Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2013年03月

プリンタ購入+学生時代を振り返って

昨日入寮を済ませ、今は寮でのんびりしています。

独身寮ですし、狭くてあまり美しくないんだろうなぁと勝手に思い込んでいましたが
部屋がきれいで広くてびっくり。

06558628.jpg



今まではアパート暮しですので多少の不安もありましたが、
問題なく生活できそうです。

で、部屋が広いことを確認して、
プリンタ買いました。
CanonのPRO-10です。


edac954b.jpg




入寮後、水戸までノートでドライブし
ビ○クカメラの店員さんに聞いたところ、在庫があるとのことでしたので
買って持ってきました。

ip7500も悪くはなかったのですが、プリント後の色の安定性と
Gの浮きが気になっていました。

PRO-100でも良かったのですが、G浮きが怖いです。
PRO-1はランニングコストと大きさが気になってしまい、
PRO-10にしてみました。

さっそくプリントしてみましたが、
色の安定感は流石ですね

出てきた瞬間からばっちり色が決まっているのは
非常に気分がいいです。

難点としては、PRO-1程ではないもののサイズが大きすぎること、
動作音が大きいことと、光沢感が若干足りないことでしょうか。

派手なプリントが好みなら、PRO-100のほうが良さそうですね。
展覧会的なものでの使用がメインなら、染料機に軍配が上がる気がします。

逆に、1回でプリントが決まり、その後も色が変化しにくいのは
染料機ならではの魅力です。
純正ICCプロファイルも優秀なようです。

結構な出費だったので、カラーマネジメントシステムは
もう少し後で何とかしようと思います。



さてさて、学生としては明日が最終日となります。
(単位取得退学手続きを取りましたので、卒業はできなかったものの立場上は
社会人です)

一日早いですが、今までの学生時代を振り返ってみようと思います。

天文誌+α入選


高校時代
2002年
天文ガイド9月? 部分日食(2002.06.12) Under18 二席 
自作8㎝F12.5屈折+Nikon NewFM2
初入選(名前は個人名ではなく長野吉田高校地学班)。梅雨時期だが、たまたま晴れてくれた。

天文ガイド11月? はくちょう座(2002.08) Under18 二席 
Nikkor50mmF1.4+Nikon NewFM2
班活の小川村天文台夏合宿での1コマ。スカイメモ初入選。

2003年
天文ガイド1月? 夏の大三角(2002.10.09)Under18 二席 
Nikkor28mmF2.8+Nikon NewFM2
尾瀬のふもと、銀山平まで遠征。一席狙いも結局二席…

大学時代

2006年
ボーグ2006年カタログ 部分月食(2005.10.17) 
ミニボーグ45ED+LV20㎜?+Powershot A95
デジカメでのコリメート、確かスフィンクス初入選。

2008年
天文ガイド7月 北天(2008.03.12)
フジノン65㎜F5.6+フジカGL690
久々の入選。平取での一枚。

天文ガイド12月 日本一の星空(2008.08.31)
シグマ15㎜F2.8+ヒノサワさんちのアストロカメラ
函岳での全天魚眼、星ナビとダブル入選。

星ナビ12月 ダガット村に降る星空(2008.08.03)
シグマ15㎜F2.8+D40(非改造)  
マレーシア・ダガット村での写真。デジイチでは初入選。

2009年

天文ガイド5月 冬空(2009.01.27)
フジノン65㎜F5.6+フジカGL690
平取で再び星野写真。

2010年
星ナビ10月 マックノート彗星(2010.06.12)
180㎜F2.8+D40改
アンガスでのマックノート、改造機初入選。

2011年
天文ガイド3月 皆既月食後半、皆既中のZC907の出現(2010.12.21)
ミニボーグ71FL+1.4×テレコン+GH1
トラブル続きの観測、何とか撮影成功。

