Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2009年04月

遠征行ってきました

火曜の夜に遠征してきました。

場所は中山峠。
いつもの静内は天気が悪そうでしたので、ニセコまで行く予定でしたが、
カーナビに目的地設定すると、通行止めで行けないとのこと。

で、調べてみると、雪のため5月末まで通行止めのこと。
前に5月に行ったときは通れたので、何とかなると思ったのですが・・・。

中山峠は札幌中心部から45kmほどで、一時間強で行けるアクセスの良さと、
標高が830mあり、札幌がある東側は使い物になりませんが、南側は非常に暗いのが魅力です。




実は、札幌でも日曜に雪が降り、うっすらと積もるというありえないことが起こったので
ある程度予想をしていましたが、

ec5d737d.jpg



雪の壁でした。

しかも、スキー場がまだやっていました。

bfda7d06.jpg



なめてましたね。
気温も-5℃くらいで、かなり寒かったです。
おかげでノイズが少なかった!

そして、春とは思えないすばらしい透明度で、最高の星空を堪能できました。
今回は写真もうまく行き、満足です。





ガイドシステム





鏡筒はR200SS、赤道儀はスフィンクスのいつものシステムです。
ガイド鏡などについては前に記事にしたもので、PCはEeePC 901-Xを使っています。

電源はカーバッテリから全て取っており、EeePCはACコンバータ経由、
スフィンクス電源、ガイドカメラ1004XA電源で4連シガーソケットです。

余計なものはプラコンテナ内に収納してありますが、ケーブルがぐちゃぐちゃで
ねじりっこ等で束ねたほうがいいのかもしれません。


ガイドシステム その2





後輩がオートガイドデビューするということで、急遽システムを組みました。
FC76が撮影鏡、赤道儀はGP-D+DD-1(オートガイド改造済み)で、
ガイド鏡はミニボーグ45ED+1.4テレコン、ガイドカメラはQcamS7500です。

ガイドはわりとうまくいくのですが、Qcamの感度不足でまともに撮影ができませんでした。
テレコンなしにすると焦点距離的に不安ですので、ガイドカメラをもっと感度の高いものにするか、
オフアキ化する必要がありますね。

新兵器


a185143f.jpg



笠井トレーディング、CAPRI-102EDです。
ちょっとした事情により、うちのサークルで使っていいことになっています。
これにあわせ、GP-D+SS2000PCやアイピース類、計30万円分私がセレクトして買いました。

ファインダーはR200SSのものを流用しています。
元のGP-Dは調子が悪かったので、もともとあったGP-DにSS2000PCを取り付け、
テストしてみました。

が、

SS2000PCの起動画面で、"ENTER"キーを押すと電源が切れて再起動する

ということが起こり、たまに次の画面に行けるのですが、そこでも同じ現象が発生しました。
SS2000PCは初めて使うので、いろいろテストしたかったんですが、うーん残念。
どなたか原因が分かる方がいらっしゃいましたら教えていただけると助かります。

使用感


困ったことがいくつかあり、この鏡筒って2インチスリーブと31.7スリーブしかないんです。
うちのサークルのリングBoxには2インチスリーブから変換できるものがなく、
眼視にしか使えません。

新しくリングを買えばいいのですが、ネジが全く切ってないのはどうなんでしょうかねぇ。
不便だと思うんですけど。

確かに2インチスリーブ固定なら回転装置も要りませんし、メリットもありますが。

そして、LVW13mmを使って見ましたが、ピントが合いません。
天頂プリズムを2つつけて無理やりピントを出しましたが、延長筒を買わないといけません。
もう少し鏡筒が長くてもいいのでは、と思います。

その他は、極めてなめらかなドローチューブの回転、伸縮式のフード等、非常に良かったです。
減速装置も便利ですね~。


星像について


プリズムのせいで星像が悪くなっているはずですし、眼視に関しては素人ですので
参考にならないと思いますが、すっきりとしたクリアでシャープな星像で満足です!

延長筒を買って、SS2000PCもうまく動いたら、いろいろと見てみたいです。




画像処理はじっくりGW中にでもやります。
また、オートガイドについてもうまくいきましたので、また記事にします。

遠征大失敗

金曜にいつもの静内に遠征してきました。

結果は大失敗。

M81と82をR200SSで撮影しようとしましたが、恥ずかしながら、

導入するのに2時間もかかりました。

実は、前回の静内遠征までは見たことさえもなく、D40の暗いファインダーと格闘していたら
猛烈に手間取りました。

また、同時進行で前回撮影したさそり座もリベンジ予定でしたが、ちょうどレンズテストと
ピント確認を終えた段階で曇ってきてしまい、ジ・エンド。

帰りに山岡屋で食べた辛味噌ねぎチャーシュー劇辛にやられ、徹夜で行った土曜のバイトでは
おなかを壊して死にそうになり、後輩がレンタカーに傷をつけてしまったようで、
彼はノンオペレーションチャージで2万円吹っ飛びました。

