私が住んでいるここ茨城では2/23に県独自の緊急事態宣言が解除となりました。
ただ、スギ花粉の本格的な飛散が始まり、コロナは関係なく
外に出られない季節がやってきました。

昨年はほとんど症状が出なかったのですが、それはスギ花粉の飛散量が
少なかったおかげなようで。

今年は昨年と比べるとかなり量が多く、すでにやられています…
せっかくのVC200L、銀河シーズンに使ってあげたいところですけどねぇ。
明け方に昇ってくる天の川を撮影するくらいなら何とかなりそうですが。


さて、話をN.I.N.Aに戻します。
前回の記事でPlate Solverの導入方法を示しました。


今回はNINAとの連携方法を解説します。

まずはNINAを起動。
必要な情報を入力していきます。
Options→Equipmentタブを選択。
Telescope欄に使っている望遠鏡の焦点距離を"Focal Length"に、F値を"Focal Ratio"に入力します。
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続いて、前回記事でセットアップしたAll Sky Plate SolverをPlate Solverとして指定します。
Plate Solvingタブをクリック。

"Plate Solver"、"Blind Solver"の両方に"All Sky Plate Solver"を選択します。
また、Plate Solver Settingsから、"All Sky Plate Solver"を選択し、
ASPS Locationの "…" ボタンからAll Sky Plate SolverのEXEファイルを指定します。
私の場合はProgram Files(x86)の”Plate Solver”フォルダにありました。
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これにて事前準備は完了。
Plate Solvingを実行する方法は2つあります。
1)Imagingの"Plate Solving"から実行する
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この方法ですと、Plate Solving専用の画像を撮影し、それに対してPlate Solvingを実施します。
上手くいくと、下のほうに赤緯・赤経が表示されます。
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実は"Success"のところに☒印や☑印が付いているのですが、
小さすぎて全然見えません…
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今回のセット(71FL+7872、ASI 533MC Pro)では成功率はあまり高くなかったですね。
もっと焦点距離が長いほうが上手くいっているような雰囲気でした。


2)撮影した画像からPlate Solvingする
Imagingの"Imaging"タブの右上に、"Plate Solve Current Image"というボタンがあります。
そのボタンを押すと、撮影した画像からPlate Solvingしてくれます。
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わざわざPlate Solving用の画像を準備するよりは、構図orピント合わせ用の画像からPlate Solvingするほうが理にかなっていると思いますので、2)のほうが良い方法かと思います。
1)の方法だと実際に撮影した画像がどんな感じかわかりませんし。


All Sky Plate Solverと今回の光学系の組み合わせだと、Plate Solvingするのに結構時間がかかりました。
数十秒はかかったような気がします。

まあ、私の使い方はざっくりとした方向がわかればいいというものですので、
この使い方でも3回くらいPlate Solvingすれば目標としていたバラ星雲の導入が
できました。

細かい構図合わせや、複数晩での撮影の画像の位置合わせなどをやる場合は
ちゃんとGoToできる赤道儀を使ったほうがよいでしょう。


また、最近NINAの最新版がリリースされました。
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一番下にBlind Solverの問題を修正したとありますので、ASTAPとの連携も
改善したようです。
ASTAPのテストもやらねばいけなくなりましたが、それはまたの機会に…