星ナビ3月 皆既月食(2010.12.21)
ミニボーグ71FL+1.4×テレコン+GH1
ダブル入選。

天文ガイド7月 アンタレス付近(2011.04.05)
ミニボーグ71FL+フラットナー+D40改
直焦点では初、三石とアンガスでの二晩の撮影。

天文ガイド8月 夏の天の川(2011.05.06)
85㎜F1.8+D40改
アンガスでの撮影、モザイクでは初入選。

天文ガイド10月 雲海と天の川(2011.06.25)
フジノン100㎜F3.5+フジカGL690   
銀泉台での銀塩写真、初の1ページ掲載。

星ナビ10月 銀泉台の天の川(2011.06.25)
シグマ15㎜F2.8+D40改
これも銀泉台での1枚、こちらはデジタルで。

天文ガイド11月 ペルセウス座流星群(2011.08.07)
シグマ15㎜F2.8+D40改
おまけで撮影していた写真に偶然流星が飛び込んでいました。

2012年
天文年鑑2012 皆既月食(2010.12.21)
ミニボーグ71FL+1.4×テレコン+GH1
ダブル入選できましたが、天文年鑑にも載せていただけました。

天文ガイド1月 函岳からのグリーンフラッシュ(2012.09.24) 
ミニボーグ71FL+0.66×レデューサ+GH1
函岳からの沈む太陽の撮影、慌てていたのでRD込みです。

天文ガイド7月 金環日食全過程(2012.05.21)
ミニボーグ71FL+1.4×テレコン+GH1
健康奉仕さんのお宅での撮影、無事に全過程撮影できました。

天文ガイド8月 愛別岳と夏の天の川(2012.04.22)
フジノン65㎜F5.6+フジカGL690
アンガスでの1コマ、いつもの定番構図で。

星ナビ9月 月、太陽、金星の直径比較(2012.05.21など)
ミニボーグ71FL+1.4×テレコン+GH1
金環日食、部分日食、日面通過を並べてみました。

天文ガイド10月号 木星食(2012.07.15)
ミニボーグ71FL+1.4×テレコン+GH1
適当に撮影していたら写ってしまっていた1枚。

星ナビ10月号 金星食(2012.08.14)
R200SS+MPCC+D5100(非改造)
ようやくR200SSでの初入選。

2013年

天文年鑑2013 皆既日食&木星食(2012.05.21&2012.07.15)
ミニボーグ71FL+1.4×テレコン+GH1
昨年に引き続き。2作品も載せていただきました。

ビクセンカレンダー2013 2012年5大天文現象(2012.05.21など)
ミニボーグ71FL+1.4×テレコン+GH1、R200SS+MPCC+D5100(非改造)
金環日食、部分日食、金星太陽面通過、木星食、金星食をまとめて。

天文ガイド1月号 オリオン座モザイク(2012.10.19)
85㎜F1.8+D5100改
8枚モザイク、久々の1ページ掲載。

星ナビ3月号 薄明の愛別岳(2012.11.11)
20mmF1.7+GH1
電源が止まったスカイメモに乗っけて撮影しただけ。実は20㎜初入選。



まとめてみたことは無かったのですが、高校時代3回、大学時代に24回と
合計27回も入選させていただいていたみたいです。

成果としては、十分ではないでしょうか。
後は、テカポでの撮影がどうなるか、ですが…


明後日からは社会人。
一度リセットして、新たに仕事も趣味も頑張っていこうと思います。
改めて、今後とも宜しくお願いいたします!


