg


③Lab
8b20ae36.jpg



長所
①ハロが少ない!!!
何と71FL+7866と遜色ないです
②周辺まで像が崩れない
⇒7870より若干劣りますが、ほぼ完璧。
③周辺減光が少ない
⇒これも7870に匹敵。良いです。

短所

①F5.2
⇒ちょっと暗いですよね。F4台との違いは小さくないかと。
②輝星ゴースト
⇒星の周りに円状のゴーストが発生していました。7878唯一の弱点です。


総評
全てのレデューサーで最高評価です。
はっきり言ってAPS-Cなら7870全く不要です。

惜しむらくは多少暗いのと、ゴーストです。ゴーストは77EDⅡのせいかもしれません。
直焦点で撮影してみれば分かるのですが。
また、中々中古で出てこないのも嬉しくないですね・・・。
ただ7870よりは安く入手できますから、発見したら買っておいて損はないかと。




最後にまとめますと、
3つの補正レンズの個人的お勧め度は

7878>>7870>>7784

です。

71FLよりはかなり差が大きいですね。
7878と7870の価格差が約2倍なのが大きいですが。

とにかく77EDⅡ+7878はお勧めの組み合わせです。
欲を言えば7704をテストしてみたかったですが、Nikon1957さんの成果を見るに
最高の組み合わせは7704でしょう。