Shooting Stars - 北海道の星空の元で

天体写真を中心としたブログです。

2023年03月

新撮影地で天の川の撮影

珍しく連続での記事投稿。

時間は前後しますが、3/21にも遠征してきました。

3/19の支笏湖遠征で一応の成果があったものの、3/21は休日。
WindyとSCWとにらめっこしていましたが、どうも雲が通過する予報
これでアンガスや三石に行って曇ったらちょっと

というわけで、曇ってもいいように釣り具も持ちつつ、
衛星画像を確認しつつ日高方向へ向かうことに。

とりあえず日高富川のいつものローソンに着いたのが2時半くらい。
多少雲はありそうですが星は見えています。

じゃあ平取にでも行こうかな、と思いましたが、約50㎞。
着いてから準備をしている間に薄明が始まってしまいそうです。

他に案はなかったのですが、適当にGoogle mapで見つけた場所へ。
日高門別インターからは約10分。

着いてみると、廃屋があるものの街灯は無い。
ここなら大丈夫じゃないか、ということでスカイメモを展開。

いつものZ6II改+8-15㎜対角魚眼+NGS1の3点セット。
New2

支笏湖では同じ組み合わせでISO4000で60秒が限界でしたが、ISO6400で120秒でちょうどいい感じ。
流石に無光害とはいかず、南西の方角は厚賀?静内?の光害があるものの、他はほぼパーフェクト
透明度が悪かったのだけが残念ですね…

これだけで終わりにしてもいいのですが、ちょっともったいないなと思ってZ20㎜F1.8にスイッチ。こちらはSequator使用、ISO6400で10秒×32です。
20mm

札幌から1時間ちょっとで来れる撮影地ですが、これだけ写れば十分でしょう。
アンガスや三石、平取と同じとはいきませんが、北~東~南の撮影には使えそうな撮影地です。

その反面、西側はかなり明るいので、沈みつつある天体には不向きですね。
とは言え、一つ選択肢が増えただけでも十分な収穫です。

そのまま帰るのももったいないので釣りもしたのですが、こちらは完全に不発で丸坊主…
面倒くさがらずに星の撮影をやって良かったです。


さてさて、この新月期はこれでおしまい。何だかんだ3晩撮影できて満足です。
天候には恵まれたものの、透明度が悪いのが気がかりです。
来月もあまり期待できないような気がしますが、透明度の良い晴れ間があるといいですね。



月と金星の接近

昨日は月と金星の接近でしたね。
私は釣りに行きつつ、夕まづめは釣り、その後撮影という計画を立てていました。

釣りのほうは全然ダメダメでしたが、月の高度がある程度低くなってからでいいやと
ズルズル釣りをしていました。

19時くらいになって、そろそろ頃合いかなと思って苫小牧の火力発電所が見られる浜厚真海浜公園という場所へ。
せっかくですし工場夜景と一緒に撮影しよう、という魂胆でした。



目論見通り月と金星は火力発電所の上にいます。
まずは銀平君をセットして撮影。
DSC_7043

既に高度が下がってきていたので、透明度が悪かったのもあってすっきりしない感じ…


ただ、火力発電所の煙突がいい感じに煙を吐いていたので一緒にパチリ。
DSC_7052


ただ、この後はどんどん月が暗くなってしまい、ドアップで火力発電所と撮影するのは不可能でした。黄砂の影響なんでしょうかね、、、


釣りなんかしていないで撮影に徹するべきだったなぁと思いつつ、
ちゃんと撮影できたのは良かったですね。




支笏湖での初めての星景撮影

ここ数日は久々に新月期が安定したお天気。
18日の明け方は支笏湖へ撮影に行ってきました。

元々は三石に撮影に行く予定でしたが、いつも通り予報がどんどん悪化していく…
流石に三石までは3時間程度かかるので、曇りは避けたいところ。

sakuma君と行く予定でしたが、彼に電話したところ「支笏湖はどうですか」との提案が。
大学時代に2回くらい行ったものの、曇ってしまって撮影できたことはありません。