ついに本州上陸

19時45分着の苫小牧発大洗行フェリーで大洗に到着。

add77b36.jpg


先ほどチェックインを済ませ、今は勝田のホテルです。


日本に帰ってきてからは引越しでバタバタ、今日01時半の深夜フェリーに乗るまで
かなり忙しかったです。
ブログのコメントも遅くなってしまいすみません。

その間に、Nくんが企画してくれたサークルの飲み会、研究室のF先生が
誘ってくれこちらhttp://www.ginjyoutei.com/で飲んだりとわりと飲みすぎでしたねぇ…
Nくん、F先生、どうも有り難うございました。

北海道に別れを告げつつ、いくつかの機材にも別れを告げました。
まずはR200SSとパーツ群。



ひたすら格闘していましたが、とうとうギブアップです。
当初は持っていく予定でしたが、後輩のMくん(カムイミンダラさんがアンガスでお会いした彼です)
が貰ってくれるということですのであげました。
私には無理でしたが、彼なら存分に使ってくれることでしょう。

一応金星食の写真は星ナビとビクセンカレンダーに入選させてあげられたので、
良しとしますかねぇ。今までお疲れ様でした。

もう一つはプリンタ、ip7500

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確か大学4年の時にツ○モで展示品処分で14000くらいで買ったプリンタですが
今まで本当に頑張ってくれました。
もう正確な数は覚えていないですが、数多くの入選作を生み出してくれました。
これはサークル会館に寄付しました。後輩たちがプラネのはがき販売にでも
役立ててくれると嬉しいです。


逆に、新たに入手した機材も。
お気づきの方も多いと思いますが、
車買いました

日産のノート、シルバーです。
写真は撮り忘れてしまったので、観測地に行ったときにでも
登場させようかと思っています。
今回は荷物満載で、北海道からやってきました。
これで、今後の遠征の足は問題ないですね。


もう北海道に、札幌に自分の家は無いんだなと思うと
さびしい思いもあります。

さようなら、北海道。
また、いや、近いうちに遊びに行くつもりです。
しばらくはないと思いますが、
いつかはまた北海道で暮らしたいですね。

いろいろ振り返りたいこともありますが、
それは明日やろうかなと思います。



旅を振り返って+本命(ガム星雲)

もうはるか昔のように感じますが、18日月曜に札幌に帰ってきました。

PCのトラブルはさておき、他の機材は全くトラブルが無く、
天候にも大いに恵まれ、存分に撮影することができました。

夜は撮影しつつ画像処理、昼は画像処理しつつブログアップ、
そして気づいたらまた夜がやってくる、と
毎日非常に忙しかったですが、とても充実した毎日でした。

sakumaくん、5Dくん、楽しい旅をどうもありがとう。
学生時代最後の素晴らしい思い出になりました。

今は引越しに向けての準備もひと段落し、ゆっくり過ごしています。
これも5Dくんに大いに手伝ってもらいました。どうもありがとう。
本当に助かりました。

実は一昨日パンスターズ狙いで由仁町古山会館まで遠征したのですが、
遠征前にTKI氏に会ってしまい非常に嫌な予感がしていたのが的中、
晴れていたのに肝心の撮影可能時間帯に曇ってしまいました。

春霞と月明かりもあり、彗星も大分暗くなってしまったようですので
無理して遠征はしないつもりです。


それはさておき、本命写真を。
ガム星雲の9コマモザイクです。
今回は、とも座の超新星残骸で試したSC-64フィルターによる
撮影と組み合わせてみました。

fb33fa0e.jpg


データ
撮影場所:ニュージーランド テカポ郊外
撮影日時:時刻は全てLST
1,2カット目 2013.03.08 22h53m10s~
3,4,5,6カット目 2013.03.09 22h24m10s~
7カット目 2013.03.10 22h38m28s~
8,9カット目  2013.03.12 22h26m42s~
カメラ:Nikon D5100改(赤外カットフィルタ除去、IDAS UIBAR-Ⅲ FF)
ノーマル:ISO1600、5分×10+SC-64フィルタ ISO1600 5分×4
1カット80分×9コマモザイク (総露出時間12時間
レンズ:AiAF Nikkor 85mmF1.8 (ノーマル:絞りF4、SC-64:F2.2)
架台:ケンコー スカイメモR(ノータッチ)
処理:RAP2,StellaImage6.5, PhotoshopCS5

