Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2011年10月

三石遠征は失敗でした

先週の水曜に三石まで遠征してきました。
本来は遠征予定ではなかったのですが、あまりに週間予報が悪すぎるので、多少GPVを見るに
不安が残りましたが、仕方なく、といった感じです。

水曜は学生実験のTAがあったので、レンタカーはsakuma君に任せ、実験終了後
星図を印刷して直ちにサークル会館へ。Hくんも来る予定でしたがメールも電話もつながらず。
仕方なく18時過ぎにサークル会館を出ましたが、会館前で発見、回収して出発。

sakumaくんの赤道儀、SP-DXは小笠原さんのところで修理中でしたのでそれを回収しつつ、
注文しておいたバーダープラネタリウムのアストロソーラーフィルターを受け取りました。
もちろんこれは来年の金環日食用です。2009年の皆既日食のときは出遅れて売り切れでしたので。

現地に到着したのは22時前。予報ではそろそろ晴れてくるころですが、余裕でドン曇。
まあ少し待ってみようか、ということで三脚のみ出しておいて(車内が狭かったので)待っていると、
星が見えてきたと思ったら雨が降ってきました。

急いで回収すると、すぐに止みました。なんのこっちゃ。

23時過ぎ、24時までに晴れなかったら帰ろうか、ということに。
ところが24時過ぎると一気に晴れてきました。透明度はいまいちながら、何とか撮影できそうです。

すぐにSXW、71FL+7866をセット、いつに無くセットは一瞬で完了。24時半過ぎには撮影を開始できました。
しかし、25時半を過ぎた辺りから段々と雲が出てきて、26時にはドン曇。

その場で待機、という方法もありましたが、三石では天候が一度悪化すると二度と回復しなかったので
すぐに撤収しました。木曜も忙しかったですし。


朝はもちろんヤンマー。
朝ラーの時間ぴったりに到着したのですが、売っていませんでした(涙)
頼めば作ってくれたのかもしれませんが・・・
というわけで肉あん味噌らーめん。

abb94572.jpg



金曜・土曜は札幌は晴れていたので木星を撮影していました。
金曜の夜はGPVに反して晴れていたみたいですし、昨日も25時くらいまでは晴れてくれたみたいです。
positive51mさんからメールを頂き、昨日は賀張に遠征なさっていたようですがどうだったのでしょうかねぇ?


今週は火曜にワンチャンスありそうです。
最近はGPVに頼りっきりでしたが、やはり衛星画像も見ないとダメですね。
せめてもう一回は遠征したいなぁ。。。


木星修正

前回木星をアップしましたが、もう少しまともに処理してみました。

f2e075fe.jpg


うーん、少しは細部の構造が見えてきたかな・・・
もう少しシーイングが良ければもっと細部の構造まで分かるのでしょうが、まあこれくらいが限界ですかね。
また機会があったら狙って見ます。

木星

今は満月期ですし、木星を撮ってみよう!ということで先週R200SSでトライしてみました。
ところが結果はメタメタで、昨日リベンジしてきました。

今回は反射ではなく、口径は小さくなりますがシンチエーションの影響を受けにくい屈折で、
サークル内では最大口径を誇るCAPRI-102EDを使ってみました。

というか、すでにサークル会館に行くといしばしさんがスタンバイしていましたので、
セッティングするのが面倒ですから(笑)、RGBをいしばしさんQcam pro4000、
Lを私のWAT-100Nで撮って、LRGB合成してみました。





木星
望遠鏡:笠井トレーディングCAPRI-102ED(口径102mm、焦点距離714mm、F7)
アイピース:Vixen Or5mm
カメラ:L   Watec WAT-100N、デジ造にてキャプチャ
     RGB  Logitech Qcam pro4000
キャプチャ:hunuaaCap
コーデック:Ut video Codec (x86) 可逆圧縮コーデック
処理:Registax 6.0.1.8にてスタック、ウェーブレット、PhotoshopCS5にてLRGB合成


おおー意外に良く写ってる!!

スタックはAvistackでやるつもりでしたが、使ったUt video Codecが非対応のためRegistaxを使用しました。
ところが、アライメントポイントを自動で10点ほど指定すると、謎の模様が発生してしまい、手動で2点
指定したところうまくいきました。

スタックに関してはAvistackを使った方が良いような気がします。同じ可逆圧縮コーデックでも前回使用したhuffuvはAvistackで使えましたが、今度はモノクロの動画のみ開けず。うーん面倒です。

お勧めのコーデックって何かありますでしょうか。ご存知の方教えていただけると嬉しいです。

また、RGB画像よりはL画像の方が良い写りでした。さすがにWAT-100Nは高感度ですね。
カメラを取り替えるのは面倒ですが、この方法はかなり使えそうです。



今日も一応晴れていますが飲み会。
透明度は悪そうですが、シンチエーションは安定しているようです。あーもったいない・・・
来週辺りに期待ですかね。

星見人に参加してきました、が・・・

先週土日に星見人に参加してきました。
詳細はこちらを。
http://www.nayoro-star.jp/kitasubaru/event/2011/20111008/20111008.htm

