Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2011年06月

遠征詳細

6/25(土)

かねてより行きたかった銀泉台へ。
レンタカーで行く予定でしたが、週末と言うことで嫌な予感がしていましたがほぼ満車でした。
となると、銀泉台まで一人で運転してもらうのは心苦しかったのですがTくんにお願いして車を出してもらうことに。
カムイミンダラさんに連絡したところ、いらっしゃるとのことでした。
sakumaくんも来ることになり、三人で14時集合、15時前に出発しました。
もっと時間が掛かると思ったのですが、意外にも4時間弱、19時少し前に到着しました。
最後15kmはダートなのですが、函岳のダートと比べるとフラットなダートで、砂利も浅くそれほど走りにくい感じはしませんでしたね。

外に出てみると、ある程度予想はしていましたが、

寒いですね!


元々寒い日でしたし、標高1400mは伊達じゃないですねぇ。
結局-2℃まで下がりました。
雪もまだ周りに残っていて、ふきのとうが出てきたばかりでした。

周囲の風景はカムイミンダラさんのブログhttp://kamuimindara2.asablo.jp/blog/2011/06/26/5929419を参照してください。
南側は非常に良い景色でしたね~。

3eed8152.jpg



カムイミンダラさんも程なく到着、薄明終了までかなり時間がありましたのでのんびりセッティング。
しかし天気が優れません。霧が上から下から押し寄せてきます。

21時半になって薄明終了になるとだんだん回復してきたので、光軸・極軸やらピントやら
いろいろ追い込んでいくと、22時半からは安定して晴れました。

ところがガイドは全然ダメダメ。後で分かったことなのですが、赤緯のカニ目が緩んでいたせいで
赤緯が暴れます。赤経も何だかイマイチ。しかも後で光軸不良だったことが分かりさらにガックリ。

空は前の記事で書きましたが特に天頂付近は文句なしでした。
他の観測地と比べると、特にはくちょう付近の暗黒帯のコントラストが段違いでした。
星に関してはアンがスとそれほど変わらない気もしましたが、背景に関しては
「黒がちゃんと黒(0,0,0)」と言う感覚ですね。吸い込まれそうな感覚です。
ある程度空が暗いと、ハイライトよりはシャドウの方の影響を強く感じるような気がします

15mmやフィルムでも撮影しつつ、0時の月出を迎えました。
撤収中に星景目当ての天文屋さん2人組みがいらっしゃいましたので、邪魔しないように
薄明開始前、01時過ぎに出発。

休憩も兼ねて永ヤンマーへ。
久々につけめん、しかも辛味噌にしてみました。

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ヤンマーのつけめんは異常にすっぱいので苦手なのですが、辛味噌は大丈夫だろと思って
頼んでみましたが猛烈な酸味と辛味のダブルパンチで完全にノックアウトでした・・・。

札幌に到着たのは5時過ぎ、ゆっくり休みました。



6/26(日)

昨日でも結構満足したのでまあいいか、と思っていたのですがsakumaくんから連絡が。
天気がこの先ずっと悪い予報なので行っておきたいとのことでした。

Nくんに連絡すると、レンタが借りられてしまったようで。
そうなると行くっきゃないですよね!Tくん、Hくんも参戦していつもの5人組でした。

出発は18時過ぎ、アンガスに着いたのは21時前。
すでにカムイミンダラさんともう一人五月にいらした方がいらっしゃいました。

すぐさまセッティングするのですが、なんだかおかしいです。
かばんが一個、見当たりません




そこには・・・





PCと防寒着が・・・



ハイ、オートガイド終了。

微妙に曇っていた空もどんどん雲が取れ、透明度が上がっていきます
仕方なくノータッチで行くことにしましたが、Nくんが気を利かせて使用予定だった90Sを使っても
いいとのこと。確かにノータッチなら90Sの方がいいです。ミニボーグ45ED+7866のセットで
挑むつもりで、ガイドテストもしていました。

