ご無沙汰しております。
今月の新月期は先週末以外は天気も良くなかったですね。
コロナもじわじわと増えてきて、来月は遠征が今以上に難しくなりそうです。
それはさておき、昨年導入したNikon Z6Ⅱ。
同じカメラで天体写真を撮影している方はほとんど見かけませんが、
備忘録も兼ねてTipsをまとめていければなぁと思っています。
今回はヴィネットコントロール、カメラ内周辺減光補正のお話。
私は広角レンズで撮影するときは、周辺減光は全てCameraRawの
周辺減光補正機能を使っていました。

今月の新月期は先週末以外は天気も良くなかったですね。
コロナもじわじわと増えてきて、来月は遠征が今以上に難しくなりそうです。
それはさておき、昨年導入したNikon Z6Ⅱ。
同じカメラで天体写真を撮影している方はほとんど見かけませんが、
備忘録も兼ねてTipsをまとめていければなぁと思っています。
今回はヴィネットコントロール、カメラ内周辺減光補正のお話。
私は広角レンズで撮影するときは、周辺減光は全てCameraRawの
周辺減光補正機能を使っていました。

何故か英語になっていますが、Vignetteの値をいじると周辺減光補正量を制御できます。
レンズにも寄りけりですが、D810AやD610でタムロン17-35㎜F2.8-4やタムロン15-30㎜F2.8を組み合わせて使う場合、100(デフォルト値)だと過補正で、70くらいの値を入れると
ほぼ完全に補正できていました。
この機能に頼りっきりだったのですが、Z6Ⅱと純正のレンズを使うと
CameraRawで周辺減光が補正できないことがありました。
Z6 Ⅱの撮影メニューから「ヴィネットコントロール」を開きます。
デフォルトは「OFF」になっていると思いますが、「強め」「標準」にしておくことをお勧めします。
■検証条件
カメラ:Nikon Z6Ⅱ
レンズ:Nikkor Z 20mmF1.8
絞り:解放F1.8
被写体:モニタ
均一な明るさの画像をPhotoshop上に表示して撮影
シャッタースピード:1/4秒
ヒストグラムの山:左1/3くらい
Raw現像ソフト:CameraRaw13.1
■ヴィネットコントロールを「OFF」にした場合
かなり顕著な周辺減光が現れます。注目してほしいのはレンズ補正の項目。

「周辺減光」のスライダーがグレーアウトしてしまい、補正できません。
レンズ補正のプロファイルがカメラ内のものを使っているため、
ヴィネットコントロールをOFFにすると補正しないようになるみたいですね。
■ヴィネットコントロールを「標準」にした場合
多少はマシになっていますが、まだ補正不足。
ただ、レンズ補正の「周辺減光」スライダーは使えるようになっています。

で、補正値を最大の「200」にした結果がこちら。
改善したものの、まだ補正が足りません。
■ヴィネットコントロールを「強め」にした場合
「標準」に設定、CameraRawで周辺減光補正を200にした画像(上の画像)と同じくらいですね。
これでも足りないので、周辺減光補正を最大の200に設定します。
うーん、これでもまだ残っていますね。
とはいえ、CameraRawでこれ以上の補正は出来ないので、Raw現像してから
レンズ補正→CameraRawフィルターで補正してみます。
この「周辺減光補正」は、各レンズごとの補正値ではないはずです。
よって厳密には合わないはずですが、ほとんど目立たないレベルまでもって来れました。
そもそも広角レンズはモニタフラットでは補正できないので、
天体写真より周辺減光がきつくなっているかもしれません。
いずれにせよ、ヴィネットコントロールは「OFF」にしてしまうと全く補正できないので、
「弱め」「標準」「強め」のいずれかにするべきでしょう。
広角レンズの場合は、開放で使うと周辺減光が大きいので「強め」が良いかと。
絞って使う場合や、周辺減光の少ないレンズでも「標準」でいいような気がします。
たとえ過補正になっていたとしても、後から減らせばいいだけですからね。
Z20㎜の場合はCameraRaw上で補正できました。
ところが、Z14-30mmF4の場合、一切補正できないようです。
■ヴィネットコントロールを「OFF」にした場合
「レンズプロファイル」が「内臓」になってしまいます。Z20mmの時はカメラやレンズ名が正しく表示されていました。
内臓のレンスプロファイルを…と書いてあるところをクリックすると

