Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

天体写真

11年ぶりの古山へ

先週の土日、懐かしの古山へ行ってきました。

きっかけは10月のある飲み会。
懐かしの古山の話題になり、今どうなっているかなということに。
私が現役のころは、地域の子供たちに星を見てもらう、その代わりに公民館に泊めさせていただく、という星を見る会をやっていました。

かなり前に星を見る会はやらなくなってしまったことは知っていましたが、
ここ最近は行ったことがなく。

本ブログにコメントを頂いている、Iさんのメールアドレスは確か知っていたはず。
私が連絡とってみますよ、ということで飲み会はお開き。

数日経ってIさんに連絡したところ、すぐにお返事が。
自治会長さんの連絡先を教えていただきました。

星を見る会が無くなってからかなり時間が経過しており、自治会長さんにもいきなりの連絡でかなり困惑させてしまいましたが、先週末使用することを快諾いただきました。

サークルの面々に連絡を取ったところ、4名の有志が参加してくれることに。
私は魚を釣りつつ、本州から参加のかなを南千歳でピックアップ、先輩のたもさんを札幌でピックアップして、16時ごろに古山へ。

久々の古山会館は、在りし日のそのままの姿でした。
私はカメラを忘れてしまったので、写真はかなに撮影をお願いしています。
DSCF3806

会館の前や周囲の木はだいぶすっきりした感じがしますが、建物はそのまんま
建物の中も当時のままでした。

しばらく思い出話をしていると、Iさんが顔を出してくれました。
調べてみると、前回古山に行って直接お会いしたのは2012年12月だったみたいですね。
その時は南幌温泉でキャベ天を食べてから古山に行っていました。



以前お会いした時と同じく、たくさんの玉ねぎの差し入れと、あと日本酒も。
どうもありがとうございました!

Iさんと立ち話をしていると、自治会長さんも来てくれたのでしばし歓談。
小学校や中学校が1つだけになったり、高校は2011年に廃止になったりと、やっぱり由仁町も若い人が減っているようです。これは北海道の札幌以外の市町村ではよくある話かと思います。

星を見る会も私が北大に入学した2004年の頃は大盛況で、20-30人くらいの子どもたちに来てもらっていたように思います。ところが、私が北海道を離れる2012年くらいになると、人数が減っていたような。星を見る会が終了したのもそれが原因だったかと。

まあ、私も大分年をとりました。今の現役生は、私が現役だったころには生まれていない世代です。星を見る会に来てくれていた子どもたちも、もう30代か、20代後半でしょう。

そんなこんなで日も暮れてきましたので、まずはIさんがお帰りになられ、続いて自治会長さんも。

外に出てみるとなんと晴れています
天候に恵まれないことが多く、古山で星を見た記憶はあまりないのですが、天の川もしっかり見えています。
今日は晴れないだろうと高を括っていて、機材のことは頭から抜け落ちていたのですが、、

流石に勿体ないので、かなにお願いして撮影してもらいました。
うーん、せめてカメラくらいは持ってくるべきだった…
DSCF3829


ひとしきり古山の星空を堪能した後は、釣ってきた魚を調理しつつ飲み会へ。
私特製のカジカ鍋、網走産サンマ(釣ってきました)、ソイ、サヨリの刺身、そしてサバのフリッターを。
DSCF3843


夜半前までは晴れていましたが、夜中は雨音が。
翌日は雨模様、片付けをしつつ10時に出発。

どうするかは決めていなかったのですが、かなの希望により南幌温泉へ。
日帰り用の大浴場は工事中でしたが、宿泊用の浴場と露天風呂は営業中。レストランももちろん営業中。
というわけでキャベツと勝負
DSCF3871

普通に完食できましたが、中年のおっさんにはちときついですね。
今後も食べられるのだろうか…


11年ぶりの古山、変わっていないものは変わっていませんでしたが、星を見る会当時を思い出すと隔世の感があります。
星を見る会復活とはいかないでしょうが、Iさんにもありがたいお誘いを頂きましたし、また古山には行きたいですね。