じゃあお言葉に甘えて、ということで借りたのですが、どうやってもモーターの電源が入りませ
ケーブルを抜き差ししてもダメ。ケーブルの断線ならなんとかなるか、と思っていじってみましたが
どうにもならなさそうです。

もうこの時点でやる気はゼロ
とりあえず15mm+D40をスカイメモに乗っけて広角で撮影していましたが、たまらずNくんから
テストが終わったと言うことでしたのでSXWを返してもらってミニボーグ45ED+7866で撮影しました。

結構苦労しましたが4分なら問題なくいけそうです。M8&M20を撮ってみました。
何ともいえない感じでしたが、まあ前日よりはマシです。フィルムとGH-1でもお遊びで撮ってみました。

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0時30分前に月が出てきました。なかなかアンガスの月出も乙なものです。
帰りは私が運転し、いつもの永ヤンマーへ。昨日の反省をいかし、普通に特製味噌にしました。
もちろん安定の特味噌クオリティ、文句なしにうまいです。

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到着は04時とかなり余裕で、仮眠をせずに問題なく遠征できました。



なんだか私だけ微妙な成果でしたねぇ。
空は申し分なかったのですが、どうも最近は公私ともポカミスばっかりです。
明日がラストチャンスですが、余り遠征する気になれませんね・・・

画像処理はそれなりに終わりましたので、ぼちぼちアップします。

銀泉台の最高の星空

昨日は予定通り、銀泉台に行って来ました。
場所はここです。
43.673,142.961283

今回はTくん、Sくんと3人で、カムイミンダラさんもいらっしゃいました。

標高1400m、道内で車で行ける場所では最高所だそうで。
以前から名前は知っていて、暗いという話は聞いていましたが行ったことがなかった場所です。
レポートは後でしますが、印象が残っている今のうちにまとめておきたいと思います。

①撮影場所について
カムイミンダラさんからの指示通り、駐車場入り口付近に陣取りました。
ところがアマチュア無線の方が先にいらっしゃっていたので、端の方に駐車して機材を展開しました。

銀泉台は視界がイマイチで、南側に開けている場所はここだけです。
駐車スペース的は5,6台といったところで、かなり狭いです。

奥にもずっと駐車スペースはありますし、トイレは一番奥ですので登山関係の方は一番奥に駐車すると思います(実際にも2台止まっていました)。

ただ今回のように先にどなたかいらっしゃるとスペースが狭いのであまりよろしくないです。
大人数で遠征してもダメですね。せいぜい4,5人でしょう。

また、西側20度、北側40度、東側20度くらいは視界が遮られてしまいます。
南と天頂以外の方向を撮影するのには少し厳しいですね。


②天候について
ガスりました。安定性は良くないですね。
カムイミンダラさん曰く7月は悪くないとのことですが、山からも谷からもいきなりガスが近づいてきて何度か曇られました。夜遅くになると大丈夫みたいで、22時半過ぎからは安定しましたが、今回のように夜半くらいに月が出てくる場合は正直厳しいです。


③空について
車で行ける場所では、「天頂付近は」道内一でしょう。これは確信を持って言えます。
はくちょう座付近の天の川なんてもうそれは素晴らしいものでした。
ただ、低空まで開けている南側もまずまずではあるのですが、どうもガスがうようよしていて写真で撮ると
カブったようになってしまいます。ちょうどガスが溜まるみたいですね。
そうなると、南限定ではアンガスの方がいいくらいかもしれません。

西は予想通り旭川の光害がありますが、視界の狭さも手伝ってそれ以外は全く光がありません。
南もほんの少しだけ帯広の光があるような気もしましたが、無視できるレベルです。


④函岳と比較して
条件にもよりけりですが、天頂付近は銀泉台の方が上ですね。
たった300mですが標高の差と、どうも函岳は雲とはいえないくらいのごく薄い湿気の塊のようなものが
常に通過しているような感じで、銀泉台のようにはいきませんでした。