「ゆがみ」と「色収差」は自動で補正されている、と表示されます。
自動補正されているんだから、ユーザーは触るなということなんでしょう。
ただ、「周辺減光」に関する記載はありません。
■ヴィネットコントロールを「強め」にした場合
確かに周辺減光は補正されていますが、「レンズプロファイル」は「内臓」のまま。
もちろん周辺減光は補正できません。
上記リンクで調べてみると、ZマウントのNikon純正レンズは
全てCameraRawでサポートされていないようです。
カメラ内で補正してくれ、という意味なのか、何か特許?的な理由でできないのか
わかりませんが、今後もサポートされることはなさそうです。
一応コミュニティからリクエストすることはできるみたいですが…
Z20mmではCameraRawで周辺減光補正が出来て、Z14-30mmではかった
理由はわかりません。ただ、どちらのレンズについてもヴィネットコントロールをOFFにすると周辺減光が出来ないのは変わらないので、ONにしておいたほうが良いでしょう。
レンズにも寄りけりですが、D810AやD610でタムロン17-35㎜F2.8-4やタムロン15-30㎜F2.8を組み合わせて使う場合、100(デフォルト値)だと過補正で、70くらいの値を入れると
ほぼ完全に補正できていました。
この機能に頼りっきりだったのですが、Z6Ⅱと純正のレンズを使うと
CameraRawで周辺減光が補正できないことがありました。
Z6 Ⅱの撮影メニューから「ヴィネットコントロール」を開きます。
デフォルトは「OFF」になっていると思いますが、「強め」「標準」にしておくことをお勧めします。
■検証条件
カメラ:Nikon Z6Ⅱ
レンズ:Nikkor Z 20mmF1.8
絞り:解放F1.8
被写体:モニタ
均一な明るさの画像をPhotoshop上に表示して撮影
シャッタースピード:1/4秒
ヒストグラムの山:左1/3くらい
Raw現像ソフト:CameraRaw13.1
■ヴィネットコントロールを「OFF」にした場合
かなり顕著な周辺減光が現れます。注目してほしいのはレンズ補正の項目。

「周辺減光」のスライダーがグレーアウトしてしまい、補正できません。
レンズ補正のプロファイルがカメラ内のものを使っているため、
ヴィネットコントロールをOFFにすると補正しないようになるみたいですね。
■ヴィネットコントロールを「標準」にした場合
多少はマシになっていますが、まだ補正不足。
ただ、レンズ補正の「周辺減光」スライダーは使えるようになっています。

で、補正値を最大の「200」にした結果がこちら。
改善したものの、まだ補正が足りません。
■ヴィネットコントロールを「強め」にした場合
「標準」に設定、CameraRawで周辺減光補正を200にした画像(上の画像)と同じくらいですね。
これでも足りないので、周辺減光補正を最大の200に設定します。
うーん、これでもまだ残っていますね。
とはいえ、CameraRawでこれ以上の補正は出来ないので、Raw現像してから
レンズ補正→CameraRawフィルターで補正してみます。
この「周辺減光補正」は、各レンズごとの補正値ではないはずです。
よって厳密には合わないはずですが、ほとんど目立たないレベルまでもって来れました。
そもそも広角レンズはモニタフラットでは補正できないので、
天体写真より周辺減光がきつくなっているかもしれません。
いずれにせよ、ヴィネットコントロールは「OFF」にしてしまうと全く補正できないので、
「弱め」「標準」「強め」のいずれかにするべきでしょう。
広角レンズの場合は、開放で使うと周辺減光が大きいので「強め」が良いかと。
絞って使う場合や、周辺減光の少ないレンズでも「標準」でいいような気がします。
たとえ過補正になっていたとしても、後から減らせばいいだけですからね。
Z20㎜の場合はCameraRaw上で補正できました。
ところが、Z14-30mmF4の場合、一切補正できないようです。
■ヴィネットコントロールを「OFF」にした場合
「レンズプロファイル」が「内臓」になってしまいます。Z20mmの時はカメラやレンズ名が正しく表示されていました。
内臓のレンスプロファイルを…と書いてあるところをクリックすると

「ゆがみ」と「色収差」は自動で補正されている、と表示されます。
自動補正されているんだから、ユーザーは触るなということなんでしょう。
ただ、「周辺減光」に関する記載はありません。
■ヴィネットコントロールを「強め」にした場合
確かに周辺減光は補正されていますが、「レンズプロファイル」は「内臓」のまま。
もちろん周辺減光は補正できません。
上記リンクで調べてみると、ZマウントのNikon純正レンズは
全てCameraRawでサポートされていないようです。
カメラ内で補正してくれ、という意味なのか、何か特許?的な理由でできないのか
わかりませんが、今後もサポートされることはなさそうです。
一応コミュニティからリクエストすることはできるみたいですが…
Z20mmではCameraRawで周辺減光補正が出来て、Z14-30mmではかった
理由はわかりません。ただ、どちらのレンズについてもヴィネットコントロールをOFFにすると周辺減光が出来ないのは変わらないので、ONにしておいたほうが良いでしょう。
もちろんフラット補正をすればよいわけですが、広角レンズの場合
モニタやEL発光板のフラットでは補正できないので面倒なんですよね…
今後もこう言ったTipsを書き溜めていこうと思います。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
>Z6Ⅱと純正のレンズを使うとCameraRawで周辺減光が補正できないことがありました。
発売後ずいぶん時間がたっていると思うのですがCamerarawではサポートしていないんですね?
それは困りますよね。
にしても、NIKONのRawデータは不思議ですね。
ヴィネットコントロールは使ったことがありませんが、使えばRawデータレベルで周辺減光補正をやってくれるのでしょうか?
相変わらずD810Aの同心円色カブリで悪戦苦闘中です。
PIのような画僧処理ソフトで扱うには、rawデータは無加工で渡してくれた方が助かるのですが、NIKONのRawデータは小細工が多いように思います。
shootingstar023
4
が
しました