結構空が明るいイメージですが、まあお気軽撮影にはいいんじゃないかな、
最近の気温で雪も溶けているでしょうから、行ってみるかとなりました。


出発は12時と遅め、1時間ちょっとで現地に到着。


本当はポロピナイ園地の前の駐車場に行こうと思っていましたが、
そこまでは除雪しておらず。手前の駐車場へ陣取りました。
恐らく釣り?の方や、星狙いの方もいらっしゃって中々賑やかな感じです。

ほどなくしてsakumaくんも到着。この時点ではまだ曇っていました。
しばらく待機。

02時を回ったころ、雲が少しずつ抜けてきます。
これなら撮影できそうな感じ。

ただ、中々に南側は明るい…苫小牧の光害でしょうか。
ちょうどポロピナイからだと真南になり、遮る山がないので直接入ります。
これはかなり目立つなぁ…

というわけで、Z6IIとNGS1、8-15㎜魚眼ズームの組み合わせで撮影。
まずはSequatorでお手軽固定撮影
1-kai-2

うーん、まあまあかなぁ。

お次は新星景
天の川の高度も上がったのと、透明度が良かったので中々いい感じかな。
_DSC7185


樽前山の上に着た天の川をパチリ。こちらも新星景
これはZ6IIにZ14‐30mm@30㎜ですが、それなりに迫力がありますね。
_DSC7204


あっという間に薄明、釣り人と思われる方も増えてきたので、
さっさと撤収。帰りはヤンマーで〆。
DSC_7025


初めての支笏湖の撮影でしたが、南側は気になるものの西側はかなり暗め。
苫小牧の光害を何とか回避できる構図にすれば、結構使えそうな観測地でした。
途中のグネグネ道はちょっと面倒ですが、余力があれば釣りも出来そうですしね。
今後の撮影地候補にはなりそうです。

流氷観光 - 20年来の忘れ物を取りに行く

大変ご無沙汰しております。

1月、2月共に晴れ間と新月のタイミングが合わず、ZTF彗星も見ないまま、空の彼方へ旅立ってしまいました…
これだけ星を見ていないのも久々な気がします。

最近は温かい日々が続き、家の周りの雪もほぼなくなりました。
大体1か月くらい季節が続いている感じですね。

さて、閑話休題。
かなり前の話となりますが、2月末に網走・紋別まで流氷を見に行ってきました。
実は北海道に9年いたものの、流氷は見たことがありませんでした

大学2年の時に流氷ツアーと称して紋別まで行ったのが初めての旅行でしたが、その時はレンタカーで紋別から南下したものの一切見られず…

以降、話には上がったものの、多分流氷だけを目的に遠征したことはなかったかと思います。
時折冬に別の目的でオホーツクに行ったこともありましたが、その時も見えず…

2021年には茨城から遠征を計画したものの、直前になって強い南風が吹いて断念
流石に今年こそは見たいと思い、網走へ遠征してきました。


3泊4日の旅行でしたが、最初の2日は旭川で寄り道。
DSC_6727

DSC_6633

イマイチ積雪が少なくて…



それはさておき、旭川からキハ183系特急オホーツクに揺られて網走へ
ホテルに荷物を預けて、道の駅兼船着き場へ向かいます。

直前に流氷が接岸しているとの話があったものの、この日は西風が強い。
あまり心配していなかったものの、我々が乗船予定の1つ前の便が「流氷なし、海上遊覧」!
2つ前までは見えていたようですが…


我々の乗る便は16:45発でしたが、この便はキャンセルとのこと。
どうもこの時間の便は周囲の風景が暗くなるそうで、流氷が無いと何も見えないので
海上遊覧する意味がないとのこと。
思わずがっくり…


翌日の朝8:00発の便も予約していますが、どうなるかは分かりません。
風向きはあまり変わりそうにない予報。

すると、「レンタカーで網走から紋別に行く」という案を妻が思いつきました。
網走から紋別は110kmくらいの距離です。路面は一部凍結しているものの、そこまで悪い路面ではなさそう。まあ、2時間半見ておけば何とかなりそうです。

とりあえず紋別のガリンコ号に電話してみると、今日は流氷が見えていた、とのこと
明日のことはわからないものの、流氷はかなり港の近くにあるそうで。
例年は網走のほうが紋別よりも見られることが多いはずですが、今年は網走でダメだったので
紋別に来る、という方もいらっしゃいますよ、とのこと。