瑞穂ダム遠征

先週の土曜に安平町瑞穂ダムへ遠征してきました。


札幌からは近いものの、空が明るいこともあって最近は全然遠征していませんでした。
調べてみたところ、前回遠征したのは2011年だったみたいです。



まあ、本当なら土日ですしもう少し気合を入れた場所へ遠征したかったのですが、
天気予報はイマイチ。

厚真周辺が良さそうな感じでしたので、とりあえず14時半くらいに厚真にある温泉へ。
風呂と夕食を済ませて出てきたのが18時過ぎ。

Google mapで下調べした場所へ行ってみるのですが、柵が閉まっていて入れません。
もう一か所行ってみたのですが、そちらも復興工事のため入れず…

探せばどこかありそうでしたが、時間がもったいないので土地勘のある瑞穂ダムへ。


そんなに空が暗い場所ではないですし、知り合い以外に会ったことがないので
貸し切りだろうと思ったのですが、複数台の車が。
しかもどうやら天体望遠鏡を出しているようです。


まずは設置してから挨拶に行こうかなと思っていたのですが、
すぐにお声がけいただきました。
さっぽろ星空ファンクラブ(通称星クラ)の方たちが撮影に来ているとのこと。


また、お隣の方は私のブログの読者さんで、私が茨城にいたことや、
最近札幌に戻ってきたことをご存じでびっくり。

挨拶もそこそこに機材を展開。
今回はGINJI-150FNASI533MC ProIC342を狙います。

極軸、ピント合わせはすぐに終わったのですが、NINAでのPlate Solvingが上手くいかず…
結局4x4ビニングで露光時間を短く(星の数を少なく)すれば良かったのですが、
結構な時間ロス。

赤道儀はSXW+SS-one AutoGuiderなのですが、Gotoソフトが天の北極に近いと
上手く位置を調整できず、Plate Solvingの座標とGotoの座標を一致させられず。

仕方なくIC342からかなり離れたカペラでSyncしましたが、
その後ほぼ一発でIC342が入りました。
こうなると一安心ですが、1時間くらいかかってしまいました。

ガイドを開始したくらいのタイミングで、薄雲が…
南側はずっと曇っていたのですが、それが北側にも広がってきました。

以降はずっと雲が通過したりしなかったり。
こりゃダメそうだな、と思いつつ皆様にちょっとご挨拶。
機材も最新のものをお使いの方が多く、ASIAirをお使いの方や、
話題のSeeStarをお使いの方もいらっしゃいました。

月3回程度、満月の週末は例会だそうですが、それ以外は晴れたら遠征するとのこと。
年間で20-30回程度とのことですが、学生時代はまあそんなもんだったなぁと。
今では月1回も遠征していないですからねぇ…


お話ししている間に聞いたことのある声が。
まさかのOgaさんでした。

追分の観測所が曇ったのと、星クラの方々がいるので見に来たそうです。
自分を含め後輩たちの現況報告をしつつ、作成していただいたGINJIを見ていただきつつ、
妻も紹介させていただきました。
GINJIはまだ使ってるの
??と言われてしまいましたが、バリバリ現役です。


24時前になると、もう晴れそうにない雲が。
衛星画像も予報も好転しそうになかったので撤収。

星クラの方々も撤収されていました。
皆様口々に「来週遠征すればいいよね」と仰っていたのが印象的でしたねぇ。


それと、「ブログ更新してくださいね」と念を押されてしまいました。
というわけで、珍しく今更新しているわけですが…。


帰りはもちろんヤンマー。
寒い時期にはやっぱり辛味噌で。いろんな意味で沁みる一杯です。
karamiso


IC342は画像処理をしてみるものの、あまり良くなさそうな雰囲気です。
まあほとんどの画像が薄雲が通過してましたからね。
北天ですので長い時間楽しめる対象ですから、また来月にでも撮影したいところです。

天文ガイド入選

天文ガイド12月号に私の作品を掲載していただきました。
モンゴルで撮影した全天魚眼の天の川です。
_DSC9355

記事はこちら。


この記事では掲載された写真を載せていなかったのですが、
これはあまり自信がなかったから。

雲が通過していたせいで、木星がぼわっとしているのが気に入らなかったんですよね。
まあ、何にせよ何とか掲載していただけてちょっとほっとしました。

モンゴルはもう氷点下の世界でしょう。札幌も昨日初雪が降りました。
どんどん厳しい季節となってきますが、運転と防寒に気をつけて遠征したいですね。

三石遠征

先週は今年一番と言っていいほどの安定したお天気。
流石に平日はきつかったので、翌日が休日である13日に三石まで遠征してきました。

出発は18時前、今日は妻とともに。
途中日高道を走っている最中にガスっているところが何か所か…

途中新冠のコンビニで夕食を急いで済ませ、三石の温泉に着いたのが20時過ぎ。
風呂に入ったりトイレに行ったりしつつ、いつもの三石の撮影地に着いたのが22時半くらい。
途中猛烈にガスっていたのでダメかなと思いましたが、撮影地はしっかり晴れていて一安心。


