Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

ビクセンカレンダー入選

昨日は午後半年をいただいていて、釣りから帰ってくるとビクセンから白い封筒が。
忘れていましたが、そういえばビクセンカレンダーの入選発表は9/30だったみたいですね。


入選作品はこちら。
昨年8月のペルセウス座流星群とオーロラの写真です。
これはまだブログには公開していませんでしたので、初公開となります。

夢の競演

普段はやらないのですが、今回だけは固定撮影の画像を使用し、流星を合成しています。
ただ、ベースとなったオーロラ画像にもちゃんと流星が写っているものを選びました。
この流星はほかにも多くの方が撮影されたみたいで、色々な方が写真を公開していましたね。

二度と撮れない天体写真というのは彗星などいろいろありますが、これはもう不可能だと思いますね。
低緯度オーロラでさえあまり見られないのに、それとペルセウス座流星群が被ってくれないといけませんから。

何とか拾っていただけて一安心です。順番的に8月になるような気がしますが、どうでしょうかね。
現物を楽しみに待ちたいと思います。

三石に行ってきました

先週の土日に久々に三石に行ってきました。

カムイミンダラさんからお誘いいただいていたものの、9/23は予定があったため行けず。
土日は安定して晴れそうな予報でした。

木曜は雨でしたが、金曜は晴れ。
若干霧は気になるところですが、まあ大丈夫そうな予報。

16時前に出発、今回は妻とともに。
途中のセイコマで夕食をとり、現地着は19時くらい。

到着直後、夏の天の川が素晴らしい見え方です。
すぐに魚眼レンズをセット、まずはパチリ。
_DSC8279

JPEG撮って出し、リサイズのみです。
流石は三石、圧倒的な空の暗さですね。

その後、Z6II+135mmとZFc+Z85mmのツインシステムをセット。
今回初めて使うので、2つのカメラの位置調整に四苦八苦しましたが何とかなりました。
IC1396のあたりの撮影を開始。

続いてVC200L+レデューサーをセット、こちらはASI533MC Proを使います。
最初はNGC2403でも撮ろうかなと思っていましたが、予想よりも高度が低い…
なので、急遽NGC891にすることに。

導入に苦労するかと思いましたが、あっさりと導入出来て拍子抜け。
シーイングはそこまで良くはなさそうですが、何とかなりそうです。
こちらも撮影開始。


色々トラブルはあったのですが、とりあえずは3台とも順調に撮影中。
途中トイレと買い物を兼ねて最寄りのセイコマへ。

道中はかなりガスっていましたが、観測場所は何ら問題なく。
微妙に風がある瞬間もありましたが、ほぼ無風でした。

01時前からはツインデジカメシステムをオリオン座モザイクへ移行。
カメラの位置調整があまりうまくいっておらず、改善が必要だなぁという感じでしたね…
無理やり撮影開始。

確認はしていないものの、おそらく大丈夫なようで。
03時過ぎてからは再び魚眼レンズへ交換、黄道光と天の川クロスを狙います。

最後に全天魚眼で〆。相変わらず素晴らしい星空でした。
_DSC8673


04時を回ってから撤収開始、VC200LはNGC891を撮り続けました。
04時半くらい、金星が昇っているところで撤収直前の機材を1枚。

_DSC8678

現地出発は04時半過ぎ、05時からの朝風呂に入りに三石温泉まで。
09時まで休憩室で仮眠、途中静内のマックによって朝マックしつつ、12時前くらいに家に帰ってきました。

8月はあまり天気が良くなかったものの、9月はかなり天気が良くなってきましたね。
レモン彗星も4等より明るくなりそうですし、次の新月期に期待したいところです。
画像処理はまあボチボチやろうかなと。かなり時間がかかりそうな感じです。






皆既月食遠征詳細

皆既月食の遠征の詳細をば。

元々は皆既食中の限界線の遠征を考えていました。
限界線自体はちょくちょくある現象ではあるのですが、皆既食中の限界線となるとなかなかない現象。
普段は月の明るい面からの光が明るく、目で見ても倍率を上げないと見えないことも多いです。
皆既食中ならそんなことは一切ないので、かなり期待していました。