撮影、画像処理とも余りに大変で
疲れ果てました。

書きたいことは山ほどありますが、敢えて画像のみで。
プリントも完了、悪くはなさそうな感じです。
この作品はレモン彗星とともに、満を持して、天文ガイドに応募します。

テカポの星空についての考察

今日の昼にテカポを出発、今はクライストチャーチです。
車の運転に関しては多少の不安もあったのですが、後輩たちも頑張ってくれ
無事に返却することが出来ました。
あとは、明日のフライトと出入国ですね。


で、タイトル通り、テカポの星空についてです。
勿論、世界一の星空については疑う余地はありません。

ただ、何が世界一の星空足らしめているのか

3人の意見は一致しました、

空の暗さではなく透明度だ、と。

空の暗さに関しては、3人の感覚的なもので
客観性はありませんが、

北海道の空の暗さも遜色ないと思います


空が暗い北海道でも、全天真っ暗な場所は存在しないといっていいと思いますが、
少し高度が高い領域、天頂付近などはそれほど差を感じませんでした。

ただ、標高が高いという(テカポ周辺は海抜700~800mほどです)
点を考慮しても、テカポほどの透明度は無理ではないでしょうか。

それだけ、空気中のダストの影響は大きいと思います。
黄砂なんてものもありますが、お隣の国が主原因な気も…

実際、13晩あったうち、最後の1日はほぼ曇りだったものの
12日間は晴れで、空気中の塵を落とす雨は一度も降りませんでしたが
透明度は若干変化しましたが、大きな差はありませんでした。

アンタレス付近は10日目に撮影しました。
高度がまだ低かったころの元画像をアップしますが、リサイズのみでこのクオリティです。




高度の問題もありますが、日本で同じ元画像を得るのは
厳しいと思います。

高度の高い天体に関しても、このように長時間撮影すると
北海道の無光害地でもヒストグラムは多少変化しますし、
何よりも「ムラ」が発生します。

今回色々な天体を撮影しましたが、カブリ補正が必要だったのは
大気光の影響を受けた被写体だけでした。

裏を返せば、日本でも同じ天体は撮影できませんが
透明度のいい日に思い切り標高を稼げば、同じようなクオリティが
確保できるように思います。



と、ごちゃごちゃ書きましたが、理由はさておき
テカポの星空が世界一であるのは確かです。

今までテカポ、エアーズロック、マウナケアと星空が有名な
場所3か所に遠征しましたが、南天の天体補正が掛かってはいますが
個人的にはテカポが一番ですね。

マウナケアも良いのですが、透明度とシーイングの恩恵は大きいと思いますが
300㎜弱の焦点距離までの光学系に関しては写りにそれほど差がないと思います。
アクセスを考えると、一押しはテカポですねぇ。
長焦点なら、マウナケアに軍配が上がりそうですが。


さて、長かった旅行もこれで終わりです。
明日、長い旅行ですが気を付けて帰ります。

テカポラスト撮影

今日はテカポ滞在最終日です。
明日はクライストチャーチに戻りつつ一泊、明後日朝6時の便で
日本に帰ります。

天気は曇り、雨が降ってきそうな雰囲気です。
昨日は昼間の天気が悪かったものの、夜は晴れてきてくれました。

長時間撮影する気にもなれなかったので、
善き羊飼いの教会で星景、遠征地で星野写真を撮影してきました。

まずは善き羊飼いの教会
定番構図ですが、やはりいいですね~。

25aa6914.jpg


da4f4eb8.jpg


5ef2c67f.jpg


ついでに、すぐ近くにあるバウンダリー犬の銅像と。
銀河を見上げるイメージで。

35bf126b.jpg




最後に、星野写真を。
小マゼラン雲は写っていませんが、それ以外はまとめて撮影してみました。

b4382d45.jpg


なんだかんだ、これが一番お気に入りかも。
今日はゆっくり寝て、明日の運転に備えようと思います。

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