急いで機材を展開。
今日はかなり久々に銀平君(GINJI-150FN改)をセットアップ。
SXW+SS-one AutoGuiderを使うのも久々です。

光軸確認はバッチリ、ざっくりバックフォーカスも調整。
ちょっと流れていますが、まあのんびり調整する時間はなさそうですので強行。

今回はM31がメインターゲット。
ガイドスコープのピント出しに四苦八苦しますが、何とか成功。

ここからあとはオートガイドするだけなのですが、どうも様子がおかしい。
SS-one AutoGuiderのタッチパネルが誤動作し、ずっと同じ場所をクリックし続けていますorz

再起動するといったんは正常に動いたものの、結局どうしようもなく。
万事休すかと思いましたが、とりあえずノータッチ90秒で撮影開始。

しばらくして、そういえば無線でコントロールできたなということに気づきました。
スマホからならタッチパネルは無視できるでしょう。

無線アダプタをセット、Wi-Fi接続が上手くいかないうえに携帯も圏外で悶絶。

撮影は止めたくなかったのですが、仕方なくSS-one AutoGuiderを再々起動。
今度はすんなりと接続。

で、スマホからアクセスしたのですが、
結局ポインタは押しっぱなしorz

もはやどうしようもありません。SXWを信じてノータッチ。
流石にちょっと流れていますが、それなりには見られそうです。


とりあえず40枚ほど撮影、次は赤ポツのためにNBZを。
こちらも周辺像はかなり怪しい感じですが、まあどうせStarNetで星消しをするので
バックフォーカスは適当。

こちらも45枚セットしたところで25時。眠いのでとりあえず仮眠。



26時半くらいに起きるつもりでしたが、あまりに眠くて起きたらもう27時半くらい。
猛烈な湿度で夜露でべちゃべちゃですが、何とかガスらずに持ちこたえています。
冬の天の川が南中手前、30分くらいで薄明開始です。

急いで全天魚眼+NGS1を。ホワイトバランスやコントラスト、明瞭度などは調整していますが、カブリは一切補正していません
_DSC0104

流石に南の低空にはちょっと光害がありますが、ほぼ完璧と言っていい空です。
全然モンゴルにも負けていませんね。
何なら大気光が少ない分、単純な空の暗さではモンゴルより上です。


で、ちょっと薄明が始まったものの、15㎜対角魚眼にズームしてUIBAR-IIIに変更。
こちらはちょっとカブリ補正しています。
_DSC0115

うん、流石ですね。もうこれ以上ないといった空です。
黄道光、対日照も見えていますね。

この時点で28時15分くらい、一気に明るくなってきます。
ササっと撤収して帰路へ。

途中の新冠の道の駅で30分くらい寝ましたが、それ以降は眠気に襲われることもなく。
最後はヤンマー、限定の極煮干しラーメンで〆
暑かった夏も遠い昔のよう、ラーメンの似合う季節になってきました。
DSC_0394

10月は天候が安定する時期ではありますが、久々にスカッとした星空を楽しめました。
そろそろ山では雪が積もる季節、来月も遠征出来たらいいのですが。


珍しく今回は急いで処理しました。赤ポツM31です。
HaRGB

左下の星像はメタメタですが、他はまあうまくいったかな。
星の色もしっかり出すように工夫しました。

赤ポツはNBZのバンド幅が広めなのでちょっと苦労しましたが、、、
もう少し頑張れば周辺像もいい感じになりそうです。

天文ガイド入選

11月号の天文ガイドに私の作品を掲載していただきました。
ペルセウス座流星群@初山別の写真です。
20mm-2


遠征記はこちら。


10月号の天文ガイドにはペルセウス座流星群の写真は掲載されていなかったので、全国的に天気もイマイチだったみたいですから、応募が少なかったのかなと思っていました。

ところが誌面を拝見するに数多くの応募があったみたいですね。
北海道は極大日は天候が良くなかったものの、1日前の12-13日はそれなりに晴れていました。本州も12-13日は天気が良かったのではないでしょうか。

特に購入したことを記事にはしていませんが、Zfcにも勝ち星をつけてあげられたのも良かったですね。
普通の天体写真には使う気にならないですが、流星群なら活躍の場はありそうです。

次はふたご座流星群、今年は条件もよさそうですし撮影に行けるといいのですが。

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