Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2022年01月

短時間の阿字ヶ浦遠征

お正月も終わり、そろそろ月が大きくなってきた今日この頃。
来るべき銀河シーズンに備え、銀平君(GINJI-150FN魔改造機)を引っ張り出してきました。

すると見事に主鏡にカビのようなものが
すぐに洗浄、光軸調整を昨日の昼間のうちに済ませ、テスト撮影に行ってきました。
ついでにオフアキのテストも。

天気は22時くらいから悪化する予報でしたので、サクッと撮影できる阿字ヶ浦に。
冬の大三角が昇ってくるのもついでに撮影しようかなと。


現地到着は19時、すでに先客の方が撮影なさっていました。
邪魔にならないようにZ6Ⅱを展開、Z14-40mmで固定撮影開始。
その後直焦点機材を展開したところ話しかけていただきました。

どうも昔からこの辺で磯釣りをやられていたようで。
それならこの辺の地形は知り尽くしているでしょう。

私の機材に興味津々なご様子でしたが、生憎まだ何も準備ができていない状態。
撮影画像をお見せしたいところではありますが、その前に帰られました。


とりあえず銀平君をSS-one改造SXWに乗っけ、極軸合わせからスタート。
カメラは久々にASI533MC Proを選択。OAG9+ASI120MM-sでオフアキで狙ってみます。

ところが、ピント合わせに四苦八苦。どうもNINAをプレビューモードにしていたせいで
画像が暗すぎてよくわかりません。仕方なくSharpCapにしたところ問題なくピントが。

NINAに戻ってカメラを接続しなおしてから気づきました。
気づいてしまえばどうということはなく。533側のピントはOK。

次にオフアキ側ですが、まずはSharpCapに接続してピント合わせ。
ピントが出るかどうか不安でしたが、すんなりとピントが出ました。


あとは構図だけ、NINAとASTAPの組み合わせでPlate Solving
こちらも快調、ただSS-oneで導入するのにはDecの動きが逆で手間取りました。

被写体はM42,久々かつ月明りがあるので明るい対象をチョイス。
あとはSS-oneでオートガイドするだけなのですが、キャリブレーション中に
星が動きすぎて、検出のための枠から飛び出してしまいます


いろいろ設定を調べるもわからず
あとで家に帰って調べると、キャリブレーション時間を短くすれば良かったようです。

万事休す、と思いましたがガイド鏡を持ってきていました
120MMをオフアキから外し、急遽親子亀方式で撮影開始。

この時期にしては非常に良いシーイングでガイドもばっちり。
ただ、周辺像はイマイチでしたね…。スケアリング不良のようで。

途中カメラの画像ダウンロードエラーで2枚撮影に失敗したものの、
予定の22時まで無事に撮影。

で、リザルトがこちら。
Mean300s_cropped_sr2-のコピーAS2

撮影時刻:1/8 20:47:36~
撮影場所:阿字ヶ浦
鏡筒:GINJI-150FN改+TSコマコレクター(焦点距離600㎜F4.0)
追尾:Vixen SXW赤道儀(SS-one改造)
ガイド鏡:60㎜F4ガイド鏡
ガイドカメラ:ZWO ASI120MM
カメラ:ASI 533MC Pro(Gain100, Offset20, -10℃)
露光時間:5分×14枚+30秒×10枚コンポジット(総露出時間75分)
画像処理:CCDStack2でダーク減算、フラット補正、カラー化、コンポジット
     FlatAideProにて対数現像、飽和復元合成
             Photoshop2021で仕上げ
                  AstroSurfaceでWavelet処理

75分の割にはまずまずな写りかと。明るい対象はいいですねぇ。
スクエアフォーマットもこういう対象には良さそうです。


おまけで広角の写真も。
New1-1

Z6Ⅱ+Z14-40mm@14mmF5.6、10分×9枚比較明合成、ISO200

往年のフィルム写真を意識しています。星の色が良く出てくれて満足。



22時過ぎ、予報通り雲が出てきたのでフラットを撮影し撤収。
ヤンマーで〆ました。


そろそろ月も大きくなってくるので、これで今月の遠征は終わりです。
今シーズンは天候に恵まれていると思います。来月も天気が良いといいですね。







新年はしぶんぎ座流星群観測から

皆様あけましておめでとうございます。
新月期の年末年始、あまり気合が入らなかったものの
昨日の夜からしぶんぎ座流星群観測城里へ行ってきました。

予報があまり良くなかったので、他の撮影はせず
流星群に絞って遅い出発。
結局家を出たのは01時半前、現地についたのは02時前。
仕事始めとはいえ、誰かいるかなと思いましたが予想に反して無人。

予報の割には文句ない快晴の空、早速機材を二式展開。
メインはZ6Ⅱに20㎜F1.8の流星セット、スカイメモRに乗っけます。
撮影を開始し、すぐにサブのD810Aとタム17-35㎜のセットも展開。

椅子も設置、のんびり流星群観測。
薄々予想はしていましたが、流れ星はさっぱり

まあ、ピークは06時前、だんだんと流れ星が増えてくると予想し
淡々と撮影を継続。
途中レンズヒーターを入れていなかったタム17-35㎜が凍り付いたものの、
2台とも順調にコマを稼ぎます。

ただ、肝心の流れ星は増えることはなく
05時になっても全然変わりません。散在流星より少し多い程度。
05時半、流石に明るくなったので撤収。

気は進まないものの、今処理しないと絶対やらないなと思い
頑張って処理。まずはメインから。
Z6
撮影時刻:1/4 01:54~
カメラ:Nikon Z6Ⅱ ISO3200、10秒露光
レンズ:Nikkor Z 20mmf1.8(開放)
赤道儀:Kenko SkymemoR(ノータッチ)
画像処理:CameraRawでRaw現像
     ベース画像は8枚コンポジット
     1/4 05:39までに撮影した1222枚から
     流星が写っているカットから流星部分のみ比較明合成

D810A
撮影時刻:1/4 02:23~
カメラ:Nikon D810A ISO6400、15秒露光
レンズ:Tamron SP 17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037) (24mmF3.2)
赤道儀:Skywatcher StarAdventurer(ノータッチ)
画像処理:CameraRawでRaw現像
     ベース画像は16枚コンポジット
     12/14 05:31までに撮影した680枚から
     流星が写っているカットから流星部分のみ比較明合成

ショボ過ぎてびっくりしますね。ふたご座流星群と同じ機材なんですけれど…

極大時刻がほぼベストな条件でもこの体たらく。
極大日前のふたご座流星群にも遠く及ばないとは、酷いものです。
もう撮影には行かなくていいかな…。

新年早々幸先が悪いものの、まあ例年通りのんびり撮影していこうと思います。
今年もよろしくお願いします。


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