昨年に引き続き、今年も名寄市・きたすばる天文台での開催でした。
我々天文同好会は私を含む6名で参加しました。今回はTくんの車でしたので、思う存分飲んでやるぞ!
ということで三芳菊Tシャツを着ての参加です。

いろいろ写真をアップする予定でしたが、GH1を忘れた(本当は車の中にあったのですが)
ので写真がほとんどありません。でもちゃんとお酒の写真は撮りました。

8a73bc17.jpg



私が持っていったのは「豊賀」と「笑四季」でしたが、なんとくっしーさんと丸被り!
これには二人ともびっくり。どちらもコーナーぎりぎりを狙いすぎたみたいです。
銘柄はともかく、火入れもあるにもかかわらずどちらも生原酒でしたので、完璧に
同じお酒でした。こんなこともあるものですね。

カムイミンダラさん、くっしーさんからバトンを渡されていますので、日本酒の解説?をば。
今回は飲んだ順番に書いていきます。

「豊賀(とよか) 特別純米 直汲み 生原酒 仕込五号」
私の故郷、長野県の小布施にある高沢酒造さんのお酒です。ずっと前から飲みたかったのですが
今回購入してみました。ぶどうジュースのようなさわやかな口当たり、甘みと酸味のバランスが
素晴らしく、きっちり味かあるのに軽いタッチ。素晴らしいですね!リピート決定です。
今年飲んだお酒の中でもトップクラスの味わいに脱帽です。

「三芳菊 阿波山田錦 特別純米 秋あがり」 カムイミンダラさん差し入れ

カムイミンダラさんは当然お気に入りの三芳菊でした。今回は秋あがりということで、落ち着いた味わいを予想していました。予想通り従来の鋭い酸味は鳴りを潜め、穏やかな甘みが主体であくまでも酸味は脇役でした。ただ香りは弱めながらいつもの三芳菊でしたね。個人的にはいつもの三芳菊の方が好きですが、飲みやすさから言えばこちらですね。

「笑四季 モンスーン 特別醸造吟吹雪 本生原酒 2011」 くっしーさん差し入れ
見事被ってしまったこのお酒。従来の米と水で仕込むお酒ではなく、仕込にもお酒を使う「貴醸酒」です。
貴醸酒はそのためとても甘みが強く濃厚な味わいとなります。このお酒も当然猛烈な甘みで完全に
やられました(いい意味で)。それ以上に驚いたのはバナナとナッツの香りを感じたこと。どうやったら
こうなるのでしょうかねぇ・・・。セメダイン臭が多少目立ちましたが、このくらいなら私的にはちょうどいいアクセントでした。

「村祐 純米大吟醸 無濾過本生」 nakajiさん差し入れ
最初は村祐の特別純米を差し入れようかな、と思っていたのでさらに被るところでした(笑)
こちらも強烈な甘みなのですが、全然くどくなく、和三盆のような上品な甘みです。いくらでもいけちゃいますね!
素晴らしいお酒でした。来年はnakajiさんは普通のお酒を差し入れるとの事でしたが、私は是非来年も、と
思います。このお酒の亀口取りをいつか飲んでみたいものです。


全て甘口、どれも濃い味のお酒で私は大満足でしたが、nakajiさんは大分疲れてしまった、とのことです。
私は来年も同一路線でいくつもりですが、今から楽しみですね!



ジャコビニ群はほとんど流れなかったみたいで、天候もあまり良くなかったので飲んだくれただけです。
ただ、朝になるときっちり快晴でした。

49770ebd.jpg



また皆さんと飲めたらいいですね!
今年は冬合宿できるかなぁ・・・

遅くなりましたが・・・

天文ガイド11月号、観測写真の部に私のペルセウス座流星群の画像を載せていただきました。

2799a603.jpg



まあ取り立てて面白いことは無い写真です。
敢えてセールスポイントを挙げるとすれば、天候が悪かったうえに、極大が満月だったこと、
一応作品化を目指してきっちり構図を大三角にあわせておいたこと、流星の位置が絶妙だったことでしょうか。

観測写真の部での入選は初となります。
最近は直焦点メインですが、そもそも私が天文趣味を始めるきっかけは1998年のしし座流星群からです。
それからしばらくは流星群メインに活動してきました(というか、それしか出来なかった)。

流星写真の魅力は彗星と同じで一期一会なこともありますが、一番は「運」でしょう。
どんなに高価な機材を使っても、流星が写らなければ意味が無いですからね。
2001年のしし座流星群によって流星写真の価値は暴落しましたが(笑)、あれを除けば
デジイチの登場で効率は上がったものの、写すのは運がかなり必要です。
これはどんなに機材が進化しても、変わることはありえません。

今回は意図しなかった流星ですのでデジタルですが、流星写真に関してはフィルムにも
まだまだ活躍の場がありそうです。相当明るい流星でないとデジタルでも格好がつかないですし、
長時間の連写はノイズの影響がありますから。

美しい星空の下、流星を狙ってフィルムカメラのシャッターを切る。
非常に単純ですが、これこそが天体写真の原点ではないでしょうか。

もう10年以上ペルセウス座流星群を追いかけていますが、近年は天気に恵まれません。
今年はふたご群も条件が悪く最悪ですが、また来年も、その次も、流星は流れるはずです。
その時に、真っ直ぐ、星空と向き合いたいものです。

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