今のところ一部の便だけが満席で、席には余裕があるそうです。
朝6時から予約できるそうですので、その時点で流氷があるかどうか確認すればよいでしょう。

とはいえ、網走~紋別間は公共交通機関はありません
レンタカーが借りられるかどうか、そこにかかっています。

そこで調べてみたところ、女満別空港のトヨタレンタカーに軽トラが一台あるみたいです。
女満別空港までは網走からバスで移動可能なので、とりあえず電話してみることに。

すると一台だけ、軽トラがあるとのこと。マニュアル車だと流石に、と思いましたが、
オートマだそうで。

荷物が乗らないという問題がありましたが、それは網走の宿に預かってもらうことで解決。
網走市内のトヨタレンタカーへの乗り捨ても同じ市内なので料金は掛からないとのこと。

まあ、もし紋別がダメなら網走があります。
車は無駄になりますが、その時はその時、ということで。

電話で予約、路線バスで女満別空港へ。
相棒の軽トラとご対面。実は初の軽トラの運転となります。

何とこの軽トラ、衝突安全ブレーキやオートハイビームなどの先進機能がありながら、
窓は手回し式、カギは一か所しか空きません。

「ドアハンドルを開けたまま扉を閉めると鍵がかかる」という昭和のテクニック?も使えます。
「カギを一か所開けたら、車の中を移動して他の扉を開ける」というやり方も久々に使いましたね。

運転してみると、何となく昔のハイエースを思い出す雰囲気。エンジン音は少し気になりますが、視点が高く、非常に見やすくて気に入りましたね。



で、網走で一泊し翌朝。
朝5時半起床、6時ジャストに紋別に電話。
ガリンコ号は一部の便を除いて空きがある、流氷は近くにいるので見られそうとのこと。

そのまま予約、すぐに一路紋別へ。
出航時刻の1時間前に到着。

今回乗船したのはガリンコ号Ⅱ。新造船のガリンコ号3号と比べるとちょっとこじんまりとした船ですが、その分海面に近い(ような気がします)。
時間が9時半と早かったためか、お客さんは20人程度と少なめでゆったりと流氷観光できました。
DSC_6929


多少岸から流氷が離れていたものの、15分くらいで流氷の帯まで到着。
DSC_6941


タイミングよくオオワシがお出迎え。
DSC_6942


ガリンコ号は氷をバキバキ破壊しながら力強く氷の海を進みます。
静止画では全然伝わりませんが、かなりの迫力です。
DSC_6955


あっという間に30分経過、ゆっくりと流氷の帯とお別れ。
ちょっと1時間だと物足りないなぁという感じではありましたが、しっかりと流氷を堪能することが出来ました。


流石に冬にまた網走・紋別まで行くのはもう嫌だ、と思っていたので、
ちゃんと流氷を見られてホッとしたというのが正直なところですね。

見られる期間も短いうえに、前日見えていたとしても当日見えないってこともあり。
私とは相性が良くないみたいで、危うく今回も見られないところでした…
まあ、次は確実にみられるときに行ってもいいかな、という感じです。


以下備忘録。
・実は網走~紋別間よりも名寄~紋別間のほうが近い(約90㎞)
 →名寄までは特急宗谷一本でアクセス可能、かつ多分流氷時期は混んでいない(はず)

・流氷は衛星画像(可視画像)で晴れていれば見られる
 →WindyよりもSCWの可視画像のほうが見やすい。場合によっては、SCWの夜間の赤外画像でもしっかり晴れていれば見られることがある。
 →Windyだと1日ごとのアーカイブが見られるのでこちらも便利。 
キャプチャ


・SCWの衛星画像から位置を流氷の位置を判断しつつ、前日 or 当日に紋別のガリンコ号を予約、名寄からレンタカーで移動するするのがよさそう。

・ガリンコ号は氷をドリルで破壊、網走のおーろらは流氷に乗っかって割って進む。ガリンコ号のほうが船が小さいので、流氷への距離が近い(と思う)

・ガリンコ号はⅡのほうが人気がないので空いている可能性が高い
 →ガリンコ号Ⅲは早いのでより遠くまで行けるのと、乗船人数が多いためツアー客が多い印象。
 →特に朝9時半の便は空いている。網走と違い、紋別の町が小さく近くに宿泊施設があまり無いためか?










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