Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2014年10月

朧滝遠征+オリオン座ハイライト

金曜は朧滝まで遠征してきました。

仕事が終わったのは19:15、そこから夕食やら準備やらで出発が20:30、
現地到着が21:45。

誰かいるかなぁと思っていましたが、予想に反して私だけ。
希望ヶ丘では盛り上がっていたみたいでした。

仕事で疲れていたので朧滝で妥協しましたが、
23時くらいになると微妙に霧が・・・

結局薄明まで霧に包まれることは無かったですが、
何だか微妙な空でした。

撮影の方も、ちゃんと確認せずすぐに寝てしまっていたので、
1時間半分の撮影をSXWのモーター速度を早いままにしていて全滅など
成果があったのか微妙な感じでした。

まあ、来月がんばりましょう。


で、10/18の遠征の成果です。

3b202031.jpg


撮影場所
希望ヶ丘

撮影時刻
2014.10.18 23h00m40s~

カメラ
L:QHY22 10min×4
RGB:D5100改 ISO1600、10min×4
デジカメのRGB情報のみ使用、LRGB合成
上記LRGB画像を6コマモザイク (総露出時間8時間相当)

フィルター
L:Astrodon Gen2 Tru-Balance Lフィルタ
RGB:IDAS UIBAR-Ⅲ FFフィルタ

望遠鏡
L ミニボーグ71FL+7866(266㎜F3.7)
RGB ミニボーグ45ED+7885(255㎜F5.7)

ガイド

赤道儀:Vixen SXW
ガイド鏡:ビクセン6×30ファインダー
ガイドカメラ:1004XA改
ガイド:PHD guiding1.14 

処理
LRGB共通:
CCDStack2.84(CCDIS/p)により、ダーク、フラット、バイアス処理、コンポジット
StellaImage6.5によりデジタル現像
PhotoshopCCでLRGB合成、モザイク、最終調整


今回からCCDIS/pを導入しましたが、効果は絶大。
全自動で一瞬で位置合わせをしてくれました。早く導入すれば良かった。。。
CCDStackを持っていることが前提ですが、お値段も10000円くらいですから、
購入の価値は十分にあるかと。

6枚と欲張ったおかげで星像はまずまずシャープになりましたね。
ハイブリッドの処理にも慣れてきたので、今後も6枚くらいはモザイクすることにしようと思います。

ビクセンカレンダー入選&希望ヶ丘遠征

ビクセンカレンダーに入選させていただきました。
http://www.vixen.co.jp/corporate/info/2014/141014a.htm

作品はこちら。
86f0dcbb.jpg


以前アップした写真の修整版です。
少し横長すぎたので、短くしました。
http://blogs.yahoo.co.jp/shootingstar0234/33165846.html

実は、本命はこちらでした。
97051557.jpg


ビクセンカレンダーのために撮影した1枚でしたが、ちとやり過ぎと判断されたのでしょうかねぇ。
なかなか難しいものです。


それはさておき、昨晩は希望ヶ丘へ行ってきました。
もたもたしていたら出発は17時過ぎ。

希望ヶ丘へ到着したのは19時半前でしたが、いそじい~さん、ぴんたんさん、sora-canさん、ATSUJIRODESUさん、としさん、mn3192さん、ただよしさん、マルさん、Sさんが既にスタンバイ。

私はオリオン狙いでしたので、のんびりと準備しました。
ちゃんと星図ソフトで確認しなかったせいですが、オリオンが撮影可能になるまで結構時間があり、
大分ロスしました。他の対象を撮ってもよかったのですが、中途半端になってしまいますしねぇ。。。

22時半から本命の撮影開始。今回はハイブリットでの6枚モザイクです。
十分に時間を掛けて温度順応しましたし、温度も3度前後で変わりなかったので、
ピント位置は気にせずにも良さそうです。

ただ、夜露が酷い。。。
71FLと冷却CCDには乾燥空気を送っていましたが、71FLの方が結露寸前だったので
仕方なくヒータへ。ピント移動が怖いので、できる限りヒーターは使いたくないんですよね。。。

撮影の方は順調に、ただ一カット10分×4なのでまとまった睡眠時間が取れず
疲れました。

広角でオリオン座流星群を撮影しようかと思っていたのですが、
眼視で流星が全然見られないので出しませんでした。

34ac7827.jpg


撮影風景をば。
一番手前が私の機材ですが、大賑わいの夜でした。

そうこうしているうちに月が昇ってきました。
撮影は4カット目に入るところでしたが、ヒストグラムを見るに影響はほとんどなさそうです。
そのまま撮影続行。

3時半には撮影終了、4時半に起きていた皆さんにご挨拶をして出発。
5時45分にはヤンマー着。
b1871bb4.jpg


最近リピート中のプレミアム醤油豚骨。旨い!


今週末は飲み会なので、おそらく一度きりの遠征となるでしょう。
透明度はもう一息でしたが、楽しい撮影でした。
ご一緒させていただいたみなさん、どうもありがとうございました!

皆既月食処理結果

1.全過程
a37d9d60.jpg


曇った時間はありましたが、なんとかごまかせましたね。

2.広角
b2a40b47.jpg


イメージ通りとはいきませんね。。。
地上風景はともかく、月が明るすぎました。
次回こそはドタバタにならないようにしなければいけません。

追記
15㎜でも撮影していました。
本当はPCからリモートでコントロールする予定だったのですが、
PCとカメラを接続するケーブルを忘れ全手動・・・
そのせいかがちゃがちゃです。ちと暗かったですし。
次回の課題としたいと思います。

ae9b6a71.jpg




皆既月食撮影成功!

