8月上旬から、8/12-13の夜のペルセウス座流星群に向けて準備を進めていました。
後輩のsakuma君からも遠征予定という連絡をもらっていたこともあり、まあ天候がある程度なら遠征しようと思っていました。台風が来ていたこともあり、とにかく天候が安定しません。
8/11の時点では8/12の予報は絶望的な予報。
微妙に8/11に行くのもありかな、と思いましたが、さすがに持たないだろうなぁと思いパス。
8/12は少し早めに起床。
sakuma君から、8/11は初山別にいて、多少雲の通過もありながら天気が良かったとのこと。
正直ちょっとしまったなぁと思いましたが、後悔しても仕方ない。
この時点での予報はこんな感じ。
SCWの局地18では、美瑛のへんが晴れそうな予報。
あとはサロマ湖周辺でしょうか。
WindyのECMWFはこんな感じ。
一応道北はまずまずですが、曇ってくる予報。
ベストはオホーツクですが、雄武~湧別くらいまでは霧予報。
うーん、美瑛は近くていいのですが、きわめて怪しい。
とはいえサロマまでは300kmはあります。
sakuma君とも電話してみますが、その時点では結論が出ず。
しばらく悩みつつ、昼食を。
その頃の予報はこんな感じ。
流石にこれでは美瑛の選択肢はないですね。
道北という選択肢もないでしょう。
覚悟を決めて、sakuma君にサロマへ行くと連絡を。
彼もほどなくサロマへ向かうとのこと。
この時点でのオーロラ予報はこちら。
まあ、まだ13時ですから、夕暮れ時にはちったあ見られるかなぁと予想。
13時半に気合を入れて出発。一応途中で天候を確認、道北の選択肢も残しておきました。
途中茶志内PAで天気を確認、サロマ以外無さそうなことを確認。
上川大雪PAでも確認、特に変化なし、旭川紋別道へ進みます。
集合場所の上湧別の道の駅に着いたのが17時半くらい。
sakuma君は来ていませんでしたが、まずは腹が減っては戦はできぬということで道の駅の食堂で腹ごしらえ。
少し時間が早かったこともあってか、この時点では空いていましたね。
18時過ぎにsakuma君と合流。
とりあえず目をつけていたサロマ湖のキムネアップ岬のキャンプ場の駐車場を目指します。
結構広い駐車場なので、キャンプ場側は混んでいても、反対側は空いていると予想していたのですが。。。
予想に反して激混みで、特にキャンピングカーの方が多い感じでした。
流石にこれだと撮影は厳しそうだなぁ、ということで、手前にもう一か所あった駐車場へ。
街灯があるものの、トイレが閉鎖されていたこともあり誰もおらず。
この時点ではオーロラはおまけであり、ペルセウス座流星群は駐車場で、
オーロラはさっと隣の道沿いで撮影すればいいやと思っていました。
よって、ここを観測地と決定。
ペルセウス座流星群は輻射点高度を考えると22-23時くらいから撮影好機なので、
まずはオーロラを狙ってみます。
NOAAのAurora OVATIONの予報モデルでも、普通に見えそうな予報。
薄明中ではあったものの、何枚か撮影しているうちにあっさり写りました。
19:59(薄明終了前)
Z6II改+Z14-30㎜F4@14㎜F4
ISO3200, 20秒
ISO3200, 20秒
妻の非改造機では写っていないようで、どうも改造機ならではだったようですね。
なお、色の変化を楽しんでもらうため、以降の写真はホワイトバランスはすべて撮影時のまま固定しています。
一応オーロラが写りそうなのと、ディフューザーがあったほうがいいかなと思いレンズを交換。
20:25(薄明終了直前)
Z6II改+FTZ(ノーフィルター)+タムロン15-30㎜F2.8@15㎜F2.8+Lee Soft 2
ISO4000, 10秒
ISO4000, 10秒
これなら文句なしでしょう。
非改造機でも少しずつ写り始めました。
オーロラの撮影に成功し、まずは一安心といったところ。
21:08(1回目のピーク開始)
なんかあまり変わり映えしないねぇと話していたくらいだったかと。
この時点では特に何もないのですが…
21:11(3分後、次のカット)
Z6II改+FTZ(ノーフィルター)+タムロン15-30㎜F2.8@15㎜F2.8+Lee Soft 2
ISO5000, 10秒
わずか3分後なのですが、いきなり縦筋が!!!!
