Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2017年02月

いつもの白亜紀層へ

先週の火曜朝(2/7)にいつもの白亜紀層へ行ってきました。

本当は本田彗星を狙いつつ、明け方のさそりを星景で狙う予定でしたが
本田彗星はダメそうな感じでしたので、パスして銀塩とデジタルで星景を。

といいつつも、銀塩は機材トラブルで未露光orz
ライブビュー、電子水準器、撮影後の画像確認とデジタルに慣れきってしまうと
ダメですね…

保険でD810Aで撮っておいた写真をば。
まずは長時間露光。結構天の川写ってますね。
1609e935.jpg



薄明開始後。こっちは比較明で。
8828fa91.jpg


まだ寒い時期ですが、星座は春を通り越して夏ですね。
さそりを明け方に見ると、季節の移り変わりを感じます。
銀塩は3月リベンジですね。

銀平君最終形態のご紹介

前の記事で予告した通り、銀平君の改造の詳細をば。
2015年に記事に一度まとめていますが、
その時からは一部変更した点がありますので、そちらをご紹介いたします。

経過をまとめると、以下の通りになります。
こうしてみると、ほぼ鏡しか残ってませんね(笑)
カテゴリ改造前第一次最終版
主鏡デフォルト
主鏡セルデフォルトデフォルト
主鏡固定ツメ押えによる3点固定強力両面テープによる3点固定
斜鏡デフォルト
斜鏡セルデフォルト
オフセットなし
デフォルト
オフセット、多用途接着剤+バスコークにて接着
斜鏡固定デフォルト
スパイダーによる固定
トップリングによる固定
鏡筒デフォルトΦ180㎜、t5㎜アルミ水道管から削り出し
鏡筒バンドデフォルトなし(アリガタ直結)
接眼部デフォルトTS Monorail 2" Newtonian Focuser
接眼部ベースデフォルト
コマコレBaader RCC1TS KomaKorr F4
ガイドオフアキ(OAG27)親子亀
ガイド鏡60mmF4ガイド鏡

2015年の第一次改造は上のリンクからご覧いただくとして、それから改良したところのみ
記事にします。

1)接眼部
デフォルト→TS Monorail 2” Newtonian Focuser

デフォルトのままではどうしようもなかったのですが、第一次改造では、
交換はせずネジを何か所か追加しています。

しかし、使っていく中であまりに使いにくく閉口。
TSに買い物があった際に、Monorail 2” Newtonian Focuserを買いました。

価格は142€と、レートにもよりけりですが2万はしません。
また、デフォルトの接眼部ベースを流用できる(取り付け部の直径が82㎜で同一)
というのも非常にポイントは高いです。

使った感じですが、「これがクレイフォードか!」というくらい快適
減速装置もついてますし、非常になめらかでガタもありません。
また、重いカメラ(D810A)をつけてもびくともしません。
筒が丈夫っていうのも一役買っていますね。

GINJIで接眼部にお悩みの方にはぜひお勧めしたい逸品です。

2)コマコレ
Baader RCC1→TS Komakorr F4

もともとはRCC1でオフアキを狙っていましたが、オフアキが上手くいかないのと、
RCC1の外径が小さく、2インチスリーブの接続だと、スケアリング不良が頻発していました。

そこで、オフアキをあきらめてTS Komakorr F4にスイッチしました。

どうやらSkywatcherのF4コマコレと同じっぽいですね。
Skywatcherのは国内だと4万2千くらいですが、これは220€ってことで、2万5千強で買えるので
非常にお得です。

性能は前に記事にした通り。すばるももちろんコイツです。
フルサイズは無理ですが、APS-Cならばっちり。
APS-C限定でいいなら、非常にいい選択肢かと思います。

また、外径が大きめで、2インチスリーブにぴったり入るので
スケアリングが安定しているのも高ポイント。

MPCCならフルサイズでも使えるみたいですが、星像は球面収差のせいで
ぼてっとするようで、まともに使えそうなのはパラコアくらいでしょうね。

まあ、D810Aで使うとしても、DXクロップで使うつもりです。

3)ガイド
オフアキ(OAG27)→ガイド鏡(親子亀、60㎜F4)

オフアキがいいのは百も承知ですが、上記のようにRCC1がいまいちだったのと
オフアキで全然星が見つからず、諦めました。
ガイドカメラのセンササイズと感度が不足しているのが原因でしょうね。

600㎜ならそこまでガイド精度もいらないと思いますし、筒は頑丈ですから
撓みもあまり無いと思うので、オフアキの恩恵は小さいのかなと勝手に思っています。

KomakorrでもOAG9ならオフアキ化できるかもしれませんが、
ガイドカメラを更新したら、ですね。


現状は特に不満は無いです。
もうこれで最終版だと思いますが、再改造するときは記事にしたいと思います。
GINJIユーザの皆さんの参考になりましたら幸いです。

天文ガイド入選-銀平君、ついに雑誌デビュー

天文ガイドに掲載していただきました。
11月に朧滝で撮影したすばるです。

0a847e46.jpg


言わずと知れた超有名天体、しかも何のひねりもない構図ってことで
入選は厳しいと思っていましたが、幸運にも拾っていただけました。

3万の筒(←改造費は含まない)と2万のAPS-Cカメラでも勝負になるというのは
嬉しいものですね。
まあ、コマコレは筒よりちょっと高いくらいですし、改造費は筒○本分(一桁です)も
掛かっているので、安物の筒とはいえませんが…

600㎜位の焦点距離になってくると、星が1ピクセルに収束するってことは
無くなってきます。
反射系の場合は、フルサイズだと周辺減光が気になってくるので、
トリミング前提で使う場合も多いようで。
となると、長焦点はAPS-Cでも十分勝負になるのかもしれません。


何はともあれ、大枚はたいて改造した甲斐があったというものです。
ちょうどいい記念ですし、前に記事にした時から多少改造したので、
後で記事アップしようかなと思います。

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