Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

ブログを放置しておりましたが、元気にやっております

2025年ももう3月後半。皆様いかがお過ごしでしょうか。
元気にはやっているものの、あまり天文にはモチベーションが上がらず、まだちゃんとした観測にはいかないまま3か月が過ぎようとしています。

一応全く撮影していないわけではないのですが…

1)元旦の低緯度オーロラ
新年早々、低緯度オーロラが見えるかもとの情報が。
とはいえ元旦の夜ですから、すでに酒が入っており車はつかえない状況。

札幌市内ならともかく、北広島ならもしかしたら写るのでは?と思って歩いて近くの川の河川敷まで行って撮影してみたものの、流石に無理でしたね。

1月2日の夜ならいくらでも遠征したのですが…

結局、この後オーロラチャンスは今日までなかったかと思います。
昨年に比べると太陽活動が落ち着いているような気もしますね。

2025年がピークといわれていますが、もうピークは過ぎたのではと思っています。
ただの勘ですが、チャンスがあるとしてもあと1・2回ってもんじゃないですかねぇ。


2)近所に遠征(近征)
前に住んでいた札幌市内からは無理ですが、北広島の東側は田畑が広がっています。
意外と近間でもなんとかなるんでは?と思い、車で10分くらいのところまで行ってみました。
_DSC2937

東側はまずまず暗いのですが、南の恵庭・千歳・苫小牧当たりの光がかなり気になりました。
これだとちゃんと遠征したほうがよさそうですね。

夕張までは下道でも1時間かからないですし、日高方面も高速で1時間ちょっとで行けるので、その辺でいい場所を探すこととします。


3)Samyang 135mm F2.0(Fマウント)購入
今更Fマウントのレンズを新品で購入するのもどうかと思いますが、少し前に話題になった通り、Samyang 135mmがヨドバシで安売りされています。
ヨドバシ.com - SAMYANG サムヤン SAMYANG (サムヤン) 135mm F2.0 ED UMC ニコンAE用 通販【全品無料配達】

元々は8万オーバーのレンズですが、44800円と激安。ポイントを考えると4万円を切ってきます。

Fマウント→Zマウントのマウントアダプターに取り付け可能なFFフィルターを2種類持っているのですが、それと組み合わせるために購入しました。

ちなみに、IDASのWebページを見てみたのですが、Nikon用のFFフィルターは跡形もなくなっていますね…生産終了していたようです…

今日はまずまず晴れてくれたので試写してみました。
今回はノーフィルターで撮影しています。
samyang135mm

正直底まで期待していなかったのですが、あまりに四隅から素晴らしい星像でびっくり
外れ個体もあるようですが、私のは当たりだったようで。
ちょっとだけ赤ハロ傾向ではありますが、まあこの辺はピント位置で何とかなるでしょう。

次の新月期にははくちょう座とか狙ってみたいですね。


とりとめのない記事ですが、来週あたりからボチボチ稼働したいと思います。
黄砂やPM2.5が心配ではありますが、スカッとした晴れを期待したいですね。


 





2024年を振り返って

早いものでもう年末。
1日早いですが、今のうちに2024年を振り返ってみようかなと思います。

1)紫金山アトラス彗星
やっぱり今年はこれですかね。崩壊する恐れがあるとか、地球接近前から冷や冷やしました。
近日点前は北海道は観測条件が最悪で高度が低すぎて、ぜんぜん歯が立ちませんでした。
その間に南半球や本州からの素晴らしい写真がアップされて、苦々しい思いをしていました。

10/12からはようやく北海道でもそれなりの条件になりました。
各地の報告やカムイミンダラさんの写真から、この時点では「シミ」くらいの状況。
不安は募りましたが、それでも10/13には優美な尾をたなびかせた大彗星に成長していました。

その時の記事がこちら。



以降も何度か遠征を。






ま、一応撮影は4回出来たので良かったものの、10/13以外はずっと雲に追われっぱなしでした。
10/13も不安定な天気で、予定していた観測場所には行けず…

月明りはもちろん邪魔でしたし、すんなり撮影できなくてフラストレーションがたまる撮影でしたね。もうちょっと気の利いたときに来てくれよとは思いましたが、こんなもんでしょうかね。

紫金山アトラス彗星は大彗星か?という議論はあるみたいですが、私的には文句なく大彗星です。ちゃんと肉眼で尾も見えましたし、ネオワイズほどではないですが双眼鏡でも楽しめました。

次はしばらく条件の良い明るい彗星は来ないみたいですが、いきなり来ることもありますしそれに期待しましょう。


2)オーロラ
こちらも3回撮影できました。一番はやっぱりオーロラとペルセウス座流星群でしょうかね。

5/11-12





8/12-13





10/11



冬になってこれからオーロラの活動も活発になり、夜も長くなって撮影しやすくなるかなと思いましたがそんなこともなく。太陽は静かな状態が続いています。

2‐3か月おきにオーロラが見られていることを鑑みるに、来月あたりがチャンスですかねぇ。


3)土星限界線




思っていたよりも土星が隠されなかったのですが、限界線には近くなったので良かったかなと。
シーイングが悪すぎてどうしようもなかったのと、撮影自体はあまり上手くいかなかったのは心残りではあります。



通常の遠征に行く機会は少なかったものの、天文現象的には十分楽しめた1年でした。
来年は皆既月食くらいしかありませんが、オーロラにも引き続き期待したいですね。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。

土星限界線つづき

前回の記事で土星限界線の動画をアップしましたが、動画を静止画に変換し、連続画像にしてみました。
コンタクトシート-001


撮影時刻:18:41:37~
鏡筒:Vixen VC200L(直焦点、1800mmF9.0)
カメラ:ASI533MC Pro
露光:125ms
ゲイン:100
全画素読み出しでSERで保存、静止画に変換、一部をスタック、トリミング

ASI533MC Proは3008 x 3008 で900万画素あります。
USB3.0でパソコンへ転送するのですが、全画素を転送すると3FPSくらいしか出ません。

惑星の撮影の時はクロップしていて、大体20FPSくらいで撮影することが多いです。
今回は動画撮影中は赤道儀を動かしたくなかったのと、撮影時間も長時間だったこともあり、土星がフレームアウトするのが怖すぎて全画素読み出しにしました。

そのせいで当然ですがフレームレートが稼げなかったので、あまり意味があるかはわかりませんが、10秒分くらいの30フレームから上位50%をAstroStakkert!4でスタックし、AstroSurface3でシャープ処理をかけています。

70フレームはスキップし、30フレームスタック、70フレームスキップ、…と繰り返して28枚の連続画像を作成しています。時間が中途半端なのと、スタックした時間が10秒と長いこともあり、タイムスタンプは入れていません。

この画像だとわかりにくいですが、完全に土星が消えてしまったように見える露光中央付近の画像でも一応土星の環っかが見えています。

予想よりは土星が隠される量が多かったですが、多少なりとも土星限界線の雰囲気は出たかなぁと思っています。

なお、Zfc+71FLでも連続撮影していたものの、ピンボケで全部没でした、、、


今年の撮影はこれで終了ですかねぇ。
ま、年末に遠征してもいいんですけれど、最近は寒くて中々遠征する勇気が出ないです。

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