これ以降、どんどんオーロラが明るさを増してきます。
21:15(1回目のピーク)
Z6II改+FTZ(ノーフィルター)+タムロン15-30㎜F2.8@30㎜F2.8+Lee Soft 2
ISO5000, 13秒
21:19(1回目のピーク)
Z6II改+FTZ(ノーフィルター)+タムロン15-30㎜F2.8@15㎜F2.8+Lee Soft 2
ISO5000, 13秒
21:32(1回目のピークの終わりかけ)
Z6II改+FTZ(ノーフィルター)+タムロン15-30㎜F2.8@15㎜F2.8+Lee Soft 2
ISO4000, 13秒
一応縦筋は写らなくはないのですが、穏やかになったのがこのくらい。
この時点で、正直オーロラの撮影はだいぶ満足していました。
そろそろペルセウス座流星群の撮影の準備でもするかなぁと、Star Adventurerを準備したりしていました。
とはいえ撮影しないのはもったいないので、レンズをディフューザーなしのZ14-30mmに変更してひたすら連写していました。
22:10(オーロラの活動が低下していたころ)
Z6II改+Z14-30㎜F4@14㎜F4
ISO6400, 15秒
ISO6400, 15秒
一応流星が写っていますね。
まあ、これで終わりかなぁと思っていたころです。
このあたりからZfcでペルセウス座流星群の撮影を開始しています。
で、ここから1時間以上全く変化なし。
一応オーロラも見えていますが、明るくなることはありません。
23:45(2回目のピーク開始)
Z6II改+Z14-30㎜F4@14㎜F4
ISO6400, 15秒
ISO6400, 15秒
変化があったのは23:45くらい。
この時点では気づいておらず、車の近くにいました。
この時点では気づいておらず、車の近くにいました。
23:50(2回目ピーク、流星)
Z6II改+Z14-30㎜F4@14㎜F4
ISO6400, 15秒
ISO6400, 15秒
ペルセウス座流星群の流星が飛び込んできました。
サロマ湖にいた方は同じ流星を撮影されていたかと。
23:50(次のカット)
Z6II改+Z14-30㎜F4@14㎜F4
ISO6400, 15秒
ISO6400, 15秒
2枚連続で流星が!
この流星はオーロラに近いこともあり、多くの方が撮影されていたようです。
で、この辺で明らかに空の状態がおかしいことに気づき、撮影画像を見てびっくり。
ペルセの撮影をしていたsakuma君を呼び戻します。
23:56(2回目ピーク)
Z6II改+Z14-30㎜F4@30㎜F4
ISO6400, 15秒
ISO6400, 15秒
色はわかりませんが、縦の筋は肉眼でもはっきりわかりましたね。
ゆらゆらと激しく筋が動いていました。
23:59(2回目ピーク)
Z6II改+Z14-30㎜F4@14㎜F4
ISO6400, 15秒
ISO6400, 15秒
広角14㎜フルサイズでもご覧の通り。2回目ピークが最も活発でしたね。
0:08(2回目ピーク後半)
Z6II改+Z14-30㎜F4@30㎜F4
ISO6400, 15秒
北斗七星が焼かれています。色も少し紫色が強くなってきたようです。ISO6400, 15秒
0:32(2回目ピークの終わり)
Z6II改+Z14-30㎜F4@14㎜F4
ISO6400, 15秒
ISO6400, 15秒
この時点でもかろうじて縦筋は見えています。
肉眼ではほぼわからなかったです。
今度こそもう終わりだろう、とは思ったものの、レンズヒーターを追加しつつひたすら撮影。
1時間くらいは特に変化がなかったのですが…
01:31(3回目ピークの始まり)
Z6II改+Z14-30㎜F4@14㎜F4
ISO6400, 15秒
ISO6400, 15秒
多少雲が出てしまっていますが、また縦筋が見えるようになってきました。
01:39(3回目ピーク)
Z6II改+Z14-30㎜F4@30㎜F4
ISO6400, 15秒
ISO6400, 15秒
色がより紫色に寄ってきました。
2回目ピークほどの明るさはありませんが、縦筋がしっかり見えています。
ところが、これ以上は明るくなることはなく。
そのまま撮影を続行します。
02:41(薄明開始後)
Z6II改+Z14-30㎜F4@15㎜F4
ISO6400, 15秒
ISO6400, 15秒
Z6II改+Z14-30㎜F4@15㎜F4
ISO6400, 15秒
ISO6400, 15秒
視野全体に広がるのは低緯度オーロラと思われますが、薄明の影響もあるでしょうか。
まだ縦筋も見えていますね。
十分、いや十二分に堪能したので、大満足で撤収。
流石に疲労困憊で、運転して帰るのは不可能ですから、近くのサロマの道の駅へ。
仮眠、というか睡眠したら8時半に。
9時の道の駅営業開始から朝食、そのあと湧別の道の駅へ行って温泉。
調子に乗ってサウナに入ったら「ととのって」しまい、しばし睡眠。
昼食をとってから出発、途中白滝の道の駅でさらに仮眠。
結局札幌に帰ってきたのは18時を過ぎていました。
最後は大谷地ヤンマーで〆。
この旅を締めくくるにふさわしい一杯。
なお、帰ってからおなかの調子が悪かったのですが、気のせいでしょう…
思いがけずオーロラ三昧になってしまいましたね。
流石に私が生きている間にはペルセウス座流星群と低緯度オーロラが同時に見られることはないでしょう。はるばるサロマまで遠征して大正解でした。
あるとすればふたご座流星群ですが、今年は満月と条件最悪。
来年はまずまずの条件ですから、それに期待ですかねぇ。
オーロラと流星が写ったカットは実は40カットくらいあります。
追尾していないので大変ではあるのですが、1枚にまとめられないか、じっくりやってみようと思います。