早いもので皆既日食からもう1週間。流石に時差ボケも疲れも抜けました。

処理結果が予想以上に好評だったことと、同行したKさんとの約束もあり
処理方法を公開したいと思います。

注1:この方法が正しいというつもりは毛頭ありません。使えそうな部分だけ活用ください。
注2:日食では割と一般的な方法で、私のオリジナルではありません。ご存知の方も多いかと思いますが、
   参考になれば幸いです。

用意するもの
・多段階露光した皆既日食の画像セット
 私は1/2000~1/2秒まで、6セット使用しました。
 強力な画僧処理ですので、1セットだけだと破綻すると思います。
 また、固定撮影or極軸があっていなくて追尾されていない画像だとコンポジットの際に問題が生じます。

・フラット処理できるソフト
 今回はRAP2を使用し、DNGに書き戻しました。
 なぜか今回はCCDStackではうまくいかなかったです。ステライメージでも可能です。

・コンポジットできるソフト、できればシグマクリップできるもの
 CCDStackとステライメージはどっちもできますが、CCDStackのほうがやりやすいかと。
 PixInsightもできるのかも。。。シグマクリップはできなくてもいいです。

・加算合成およびデジタル現像できるソフト
 次のローテーショナルグラディエント処理でも使えるので、ステライメージがいいと思います。
 CCDStackやPixInsightでも可能かとは思います。

・ローテーショナルグラディエント処理できるソフト
 ステライメージだと簡単です。PSなどほかのソフトでも可能ですが面倒です。
 今回はステライメージを使用します。

・疑似HDRできるソフトorPSのプラグイン
 Topaz AdjustやNik Collectionなどです。
 今回はTopazを使用します。

手順概略
フラット補正(長時間露光のみ)
 ↓
シグマクリップしつつコンポジット
 ↓
全画像を加算で合成、デジタル現像
 ↓
ローテーショナルグラディエント処理
 ↓
疑似HDR処理
 ↓
仕上げ

以降、各手順について詳細を解説します。