というわけで、これ以上嫌なことがあるといけないので土曜は家から一歩も出ないで
引きこもっていました。

せっかくの快晴を無駄にしてしまい、残念でなりません。
同時に課題も山積みです。

今回の教訓としては、

①シビックハイブリッドに4人乗車、4台望遠鏡は不可能(無理やり入れましたが狭すぎでした)
②遅くとも薄明終了までに観測地に到着する(特に夜の短い夏は)
③遠征前に機材整備&確認をする(壊れていたり、作らなければいけないものがあった)

明日は天気もよさそうですし、時間的余裕もあるので早めに行こうと思います。



レンズテスト


一応これだけは何とかできました。
今回はニコン純正の28mmF2.8を使用しています。

写真は右上隅のピクセル等倍で、ダーク・フラット未補正です。

F2.8開放(ピンボケです)


33460445.jpg




F3.2


88e521fe.jpg



2.8開放でも使えないことはなさそうですが、3.2まで絞ればほぼ完璧です。
明日はこのレンズ、絞りF3.2で撮影することにします。

遠征行ってきます

最近は天気が悪くてどうしようもありませんでしたが、今日はなんとかなるみたいです。

901ee272.jpg


来週も余裕があれば出かけたいものですね。
とりあえず行ってきます!

ガイドシステム完成!

新たなガイドシステムが完成しました。

e45d8109.jpg



変更点は、ガイド鏡を口径60mm、焦点距離420mmのガイド鏡に変更したこと。
今までのミニボーグ45EDでは口径が小さく光量不足でしたが、これなら少しはマシになるでしょう。

鏡筒バンドは以前から、できる限りバンド間の距離が長くなるように改造してあり、
5mm厚のアルミ板を2枚重ね合わせたものを使っています。
本当は10mm厚のもの2枚のほうがいいのでしょうが、手元に5mm厚しかなかったもので
これで我慢しています。

アリガタは、壊れた23.5シュミカセのパーツを流用しています。

で、鏡筒バンドへのガイド鏡の固定なんですが、2点固定で、1点はガイドマウントの上の部分の
流用、もう1点は、なんと

木製

です。

ea2a20f2.jpg






もちろんアルミ等で作ったほうがいいのでしょうが、面倒でしたので(^ ^ ;
まるで本人のようにかっこ悪いシステムです。
こんな適当だとお叱りを受けるでしょう。

ま、でも木工もたまには悪くなかったですね。
工作自体も結構好きですので。

420mmで800mmがガイドできるか分かりませんが、試してみます。
ダメなら2.4×テレコンを使うことにしますが。

1004XA(改)テスト

ちょうど1004XAの改造が終わったようなんで、昨日オートガイド用カメラのテストをしました。
写っているのはカメラも改造してもらったサークルの先輩です。




改造点は、

①黒点の除去
②マニュアルゲインコントロールができるようになった
③フレーム蓄積ができるようになった(2fr~400fr)

主にはこの3点。
黒いツマミがゲインコントロール、肌色のものはフレーム蓄積コンロトールダイヤルです。

6dda88ba.jpg



接続は24.5スリーブになりました。

038875d2.jpg




ついでに手元にある、

Qcam S7500
Qcam Pro4000
WAT-100N

の3機種とも比較してみました。

撮影状況ですが、曇っていましたので、少し離れたところにあるポプラの木と、
建物の明かりを撮影しています。

鏡筒はビクセンのA80Mf(口径80mm、焦点距離910mm)、架台はポルタです。
PHDguidingの"Save"コマンドでFitsで保存、StellaimageでJPEG化しています。

テスト結果


Qcam S7500

シャッタースピード:1/7秒

8f4c5412.jpg



Qcam Pro4000

シャッタースピード:1/5秒

d2c3350e.jpg



WAT-100N

シャッタースピード:OFF
ゲイン:Hi
キャプチャ:I-O DATA GV-MVP/SZ

3a8cbfe3.jpg



1004XA

キャプチャ:I-O DATA GV-MVP/SZ

フレーム蓄積なし

c55a949a.jpg



25フレーム(1s)蓄積

dd3e7ecd.jpg



50フレーム(2s)蓄積

1b6d2ad6.jpg





感度について

実際の星ではないので単純な比較はできませんが、

Qcam S7500 < WAT-100N ≒ 1004XA < Qcam Pro4000 << 1004XA 25Fr < 1004XA 50Fr

といった感じです。

Qcam Pro4000はかなり健闘していますね。
1004XAは蓄積なしでももう少し写ると思ったのですが・・・うーん・・・

しかし、1004XAはフレーム蓄積すると圧倒的な感度です。
60mmガイド鏡でどこまで写るか楽しみです!
9等くらいまで写ってもらえるといいのですが。


問題点

感度は良いですが、ホットピクセルが凄まじい上に、解像度が640×480ではなく
変な解像度のため横方向の筋が出ます。

また、上1/3くらいに謎の黒い帯が出てしまっています。
これについては原因不明で、ただいま調査中です。

今月末の遠征で使ってみるつもりですが、今後も改造を続けていくとのこと。
冷却改造も視野に入れています。

追記

1004XAのフレーム蓄積なしは、WAT-100Nのものと同じでした。
もう少し良く写るはずです。

遠征する際にテストしますので、そのときにまた記事にします。

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