Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2014年06月

NZ作品⑤、になる予定でしたが

先々週は金・土と飲み会、先週は金・土と学会、その足で実家へ。

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実は先々週祖母が脳梗塞で倒れたので、命には別条なかったみたいですが
病院へ見舞へ行ってきました。
もう退院寸前で、なぜ入院しているのか全く分からないくらい元気でしたので
一安心。
とはいえ、バタバタで疲れました。

明日は飲み会もあることですし、少しはゆっくりしようかなと。
GENTAさん、UTOさん、今年は遠天の写真展には行けません。
せっかくお葉書を頂いたのにすみません…



と、それはさておき、5作目は見事撃沈。
GENTAさんの作品でおなじみの、NGC6729付近です。

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これは45ED+7866で撮影しました。
ハイブリッドなしのLRGB合成で、Bをビニングなし10分×3で撮影したのですが
露光不足でシャドウ側の諧調が全くなく、いくらやっても不自然なままでした。
空が暗すぎるせいで、写ってくれなかったのでしょうね…

実はちゃんとしたLRGB合成は初めてでした。
BはRやGの1.5~2倍は露光しないとだめそうです。
Lは10分×20枚コンポジットしたので、結構いい感じだったんですけれどね。

GENTAさん、こっそりデジカメの画像送っていただけませんか?
なんちゃって…

今更ながらのPro-10インプレッション

naoponさんからコメントいただいたので、今更ながら
キャノンのプリンタPro-10のインプレッションをば。
Pro-1、Pro-100との比較もしていきます。

良い点:
1.プリント直後から色調が安定
2.光沢感は前機種のPro9500よりはかなり良い
3.インクはPro-1の1/4の価格(Pro-100と同等)、インク消費もPro-1より少なく
ランニングコストがPro-1よりずっとマシ
4.Pro-1より多少軽い(Pro-100と同じくらい)

悪い点:
1.Pro-100と比較すると圧倒的に光沢感が足りない
2.デカい・重い。机の上には置けないレベル


流石染料機、プリント直後からの色の安定は流石です。
光沢感は染料機には遠く及びません。

購入したのが2013/03、それからA3ノビ20枚、半切5枚、A4を100枚くらい?
天文写真
で印刷し、書類はほとんど印刷していないのですが
消費したインクは24本

1本800円ですから、年間のランニングコストは約2万
ただ、大学祭の展示のために大きなサイズを大量に印刷したので、
A4のみなら1万あれば1年持ちそうです
悪くないランニングコストかと。

Pro-1は全12色セットで約3万!というとんでもない大食いで、
重さも27㎏とヘビー級。

Pro-10とPro-100は全色セットで約8000円。
重さもどちらも約20㎏。
デカいことには変わりありませんが、Pro-1からすればだいぶましです。



去年のCANPでPro-1とPro-100をお持ちの健康奉仕さん
http://blog.goo.ne.jp/astrophoto_digital
のプリントを見せていただいて、二人の意見は
「Pro-100で良くないか?」
ということで一致しました。

Pro-100になって染料機の最大の弱点であった
色調の安定性(Gカブリ)がほとんど気にならなくなったようです。
プリント直後の色合いも結構安定しているみたいでした。

となると、クロマオプティマイザを搭載したとはいえ
染料機とは雲泥の差の「光沢感」が気になってしまいます。

Pro-100のほうが価格も安いですし、
特にPro-10を押す理由はあまりないですね。
モノクロのプリントがメインならPro-10の方がいいのでしょうが。

ただ、Pro-100には問題もあるみたいで。
GENTAさんのブログにもありましたが、色がおかしくなる不具合があるみたいです。
http://blogs.yahoo.co.jp/star_genta/68320219.html

Pro-10でもここまでひどくないですが、色がおかしくなる現象がありました。
A3ノビで失敗した時は大ダメージでしたね…
昨年6月頃頻発し、それ以降はしばらくL判でテスト印刷してから印刷するようにしていました。
昨年秋以降は一度もないのですが。

微妙なレビューですが、naoponさん、参考になりましたら幸いです。

久々のW入選

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①天文ガイド
いろいろな意味で「狙い通り」でしたね!
自分の頭の中で思い描いていたイメージをそのまま作品にできると楽しいものです。
2年前の部分月食のときに同じような作品を作っていました。
http://blogs.yahoo.co.jp/shootingstar0234/30965953.html

今回は低空+薄明中ということもあり、色の変化を追っていこうと思っていましたが
空も月もいい感じに変化してくれたので、上手くまとまったと思っています。




②星ナビ
これも自分の中では自信作でした。桜については本州に来てよかったな、と思いますね。
ずっと桜と星空は撮ろうと思っていましたが、ようやく納得いく仕上がりとなりました。
星ナビの選評にもあった通り、今年は天気に恵まれましたね。
思えばあのころはPM2.5もほとんど無く、いい天気だったなぁと思います。

構図に関しては選者さんの言うとおりですね。
家から歩いてすぐの公園ですので、平日でも十分撮影できますから
来年も狙ってみようと思います。

そして、今回はE-M5の初入選となりました。
いつものGH1は引退し、今後は動画専用機として運用していきます。


星ナビの記事でE-M10の記事がありましたが
ちょっと欲しくなってしまいますね。
現場で仕上がりが分かるのは大変便利です。
もう少し安くなってくれればE-M5じゃなくてE-M10にしたのですが…
なんていうと、E-M5の機嫌を損ねてしまいそうですが(笑)

