Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2011年02月

71FL用レデューサー その2

昨日M57ヘリコイドLⅡ【7860】が届いたので、71FLと35mmマルチレデューサーに使ってみました。

合焦情報

71FL対物→延長筒M→M57ヘリコイドLⅡ→延長筒L→35mmマルチレデューサー→カメラマウント


30361d08.jpg


予想よりもかなり短い全長となってしまいました。
そのせいで問題が・・・

縦構図(カメラ横位置)の場合には特に問題ありません。
しかし、横構図(カメラ縦位置)の場合には、アリガタと干渉してしまいます。

91bb98b4.jpg


20cmでも長すぎみたいで、10cm~15cmがちょうど良さそうですね。
手元にはないので、作るしかなさそうです。

さらに、面倒なことに35mmレデューサーの回転装置のネジが干渉します。
これはシムリングを使って回転させるしかなさそうですね・・・

f70589a6.jpg


うーん、一筋縄では行きませんねぇ・・・
週末は天気があまり良くないみたいですので、のんびり工作するとしますか。

R200SS春の銀河シフト

たいそうな名前をつけてしまいましたが、要は

ファインダーを取り付けられるようにしただけ

です。

元々R200SSには7×50ファインダーが接眼部の横に取り付けられるようになっていますが、
鏡筒バンド間をブリッジプレートによって広げているため、鏡筒バンドと干渉してしまい取り付けが
できません。

a7451d1d.jpg


ブリッジプレートを短くしてもいいのですが、そもそも平行同架方式で、接眼部の方向的に
非常に覗きづらいので、思い切ってブリッジプレート上にファインダー台座を配置しました。

dda50361.jpg


取り付けてみるとこうなります。

46ea3448.jpg


天頂付近の対象の場合には寝転がる必要がありそうですが、無いよりは良さそうです。
私が使っているSXWは自動導入があるので本来は不要なはずなんですが、アライメントが面倒な上に
ガイド精度にも影響するためSTAR BOOKには手を触れず完全手動導入でした。

カメラのファインダーでも見える天体なら余裕なわけですが、見えないと全く歯が立ちません。
M81とM82は無理でした。

位置は分かっていますので、ファインダーがあれば何とかなりそうです。
今週末は天気が良さそうですので、テストしてきます。

M42

今月は忙しく、やっとM42の処理が終わりました。
今回は悪くない仕上がりだと思いますので、大きめに載せてみます。

7eedbbab.jpg


データ
撮影場所:三石町
撮影日時:2011.02.03 20h22m~ 20min×6+5min×8+1min×4
カメラ:ニコンD40(ISO800、赤外カットフィルター除去改造、RAW)
フィルター:IDAS UIBAR-Ⅲ FF
望遠鏡:ビクセンR200SS+コマコレクター1
ガイド:ビクセンSXW赤道儀
ガイド鏡:ミニボーグ71FL
ガイドカメラ:1004XAボードカメラ(25フレーム蓄積)
ガイドソフト:PHD guiding 1.12
処理:RAP2,StellaImage6,Photoshop CS5

モザイクなしの1枚でしたが、画角を考えるとモザイクなしの方がいいですね。

今回は20分6枚を撮影してから鏡筒反転をし、その後20分2枚撮影する予定でしたがその2枚は
うまく位置が合わず、没にしました。

その後に5分、1分を8枚ずつ撮影する予定でしたが、1分を4枚撮ったところでM42が山に隠れてしまい、
これまた中途半端な枚数に・・・

多段階露光も余り役に立たず、もうちょっと小刻みに撮ったほうが良さそうですね。
その上画像回転のせいで大分無駄にしました。やらないよりはマシだと思いますが。

課題は山積みですが、来シーズンは更なるクオリティアップを目指したいです。


さっぽろ雪まつり

ちょうど今日で終わってしまいましたが、金曜に雪まつりが開催されていたので行ってきました。
他に用事があったので、ついでなんですけど・・・

実は札幌に7年居るのですが、今回が初めてでした。
1年目~3年目まではサークルの雪像製作を手伝っていましたが、準備期間にちょっと見たくらいで
本番が始まってからは見た記憶があまりないです。

というのも、準備期間の最終日が雪像もちゃんとできていますし、人もあまり居なくてじっくりと
雪像が見れるので、それで満足してしまうんですよねぇ・・・
個人的にはゆっくり見たいなら開催期間中よりもお勧めですね~。

それはさておき、雪像の写真をば。

ae2e981a.jpg


大雪像です。イベント中でした。


ea0ebabb.jpg


ライオンキングです。




私の大先輩、去年ノーベル化学賞を受賞なさった北大の鈴木章教授の雪像です。
私は直接教わったことはないのですが、嬉しいものですね~。




斉藤選手はグラウンドの外でも人気者でした。クオリティも非常に高かったです。


7c10b68c.jpg


雪像だけでなく氷像もあります。




ここまで潔いとかえっていいですね。結構人気でした。


22b59422.jpg


うーん、去年からするとなんかビミョーですね・・・
これでもマシになったほうらしいですが・・・


e4006164.jpg


こっちのほうがいいですね。

で、うちのサークルも雪像を作っていました
何だか、分かりますか??