途中雲の通過はありましたが、まずまず安定して晴れてくれました。

7ef62618.jpg


紅い月を存分に堪能しました。やはり月食はいいものですね~。
平日仕事終わりからの遠征でしたので疲れましたが、良い撮影となりました。

希望ヶ丘遠征の成果

9月3連続遠征の成果をば。

1.洞窟星雲(sh2-154)
cdde9882.jpg


撮影場所
希望ヶ丘

撮影時刻
2014.09.20 21h43m43s~

カメラ
L:QHY22 10min×12
RGB:D5100改 ISO1600、10min×12
デジカメのRGB情報のみ使用、LRGB合成
上記LRGB画像を2コマモザイク (総露出時間8時間相当)

フィルター
L:Astrodon Gen2 Tru-Balance Lフィルタ
RGB:IDAS UIBAR-Ⅲ FFフィルタ

望遠鏡
L ミニボーグ71FL+7866(266㎜F3.7)
RGB ミニボーグ45ED+7885(255㎜F5.7)

ガイド

赤道儀:Vixen SXW
ガイド鏡:ビクセン6×30ファインダー
ガイドカメラ:1004XA改
ガイド:PHD guiding1.14 

処理
L:StellaImage6.5により、ダーク、フラット、バイアス処理、CCDStack2.82でコンポジット
RGB:CCDStack2.82によりダーク、フラット、バイアス処理、RAW現像、コンポジット
LRGB共通:
StellaImage6.5によりデジタル現像
PhotoshopCCでLRGB合成、モザイク、最終調整


自画自賛ではありますが、これは結構いいんでないかと思います。
色合いが豊富な領域ですねぇ。
シャープさはもう一息ですが、欲張って4コマモザイクなら
それなりに勝負になりそうです。


仕上がりは置いておいて、今回はCCDStackが全然いうことを聞かず四苦八苦しました。
冷却CCDではダーク、フラットを処理するとIntへの型変換に失敗した的なエラーを出して
異常終了。
デジカメではコンポジットの精度が低すぎて使い物になりません。
カラーだからダメなのか??それともデジカメだから??

手持ちのStellaImageは6.5なので、流石に使う気になりません。
7にアップデートした方がいいような気もしてきました。

動作もそうなんですが、CCDStackは異常にCPU食いでもっさりしていてイライラします。
もう少し何とかならないもんでしょうかねぇ。。。
代替が無いので仕方なく使いますが、流石にストレスがたまります。
そのせいで土日はほとんど画像処理でつぶれてしまいました。


2.おうし座~おひつじ座の分子雲a1328ed0.jpg


撮影場所
希望ヶ丘

撮影時刻
2014.09.21 00h51m05s~
2014.09.22 23h57m03~ 

カメラ
D5100改 ISO1600、3min×(38+70)枚

 (総露出時間5時間24分相当)
38枚はLPS-P2、70枚はUIBAR-Ⅲ
LPS-P2はモノクロ化し、UIBAR-ⅢのL成分に40%ブレンド

フィルター
IDAS UIBAR-Ⅲ FF、LPS-P2 FFフィルタ

レンズ
SIGMA 18-35mmF1.8 DG HSM(35㎜、F2.8で使用)

ガイド

赤道儀:スカイメモR(ノータッチ)


処理
RAP2でダーク減算
CameraRaw8.6でRAW現像、Tiffで保存
CCDStack2.82によりコンポジット
StellaImage6.5によりデジタル現像
PhotoshopCCでLRGB合成、最終調整


処理は大変でしたが、苦労した割には。。。
先週土日もこいつの始末でつぶれました。
おひつじ座の分子雲は淡いですねぇ。

これはCameraRawで現像、レンズプロファイルで周辺減光を補正しています。
35㎜ともなるとフラットは合わないので、非常に便利です。
色合いはCCDStackの方がいいんですけれどねぇ。

で、CCDStackのコンポジットはあまり役に立ちませんでしたが、手動よりはマシなのと、
Data Rejectが強力なので我慢して使いました。
デジカメ画像のアルゴリズムと、処理の高速化は是非とも改善してほしいですね。


おまけ
今月号の星ナビに拾っていただけました。
ce4f3041.jpg




これはお盆の北海道旅行の最後の夜に撮影した写真です。
原版はこちら。
a21cbc92.jpg


天候に恵まれない旅行でしたが、最終日だけは最高の星空でした。
星たちの明かりが穏やかな水面に写っており、天の川もくっきりと見えていました。
北海道の北の端ですので、条件は厳しいはずですが、彼岸花や出目金もちゃんと見えています。
流石は北海道!という星空でしたね~。少しでも皆様にお伝えできていたら嬉しいですね。

あ、あまり気にはしませんが、手記の誤字(公害→光害)は私じゃないはずです(笑)

天文ガイドにはこんなのを送っていました。
同じときに少し離れた場所で撮影しています。

a7e8318e.jpg


これも結構お気に入りだったんですけれどねぇ。残念ながら落選orz
ちと明るすぎたのが原因でしょうか。
これはE-M5のLiveBulbで撮影していますが、結果が随時わかるのは楽しいですね!

ギャラリー
  • 天文ガイドに掲載していただけました
  • 夕張遠征
  • 夕張遠征
  • 夕張遠征
  • オーロラ&ペルセウス座流星群遠征詳細
  • オーロラ&ペルセウス座流星群遠征詳細
  • オーロラ&ペルセウス座流星群遠征詳細
  • オーロラ&ペルセウス座流星群遠征詳細
  • オーロラ&ペルセウス座流星群遠征詳細
アーカイブ