昨夜は大きな地震がありましたが、私は朧滝で撮影していました。
その瞬間の画像はこちら。当然ですが、思い切りずれてますね。
震度は4かと思いますが、屋外で震度4は初めてです。
ゴーッという地鳴りが聞こえ、エリアメールの着信音がけたたましく鳴りました。
自宅はちょっと物が落ちたくらいで、特に問題なく。
としさんも大丈夫だったみたいです。磯じいさんの北茨城は大丈夫でしょうかねぇ。。。
さて、一足早いですが、明日は飲み会で遠征できないので
今年度をキーワードで振り返ってみようかと思います。
1.さらば冷却CCD
私はQHY22を持っていましたが、sora-canさんに引き取っていただきました。
理由はたくさんありますが、一番は
「撮影していて楽しくない」
これに尽きますね。
いちいち冷やさないと使えない、終わった後もだらだらと温度を上げる必要がある、
PCがないと何もできない、ファインダーが無いからどこを撮っているかわからない。
仕事がちょっとだけ近いこともあり、何だか趣味なのに仕事をしているみたいで。。。
また、私の撮影スタイルは、カメラをPCに繋いだりしないですし、
自動導入もほぼやらない。
そんなアナログ人間が冷却CCDを使ってしまうと、一瞬でアレルギーになります。
さらに、D810Aがとどめを刺しました。
逆に言うと、普段からカメラはPC経由でしか使わず、ファインダーは塞ぎっぱなし、
導入は全て自動導入の方はすんなり受け入れられるでしょう。
要は、「カメラをカメラとして使う」方には不向きで、
「カメラをセンサとして使う」方に向くって事です。
上記のことはある程度予想していました。
sora-canさんにも売却するときに「何で買ったのよ?」と言われちゃいました。
理由としては、「食わず嫌いは良くない」ってことですかね。
冷却CCDの方がデジカメより良い、デジカメからのステップアップは冷やしという
雰囲気?意見?があったと思います。
正直疑っていましたが、買ったことが無いくせに批判するのはルール違反だろうと
思いました。
また、APS-CのD5100に限界を感じていたこともありましたね。
しかし、結局私の天体写真のクオリティが上がったか、というと
答えはノーです。
私の使い方では、1インチ600万画素は、フルサイズ3600万画素には遠く及びませんでした。
今やスモールフォーマットの冷却CCDは、銀河orナロ―専用でしょう。
ただ、冷却CMOSが出てきた今、存在意義が無くなりつつあります。
冷却CMOSもまだ出始めですが、2-3年で一気に普及する予感がありますね。
QHY22の名誉のために言っておきますが、冷却CCDのなかでは使いやすいと思います。
軽いですし、付属のソフトEZCAPもとても良い出来のソフトです。
また、ノイズは本当に少ないです。冷やす意味があるのかというくらいのレベル。
消費電力も少なく、NZに持っていってモバイルバッテリーで使えるレベルでした。
とにかく、私のスタイルに合わず、ポテンシャルを発揮させてあげられませんでした。
sora-canさんのスタイルにはぴったりですので、もう入選作も何作もありますが
さらに活躍させてあげてほしいと思っています。
2.D810の活躍
私の中で、今年はD810Aの年だったなぁと。
星景・星野・直焦点と、大活躍でした。
使っていて思ったのは、CANPでも言いましたが、
「とにかく楽しいカメラ」
ってことですね。
中々100点満点の機材には出会えませんが、D810Aは100点満点です。
敢えて難癖をつけるとしたら、重さとバッテリーの持ちくらいでしょうか。
ようやく理想の機材に出会えました。
本物の天文ファンが本気で作ったカメラというのもそうですが、
ベースとなるD810の完成度が高いのも効いていると思います。
画質についても文句なしです。
真夏は厳しいかもしれませんが、私は暑いのが大嫌いですので、
撮影に行かないので問題ないです。
とにかく、D810Aが得意なことをメインにしている
私のスタイルに合っているんだと思います。
どなたにもお勧めできますし、実際に多くの方がお持ちかと思いますが
特に以下の方にお勧めします。APS-Cデジカメからのステップアップを
お考えの方にゼヒ。
撮影スタイル
・カメラはスタンドアローンで使いたい
・カメラのファインダーで構図を合わせたい
・カメラレンズも持っていて、普通の写真も撮影したい
撮影対象
・ナローはやらない
・星景や星野メイン
・星雲がメイン
3.長期遠征と天気
今年はNZと北海道という2つの遠征があり、どちらも大成功でした。
逆に言うと、本州の天気は壊滅的でしたね、、、
振り返りの意味も込めて、私が遠征を始めてから
毎年どのくらいの回数遠征したか調べてみました。
この中には、長期間の遠征は含めていません。
最多は2011年の23回ですが、意外にも2013年に社会人になってからも遠征回数が
減ってないんですようね。
ところが、今年は10回と遠征回数がめっきり減りました。
5月のNZ遠征もありますが、それにしても出られる日が無かったように思います。
11月になって天候はかなり回復しましたが、これがなかったらと思うと
ぞっとします。
とはいえ、来年以降も冬が晴れてくれる保証はないわけで。
空の明るさ、黄砂やPM2.5も含め、星の写真が日本から撮影できなくなる日はそう遠くない気もしますね。
天気だけはどうにもなりませんが、これ以上悪くなくならないことを祈ります。
だらだらと書いてしまいましたが、今年度のブログ更新はこれにて終了です。
何だか毎年適当になっているような気もしますが、止めることは無いですので
今後もお付き合いいただければと思います。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。