正解はこちら。



カピバラさんです。

ちょうど私が撮影したときの親子の会話です。

息子「おとーさん、これなーに?」
父親「何だかわかんねぇよ!」


私は苦笑せざるを得ませんでした。
後輩達のために弁明しておきますが、今年は全般的に気温が高く雪が解けてしまい、私が行く前の日に
雪が降ってしまったので余計に訳が分からなくなってしまいました。

確か中日あたりに修復する時間があったと思うのですが、行っていないのかなぁ・・・


帰りはヤンマーでも良かったのですが、ヤンマーと同じく我らがこよなく愛するラーメン屋(のはず)
大将肉みそラーメンを食べて帰りました。

2bc632eb.jpg



こういうイベントって近くでやっていると中々行く気になれませんが、たまにはいいですね。


71FL用のレデューサー&フラットナー

前回記事でお知らせしたレデューサーですが、こちらです。

Borgの35mmマルチレデューサー×0.78【7783】と、おまけの35mmマルチフラットナー×1.04【7784】です!!

dc865f5d.jpg


どちらも生産終了品で、フィルム時代の品でかなりマニアックなパーツですが、

【7783】は、焦点距離を0.78し、焦点距離400mm~1200mmに対応、イメージサークル42Φ

【7784】は、焦点距離を1.04倍し、焦点距離450mm~1200mmに対応、イメージサークル46Φ


だそうです。【7784】がなぜか450mmからなのがよく分かりませんが・・・


マニアックすぎて情報がなく、71FLに使えるという話は聞いたことがなかったのですが、
GENTAさんからお借りした【7866】が相性がよく、焦点距離が変えられるこのレデューサーなら
何とかなるだろう、ということでダメ元で買ってみました。


レデューサー

写真を見ると分かると思うのですが、やたらと長さが長いのが特徴です。
となると、内径が狭いミニボーグ鏡筒は使えません。もちろん延長筒は入るのですが・・・

なので、SくんからΦ80システムをお借りしてテストしてみました。
Sくんよいつもありがとう。

合焦情報

552c7109.jpg


71FL対物→ボーグ鏡筒(+ヘリコイドM)→レデューサー→カメラマウント

フツーのセットで使えますね。ちゃんと確認していませんが、Φ60システムだと

71FL対物→M57変換→延長筒L→M57ヘリコイドLⅡ→延長筒L→レデューサー→カメラマウント

で問題なく合焦すると思います。


周辺像

最初にお断りしておきますが、極軸がずれていましたし透明度が恐ろしく悪かったため分かりにくくなってしまいました。すみません。

b495ab83.jpg


位置は400mmのところに合わせています。
うーん、わりと良いんではないでしょうか?
スケアリングはかなり怪しいですが、レンズが動くわけですし何とかなりそうです。


フラットナー

こっちはおまけですが、Φ60システムでの合焦例をば。

5cb7caa5.jpg


71FL対物→M57変換→ミニボーグ鏡筒→延長筒M→フラットナー→カメラマウント


よく考えたら、これだとケラレが発生しているので、

71FL対物→M57変換→延長筒M→ミニボーグ鏡筒→フラットナー→カメラマウント


が正しいです。

ちなみにこれもレデューサーと同じで、

71FL対物→M57変換→延長筒L→M57ヘリコイドLⅡ→延長筒L→レデューサー→カメラマウント


で合焦すると思います。


周辺像

すみません、こっちもよく分からないです・・・
でも一応。

e8fe78f3.jpg


450mmに合わせています。焦点距離は合っていませんが、こっちの方が良い気もしますね。
スペーサーを入れればもっと良くなるかもしれませんが、これじゃあよく分かりません。


まあ、どっちも予想に反してちゃんと使えるみたいです。
Φ60システムで使いたいので、もうそろそろ年貢の納め時な様です。
M57ヘリコイドLⅡ発注します。高いんだよなぁ・・・

来月の新月期にはちゃんとテストしますので、もう少々お待ちください。

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