南は銀泉台の圧勝です。名寄・美深の光が函岳ではかなり邪魔になります。
ただ北・西・東は函岳には遠く及びません。何より視界の広さがぜんぜん違いますし、完全に無光害な上に
雲海で蓋がされるため、これ以上ないくらい空となります。

観測場所も函岳の方が広さ・視界どちらも上ですね。どの方向を撮っても絵になりますし、
駐車スペースがめちゃくちゃ広いのでどれだけ大人数で遠征してもOKです。

また、函岳では訪れる人も稀で、全く気にしないで撮影できるのは本当にいいです
銀泉台はハイシーズンになると常に人が出入りするようで、落ち着いて撮影できません。
マイカー規制がかかって紅葉シーズンはそもそも入れませんし、行ったとしても凄い人でしょう。
撮影場所が狭いのもあって余計に気を使います。

ただ、札幌からだと4時間弱でいけるのは魅力ですね~。
アンガスからだと1時間くらいです。函岳はどんなに頑張っても6時間弱掛かってしまいますし、ダートは
銀泉台の方が圧倒的に走りやすいです。

総合評価だと私は函岳の方が上だと思っています。
まあ最近は函岳の空を見ていないので何とも言えないのですが、次は函岳に行ってみたいです。


遠征します

昨日は大雨で、暑かった一昨日までとは打って変わってぐっと寒くなりました。
今日は曇りでしたが、明日は綺麗に晴れてくれそうです。

とはいえ0時には月が出てきてしまうので、思い切り撮影とは行きそうにないのですが・・・。
場所はせっかくだし銀泉台に行こうかな、と思っています。

雨で透明度も上がっているでしょうし、すっきり晴れて欲しいですね~。
霧が心配ですが、1400mもあれば何とかなるでしょう。
いやー今から楽しみです。今日は早く寝ます!

皆既月食は・・・

水曜日、というか木曜の朝に皆既月食がありました。
GPVは真っ黒、晴れそうでしたので、なおじゅさんの素晴らしい月の作品に触発され、月食はともかく
満月の写真でも撮ろうか、ということで早めにサークル会館へ。

空はどんより曇っていましたが、「まだ慌てるような時間じゃない」ということで美味しんぼを読みつつ
うまい棒を食べてのんびりしていました。

22時になって後輩たちもやってきて、sakumaくんNくんを含む総勢8名になりましたが
空は全然回復しません。

そのまま時間だけが過ぎ、うまい棒がだんだん消費され(まだ1000本はあるはずですが)、
半影食が始まる頃になっても全然ダメダメでした。

一応ポルタに71FLとGH1を取り付け持って行きましたが、

結局月出から月没まで
月がどこにあるのかさえ分かりませんでした。

結局8時間しゃべりつつだらだらしていただけ。
ガイドテストも何も出来ず、久々に酷い時間を過ごしました。


まあ晴れてもほとんど欠けないので最初から負けていたわけですが、これほど酷いとは・・・
12月10日の皆既月食はこんなことにならなければいいのですが、どうでしょうかねぇ。
とはいえ国内にいないかもしれないのですが・・・


朝起きてみるとやっぱり快晴でした。
何となくこのまま引き下がるのもあれなので、サークル会館に行ってみるとNくんが。
どうやら昇る月の写真を撮りたいそうで。ちょうどJRタワーの辺から上ってくるということで、
私も撮影してみました。

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71FL+フラットナー+GH1
これが限界でした。月は明るいですねぇ。

一応R200SS+テレコンで、GH1でも撮影してみました。

Registax6でコンポジット、ウェーブレット、2コマモザイク
ダメダメです。シーイングは低空なので最悪でしたから、大口径があだになったみたいです。
71FLでもいいのですが、小さすぎます。WebCamでの撮影用にバーローでも買おうかなぁ・・・

今日晴れても何にもならないんだよ!っていうことでsakumaくんが持って来た「仙禽」で5人でやけ酒です。
しかしこの「木桶仕込み 木もと純米吟醸 亀の尾」はおいしかったですね~!