E-M5、今後ともよろしく。
結構値段も張ったので、末永い活躍を期待します。

GH1、お疲れ様でした。
まだまだ活躍してもらいます、もう少しお付き合いください。


テカポの観測地

意外かもしれませんが、
テカポで観測に適した場所ってほとんど無いんですよ。

確かに、空は完璧ですが、あまりに人がいないのと
日本でよくある公園や展望台ちっくな建物はほとんどありません。

さらに、日本だと少し田舎に行けば農道がありますが、
テカポ周辺、というかNZ全体が余計な道がほとんどなく
幹線道路から家に向かう道(多分私道)があるだけ。

車を止められつつ、のんびり観測できる場所はほぼありません。
そんな中で、まずまずの場所を何か所かご紹介します。

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まず、クライストチャーチから続く国道8号線ですが、夜間でも交通量はかなり多く
道端で撮影というわけにはいきません。

また、上の図でも書きましたが、テカポ湖の東側はスキー場へ行くための
ダートが続いていますが、撮影には向きません

なぜなら、雨が少なすぎるせいで、ダートを走ると猛烈な土ぼこりが
巻き上がります


夜間はほぼ交通量はゼロでしょうが、もし通れば機材へのダメージは避けられません。
そもそも、車を止められそうなスペースはほとんどないですし。

マウントジョン天文台は、17時にゲートが閉まり
ツアー客以外は立ち入りできなくなります

とても落ち着いて撮影はできないでしょう。


また、テカポ湖の南側には運河があり、運河沿いには道があります。
2006年に最初に来たときは問題なく立ち入れたので、ここで撮影していました。
しかし、国道8号から入る側に、こんな看板が。

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見えにくいですが「私道なので、自己責任で。何かあっても知りません。
キャンプ禁止
」と書いてあります。

昨年は昼間に行ってみましたが、夜でなければ問題ないでしょう。
ただ、何かあった時にはどうしようもないので、立ち入らないことを強く勧めます。

国道8号をしばらく走ってから、上の地図の左下あたりで再度合流しますが、
今年行ってみたらゲートがあって、夜は閉まっているようでした。
どちらにせよ入らない方がいいですね。


上記2か所を除くと、まともに観測できるのは①~④の各ポイント。
数字が小さい方からお勧めです。

①-43.961137,170.480452
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通称:砂々ポイント1
昨年何回か、今年はすべてここで撮影を行いました。
上の写真の中央のスペースです。

通称の通り、雨が少なかった昨年は地面の砂に悩まされました。
とにかく目が細かいので、地面に荷物を極力つけないようにするのがポイントです。
今年は雨が降ったので問題ありませんでした。

問題は道路の交通量。
この道Godley Peaks Rdは奥にLake McgergorとLake Alexandrinaという湖があり、
そこに景色が極めて美しいキャンプ場があるので、結構交通量があります。
20時くらいまでは1時間に2~3台くらいは通っていたと思います
ただ、22時以降は皆無で、問題ないでしょう。
私が知りうる限りはここがベスト。

②-43.946682,170.484171
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通称:砂々ポイント2
場所がちょっとわかりにくいですが、右折して砂利に入り、画面右端くらいに広場があります。
最優秀を受賞した時の私たち3人の写真はここで撮影しました。

問題は①と同様、砂と車。
景色はこっちの方がいいですね。
距離が遠くなった分面倒ですし、今年は一度も使いませんでした。

ちなみに、②より奥はすぐダートになりますので使用不可です。


③-44.057897,170.367639
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通称:砂利砂利ポイント
砂利の集積場?みたいな場所です。写真右側。
Google Mapの航空写真だとはっきりわかりますが、
入口を見つけるのは至難の業です。
昨年何回か使用しましたが、何度か見逃しました。

地面は砂利に満たされているので土ぼこりは全く気になりません。
問題は車のヘッドライトで、遮るものがない上に真夜中でも長距離トラックが結構な
頻度で通ります。


④-44.062908,170.503204ebbe9de5.jpg



通称:風々ポイント

最後はクライストチャーチに戻る側です。
小さな川を渡ると休憩所を示す青い看板(画面中央左)があり、円形状のスペースがあります。
撮影地はそこではなく、画面奥にある、少し入った場所です(Google mapで確認してください)。

ここも③と同じで国道8号沿い、しかもキャンパーが多く
落ち着いて撮影できず、さらに吹きさらしのため風が強いです。

ただ、西側の視界は一番広いため、パンスターズを撮影するときには重宝しました。
①~③を差し置いてまで行く場所じゃないですね。

NZ写真④~銀経方向天の川モザイク

昨日はいい天気でしたが、PM2.5と黄砂が気になって遠征せず。
かなりいいお天気だったようで、梅雨入り前の貴重な晴れ間を無駄にしてしまったわけですが…

どうにもやる気が出なかったのは、これのせいも少なからずあります。

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大きめですがご容赦を。

データ
撮影場所
ニュージーランド・テカポ

撮影時刻
2014.05.02 22h04m05s~(JST)

カメラ
Nikon D5100改 ISO1600、3min×2×5コマモザイク(総露出時間30分

フィルター
IDAS UIBAR-Ⅲ FFフィルタ

レンズ
Sigma 18-35mm F1.8(35㎜、F2.8)

ガイド

タカハシ スカイキャンサー赤道儀

処理
RAP2によりダーク、フラット、バイアス処理
PhotoshopCCにてRAW現像
StellaImage6.5によりデジタル現像
PhotoshopCCでLRGB合成、モザイク、最終調整


自分で撮影+処理していておかしな話ですが、
ここまで日本と差があると凹みますね。30分でこれですから…
アンタレス付近のように時間と手間を掛けたのなら話は別ですが。

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