前回のアンガス遠征にてセンサーの酷い傾きが判明したD5100。
週末はそれを何とかするために策を講じていました。

①偽星シート
いまやすっかりお馴染みとなったかわうさんの偽星シート。
http://blogs.yahoo.co.jp/kawau2/archive/2010/06/15

今回はまずこれにて傾いているかどうか確認、その後対策を
取ることにしました。

ここで問題となるのは、「いかに光学系と偽星シートを平行にするか
という点ですが、かわうさんやT-Fixさんのブログを参考にしつつ、いろいろ考えた末、以下のようにシステムを組んで見ました。

541e69f0.jpg



サークル会館には長机がいくつかあります。
その両端に大きさの同じ厚めの板をセット、1つには偽星シートを
貼り付け、もう一つにはど真ん中にΦ72の穴を開けました。

そこに光学系(今回は71FL)を垂直に押し付ければ、中心が
一致し、水平・垂直に偽星シートと光学系が配置できるではと考えました。

中心を一致させる必要はないですし、望遠鏡側の板は
なくてもいいのですが、これだと71FLを水平・垂直に配置するのが
簡単になります。

で、まずはテストしてみました。
なかなかピントが合わず大変でしたが、なんとかなりました。

d35ab5a6.jpg


で、結果はこちら。
光学系は71FL+フラットナーです。

b29cff1b.jpg


イマイチよく分かりません。
傾いてはいると思うのですが、それほどは悪いと思えません。

カメラマウントを外し、裏にアルミテープを貼って
いろいろ弄ってみましたが、変化しているのか良く分からず。

原因は偽星の間隔がちょっと長かったことと、偽星シートと望遠鏡の距離が稼げなかったことです。

机2つ分あれば何とかなりそうでしたが、サークル会館では
それだけのスペースはありません。

そもそも、どれだけずれているか良く分からないので、雲をもつかむような感じで
どうしようもなかったです。
仕方なく諦め、次の作戦に出ました。

②インチキデプスゲージによる直接測定

サークル会館に、ダイヤルゲージが転がっているのは以前から知っていました。
何かに使えそうではあったのですが、今回改造?しインチキデプスゲージ化
してみました。

とはいっても簡単で、ただ真鍮板の切れ端にΦ8mmの穴を開け、
ちょっと大きかったので万能シム、アルミテープを巻いただけです。




コイツで測定してみたところ、
なんと0.6mmも傾いていました。


それじゃああんな画像になるわけだ・・・
そこで、アルミテープをマウントの裏に貼りつけ、いろいろ調節してみましたが、
0.2mmまでは持ってこれましたが、それ以上はどうやっても無理でした。

そもそもこんなに傾くわけが無いんですよね。
再現性も怪しいところがあったので、最終手段に出ました。


③分解

結局都合3回目の分解。
もう慣れてきていたので、はんだに若干手間取ったものの
すぐに分解できました。

で、なんと、
センサーを固定するネジが1本緩んでいましたorz


そりゃあ、ダメですよね・・・
3本のネジでセンサー基盤(が載っているアルミ板)を固定しているのですが、
そのうち1本(矢印)がゆるゆり、じゃなかったゆるゆる。
横から見ても分かるレベルでした。
赤丸2つが残りのネジです。これには最初から赤いマークがついていました。

6203366c.jpg


で、一応センサーユニットは外してみましたが、すぐに組み戻し。
今回はきっちり締めておきました。

電源投入はやはり緊張しましたが、問題なく起動しました。
これで壊していたら最悪でしたが、何とかなったようです。

で、インチキデプスゲージで緊張の再測定。

ちゃんと水平になっていました。

誤差は±0.03mmほどでしょうか。測定誤差もあるので、まあ何とかなっているでしょう。
多少は調整できますしね。

ふー、何よりです。
そもそもは適当に改造しすぎなんですよね・・・
まあいい薬にはなりました。正直こういった作業はいい加減な正確なので
向いていないと思います。

トラブルを考えてみると18000円でプロに改造してもらえるのであれば、安いものですよねぇ。

何はともあれ、これでちゃんと使うことができそうです。
明日偽星シートで再確認し、実戦投入に備えようと思います。