限界線が見られるのは函館~静内~更別~釧路~根室といったライン。
スクリーンショット 2025-09-09 124805

静内が近いですが、ポイントが取れそうにない感じ。
更別は畑の中ですので、ポイント取りには何ら問題なさそう。

とはいっても曇ってしまってはしょうがない。
Windy (ECMWF) とSCWで全然予報が一致していませんが、どっちにしろ更別は厳しそうなのと、天気が悪かった時のダメージがデカいので、SCWで晴れると言っている、白老近辺の近間で済ますことにしました。


sakuma君から連絡が来ていたのと、カムイミンダラさんにも連絡したところ、日高方面への遠征をお考えとのことですが、私と合流しても良いとのお返事を。

22時過ぎに出発、先についたカムイミンダラさんより、当初予定していた場所がガスっているとの連絡をいただきました。

近くに湿原があるので、そのせいかもと思い少し苫小牧側のポイントへ来ていただくことに。
現地に到着したのは23時半くらい、先にカムイミンダラさんが到着済です。

昼に降っていた雨の影響もあり、地面は水たまりもあるような状況。ガスはありません。

どこにしようか相談しているうちにsakuma君たちが到着。
ちょっと奥に入ったところで展開することと決定。

機材はVC200Lと71FLを持ってきていました。
風も無いので、できればVC200Lを使いたいところではあります。

とりあえずSXWにVC200Lをセットしようとしますが、赤緯方向がクランプを締めてもガタガタ。
万事休す、と思いましたが、鏡筒を取り付ける部分のSXマルチクランプユニットのねじが緩んでいただけでした。

VC200Lのセットアップは順調。
撮影してみたところ、期待しているよりもシーイングは良くなさそう
71FLへの切り替えも考えましたが、付け直すのも面倒ですのでそのままにしておきました。
DSC_8515

撮影風景、奥のほうにカムイミンダラさんやsakuma君たちの機材が見えます。


部分食開始の時点では多少雲がありましたが、だんだんと抜けてきました。
カムイミンダラさんが15cm屈折を展開してくださったので、月をメインに土星や木星を見せていただきました。

私も双眼鏡(Nikon 7x50 SP) を三脚に乗っけて見てもらったのですが、こちらはかなり好評でしたね。
食部が小さい部分食の間はカムイミンダラさんの15cm屈折が肉眼に見た目が近く、かつ迫力満点な見た目でしたが、かなり欠けてくると双眼鏡のほうが色も良く出ていましたし、立体感もあって非常に良かったです。

すぐに結露するのには閉口しましたが、持って行って正解でしたね。


それなりに空の暗い場所でしたので、皆既中は天の川も。
構図はいまいちですが、流れ星も流れていました。
DSC_8541

皆既が終わったくらいのタイミングで、少しずつ空が明るくなってきました。
そのまま撮影を続行。

空はすっかり冬の星座たちが昇ってきていました。
DSC_8548

朝5時、あたりは完全に明るくなっています。
月没までしっかりと見届けました。

撤収開始、その間に太陽が。
中々完全に明るくなるまで撮影することはないので新鮮でしたね。

サケ釣りをしても良かったのですが、波が高いのと思いのほか疲れていたので断念。
で、そのまま帰っても良かったのですが、せっかくの平日休み、帰り路にマルトマ食堂に寄ってみました。

朝5時半過ぎとはいえそこそこ行列になっていましたが、まあ1時間もあれば、と思っていたもののそこまで甘くなく。
着丼したのは7時12分。1時間半待ちでした。
DSC_8552

味はもちろんおいしいのですが、まあ1時間半待つほどのものではないなぁというのが正直な感想ですね。
店を出るときは数倍の行列になっていました。平日でこれとは恐ろしいですね。。。


天候が不安ではあったものの、なんだかんだ全過程晴れてくれて満足です。
撮影も特に失敗もなく、きっちり全過程まとめることができました。
20250908

限界線は少々心残りではありますが、衛星画像を見るに現象時刻には曇っていたのではないかと。
スクリーンショット 2025-09-09 102552

来年の3月3日にもありますが、こちらもできれば遠征したいですね。

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