次の日も満月だから快晴でした。やっぱりね・・・
悔しいのでまたもやサークル会館へ。今度は90Sで45ED+7866のガイドテストをしてみました。
周辺像はこんな感じです。

9bd81653.jpg


もうちょっと追い込めば全く問題なく使えそうです。またテストしなければ・・・

で、R64フィルターをつけてガイドテストしてみました。

253affdb.jpg


45ED+7866 D40改 ISO400 12分

全く流れていませんね~。さすが90S!

周辺減光はフラットで何とかするとします。R64を使うと札幌の街中でも
ちゃんとサドル付近の赤い星雲が写るんですね!びっくりです。
次の新月期はこの組み合わせで行って見ます。

2年ぶりのチャリネタ

最近は全然自転車で遠出しておらず、久々のチャリネタとなります。

私はパナのロードを持っていますが、2年前のサークルの夏合宿にチャリで参加して以来
乗っておりませんでした。

去年はなんだかんだで忙しく、乗る機会が無かったので今年こそは乗ってやろうと思っていました。
ちょうど日曜は特に予定が入っていなかったので、土曜夜に画像処理が終わってから厚田に向けて出発しました。

コースはこちら。
オロロンラインをひたすら北上するルートです。

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久々すぎて準備段階で手間取り、出発は02時40分。まだ暗い中出発しました。
気温は15度前後で、湿度があったせいかそれほど寒く感じません。

明け方の石狩新港は走り屋さん?が多く、エンジン音がこだましていました。
ちょうど1時間ほど、3時29分石狩川に掛かる橋に到着。予想通りガスっていてなかなか良い雰囲気です。

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石狩川を越えると丘陵地帯に入り、ゆったりとした上りが続きます。景色も中々良い感じです。
札幌からチャリで出かけるとするといくつかのルートが考えられますが、このルートが景色も良く
信号も少なく、舗装も良く走りやすいのでお勧めですね~。

4時過ぎ望来の丘の上に到着。

こちらが札幌側の緩やかな坂。

9df43381.jpg



反対側が望来への急坂です。天気が良いともっと景色がいいのですが・・・

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望来に到着。ここには海水浴場がありますが、毎年サークルでバーベキュー、ではなく(一応)星見のために
きています。ここ数年は参加していなかったので、とても懐かしく感じました。

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反対側には山と風車があります。

2cc63705.jpg


そういえば海に来るのも久々でしたので、柄にもなく流木に腰掛け、
ソイジョイを齧りながらぼーっとしていました。波の音を聞くのも悪くないですねー。


4時20分に出発。札幌からは35kmほどですので、結構いい運動になったのでこのまま帰っても
良かったのですが、札幌側から厚田にチャリで行ったことはなかったですし、若干筋肉痛気味でしたが
まだ余裕があったので厚田まで行って見ました。

望来~厚田間は13km程ですが結構アップダウンが激しいです。でも中々景色もよく、
時間も変な時間でしたので車もほとんど通過せず快適なサイクリングとなりました。

約1時間、5時10分に町をちょっと過ぎたところにある厚田の展望台に到着。
後ろに見えているのが厚田港、この反対側の丘の上が観測地となります。

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厚田では朝市が有名なようですが、時間が早すぎる上に、魚屋を後ろに積んで走るのもなぁと思い
特に何もせず引き返しました。

望来の丘に戻ってきたのが6時15分。ここでも小休止。
天気がよければもっと良い風景なんですが・・・

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6時50分石狩川まで戻ってきました。
霧は完全に晴れましたが、雲は空一面を覆ったままでした。




家に着いたのが8時10分
サイクルコンピューターの設定がめちゃくちゃだったせいでどのくらい走ったかはわかりませんでしたが、
約90kmくらいだと思います。

走行時間4時間45分でしたから、ちょうど20km/h平均ということでまずまずのペースですね。
久々のチャリにしてはまずまずです。

翌日の筋肉痛もそれほどではなかったので、まあ鍛えなおせばまだまだいけそうですね~。
今年は後何回かはチャリで出かけたいです!

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