Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

土星食観測できました

12/8の土星食ですが、前の記事での宣言通り襟裳まで行ってきました
天候は何ら問題なく快晴でしたし、心配していた風も風裏の場所を選んだこともあり、土星食の間はほぼ無風の条件で撮影はできました。

ただ、シーイングがどうしようもなく悪かったです。
コンパクトエクステンダーメタルでもう少し拡大しようかと思ったのですが、付けたらピント位置もわからないぐらい悲惨なシーイングだったので止めました。

また、土星限界線になるはずでしたが、どうも土星本体が隠されているように見えました
限界線となるのは間違いないはずですが、平均月縁から計算した値のため、ちょっとずれたのかもしれません。

とりあえず動画はこちら。
VC200L直焦点、ASI533MC Proで撮影した動画から一部を切り出しています。
約10倍速の動画です。




とりあえず静止画に分解し、何枚かコンポジットしてウェーブレット変換を掛け、多少はましにならないか試しているところです。
まあこんなもんかもしれませんが…

藤井旭の天文年鑑2025年版と星ナビ1月号に掲載

最近はブログを放置していましたが、実は先月祖母が亡くなって急遽実家に帰ったり、福岡で学会があって1週間近く出張していたりと、バタバタしていました。

そんな中先週から今週にかけて2通の封筒が。
DSC_0951

藤井旭の天文年鑑2025年版星ナビ1月号に掲載にしていただきました。


藤井旭の天文年鑑2025年版は2作品。
1つ目はスピカ食の写真でした。
matome2

遠征記はこちら。


2作品目はサロマでのオーロラ。
_DSC8184-強化-NR

遠征記はこちら。



星ナビ1月号も8/12のオーロラの写真。
ギャラリーではなく星のゆく年くる年欄での掲載です。
_DSC8168-強化-NR

こちらは応募したときはギャラリーには掲載されなかったのですが、こちらで拾っていただけたみたいですね。


紫金山アトラス彗星以降遠征できていないですし、あれだけ元気だったオーロラもだいぶ穏やかですのであまり撮るものがなかったのですが、明日は土星食

北海道では襟裳周辺か、釧路から根室周辺でしか食になりません
中々暗い時間で、かつそれなりの月高度で撮影できる土星食はないですから、意を決して襟裳まで遠征予定です。
路面はツルツルですので、運転には気を付けて行ってきます。



10/24の紫金山アトラス彗星(最終)

だいぶ前のことになってしまいましたが、紫金山アトラス彗星に別れを告げてきました

実は10/26に引っ越しがあったため、正直なところ彗星どころではなかったのですが、10/20の撮影が満足いくものではなかったので強行しました。

日高方面、到着は18時半くらい。
出発に手間取ったため、すでに薄明が終了していました。

急いで機材を展開しますが、雲が邪魔でなかなか撮影できません。
そんな中でも一応撮影できたのがこちら。
20241024-1
Z6II改、HEUIB-II FF、Lee Soft 2、タム15-30㎜F2.8@15㎜F2.8、ISO10000、10秒×30

カブリが酷かったものの、何とか補正しました。まあ雰囲気は出たかなと思っています。


そのあと180㎜に切り替えましたが、雲が切れず…
1枚画像から適当に処理したのがこちら。
_DSC1539-強化-NR_GraXpert

このあと少し移動しましたが状況は変わらず、彗星は雲の中。
20時半くらいにとんぼ返りしました。


満足に撮影できたか、と言われるとそうでもないですが、天候に恵まれなかった地域も多い中で、10/13、10/16、10/20、10/24と4回曲がりなりにも撮影できたのは運がよかったのかなと思います。

ネオワイズと比べるとどうなんでしょうね。
妻はネオワイズのほうがずっと良かったみたいで、紫金山アトラスは肉眼ではよくわからなかったとのこと。

個人的には
ネオワイズはコロナと梅雨のダブルパンチでどうしようもなかったので、それに比べれば十分に楽しめたかなとは思います。

とはいえ、双眼鏡で見た時の感動はネオワイズのほうが上でしたね。
写真写りもイオンテイルがあった分ネオワイズのほうが上かなぁという感触です。

もし明け方の条件がもう少し良くて、本州の方々のようなスラリとした尾が撮影できていたらまた違った感想になるのかもしれません。


しばらくは明るい彗星は来ないようで、期待のアトラス彗星も崩壊。
明るい彗星は急に来ることも多いですから、それに期待ですね。

上のほうで引っ越したと書きましたが、色々あって今は北広島に住んでいます
札幌と比べるといろいろ不便ではありますが、まあ住めば都ですね。
以前のアパートは部屋が狭くてどうしようもなかったのですが、今回は念願の一人部屋をゲット。部屋は寒いですが、何とかなるでしょう。
夕張とか東側にはかなり行きやすくなったので、来月の新月期も天気が許せば遠征したいところです。
ギャラリー
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  • 10/24の紫金山アトラス彗星(最終)
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  • 10/20の紫金山アトラス彗星
  • 紫金山・アトラス彗星遠征顛末
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